北海道瓦斯

北海道ガス、2026年3月期は営業利益・経常利益が過去最高 2027年3月期は経常利益130億円を予想

決算サマリー 2026.08.15
北海道ガス、2026年3月期は営業利益・経常利益が過去最高 2027年3月期は経常利益130億円を予想

※本記事は北海道瓦斯が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

北海道ガスの2026年3月期連結決算は、売上高1,745.1億円(前期比+2.5%)、営業利益164.3億円(同+14.7%)、経常利益164.9億円(同+14.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益115.2億円(同+10.8%)となった。売上高は3期ぶりの増収、営業利益・経常利益は2期ぶりの増益で、営業利益・経常利益はともに過去最高を更新した。2027年3月期は成長投資の増加などにより経常利益は減益を見込む一方、売上高は増収を見込んでいる。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

スマートメーターの本格導入やデジタル基盤強化に伴う経費が増加したものの、ガス・LNG・電力販売量の増加等により増益となった。売上高はガス・電気の原料費調整制度により販売単価が低下したものの、ガス・LNG・電力販売量の増加等により増収となった。特別利益4.7億円は室蘭ガスの連結子会社化に伴う室蘭ガスの純資産(時価ベース)組み込みによる利益、特別損失9.5億円は保有する室蘭ガス株式の評価替えによる損失および北ガスジェネックスに関わる事故関連費用である。

項目2026年3月期(実績)2025年3月期(実績)増減率
売上高1,745.1億円1,702.9億円+2.5%
営業利益164.3億円143.2億円+14.7%
経常利益164.9億円144.2億円+14.3%
親会社株主に帰属する当期純利益115.2億円104.0億円+10.8%

セグメント別の状況

ガス・エネルギー関連セグメントは増収増益となった一方、電力セグメントは減収減益となった。ガスセグメントは原料費調整制度により販売単価が低下したものの、販売量の増加等により売上高は3.1%増加、スマートメーターの本格導入等に伴う経費増加があったもののセグメント利益は19.8%増加した。電力セグメントは販売量が増加したものの燃料費調整制度による販売単価の低下等により売上高は2.1%減少、修繕費や再生可能エネルギー電源関連の償却費の増加等によりセグメント利益は19.3%減少した。エネルギー関連セグメントは新築賃貸物件の完成戸数増に伴う都市ガス工事・器具販売の増加、および冷温熱の販売量増加等により売上高が4.6%増、セグメント利益が31.4%増加した。その他セグメントは情報システム関連の販売拡大や北ガスライフロントの連結子会社化等により売上高が28.3%増、セグメント利益が215.3%増加した。

セグメント指標2026年3月期(実績)2025年3月期(実績)
ガス売上高108,064百万円104,856百万円
ガスセグメント利益15,129百万円12,626百万円
電力売上高28,528百万円29,131百万円
電力セグメント利益2,911百万円3,607百万円
エネルギー関連売上高41,428百万円39,604百万円
エネルギー関連セグメント利益1,398百万円1,063百万円
その他売上高4,271百万円3,329百万円
その他セグメント利益464百万円147百万円
合計売上高174,519百万円170,295百万円
合計セグメント利益16,437百万円14,328百万円
セグメント別売上高・利益の内訳
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.4

2027年3月期の業績見通し

北ガスグループ(連結)の2027年3月期(2026年度)業績見通しは、売上高1,902億円(前期比+9.0%)、経常利益130億円(同▲21.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益93億円(同▲18.5%)としている。売上高はガス・電力・LNG販売量の拡大に加え、原油価格の高騰に伴い原料費調整制度により販売単価が上昇する影響等を見込み増収を計画。経常利益は持続的な成長に向けた戦略投資(スマートメーター、DX関連等)の増加や、中東情勢の緊迫化に伴う卸電力取引市場の価格高騰による電力調達価格の上昇等を見込み減益を計画している。設備投資(連結)は225億円(前期比+50億円)を計画している。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)
売上高1,902億円1,745.1億円
経常利益130億円164.9億円
親会社株主に帰属する当期純利益93億円115.2億円
設備投資(連結)225億円開示なし
2027年3月期業績見通し(売上高・利益・投資)
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.13

株主還元

配当方針は、財務健全性の維持を図りながら継続的かつ安定的に配当を行うことを念頭に、「累進配当」を基本としながら「DOE2.5%」を目標としている。2026年3月期は業績が堅調に推移したことを踏まえ、中間配当を1株あたり2円50銭増配の11円50銭、期末配当を1株あたり3円増配の13円とし、年間配当は1株あたり5円50銭増配の24円50銭とした。2027年3月期の配当予想は、2026年3月期の業績見通しや将来に向けた成長投資・財務体質の強化、株主への利益還元等を総合的に勘案し、年間で前期比1株あたり2円50銭増配の27円(中間13円50銭、期末13円50銭)を予想している。

区分2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
中間配当11円50銭13円50銭
期末配当13円13円50銭
年間配当24円50銭27円
配当実績の推移
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.10

トピック(2026年度の主な取り組み)

2026年度の主な取り組みとして、株式会社JERAとLNG売買契約を締結し、2027年度から7年間、年間2〜3隻のLNGタンカーでLNGを受け入れることで原料調達先の多様化を図る。また、上ノ国町と3月に連携協定を締結し、町内の陸上風力発電所で発電した再エネ電力を町内の公共施設等に供給する取り組みを進めている。小樽市とも3月に連携協定を締結し、AI技術を活用したロードヒーティング制御の実証実験などに取り組むほか、函館市とは2020年締結の連携協定の有効期間を3か年延長した。ガス・電気セット率は40.5%(前年度末比+0.1%)、TagTag会員数は320,068件(前年度末比+13,465件)となった。新築の賃貸住宅における天然ガス物件の採用は、着工件数が25%減少する中でも20%増加した。

2025年度の主な取り組み実績
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.9

※本記事は北海道瓦斯が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次