※本記事はフジ住宅が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フジ住宅は2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結業績で、売上高が初めて1,300億円を突破し1,383億32百万円となり、営業利益・経常利益とともに過去最高を更新した。中期経営計画初年度の計画を大幅に上回る実績となった一方、当期純利益は人件費及び支払利息の増加により利益率が低下し、前期比0.1%減の47億57百万円と前期並みの水準にとどまった。増収をけん引したのは住宅流通事業で、中古住宅販売の好調により売上高が前期比31.7%増加し、全体の増収の約6割を占めた。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の連結業績は、売上高138,332百万円(前期比+11.6%)、営業利益8,294百万円(同+5.1%)、経常利益6,995百万円(同+0.1%)、当期純利益4,757百万円(同▲0.1%)。受注契約残高は67,839百万円(同+12.8%)、自己資本比率は30.2%(前期比0.4pt増)、ネットD/Eレシオは1.58倍(同0.01pt減)となった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 138,332 | 123,927 | +11.6% |
| 営業利益 | 8,294 | 7,894 | +5.1% |
| 経常利益 | 6,995 | 6,987 | +0.1% |
| 当期純利益 | 4,757 | 4,764 | ▲0.1% |
セグメント別の状況
セグメント別売上高は、分譲住宅36,737百万円(前期比+5.8%)、住宅流通35,122百万円(同+31.7%)、土地有効活用30,969百万円(同+2.8%)、賃貸及び管理33,864百万円(同+9.3%)、建設関連1,416百万円(同+12.5%)、その他221百万円(同+24.3%)。セグメント利益は、土地有効活用と賃貸及び管理の合計の構成比が71.6%(前年同期66.6%)となり、全体の利益をけん引した。分譲住宅のセグメント利益は、前期の大型素地販売の反動減や一部分譲マンションの利益率低下により前期比29.1%減となった。
| セグメント | 売上高(当期) | 売上高(前期) | セグメント利益(当期) | セグメント利益(前期) |
|---|---|---|---|---|
| 分譲住宅 | 36,737 | 34,718 | 1,595 | 2,251 |
| 住宅流通 | 35,122 | 26,661 | 1,236 | 876 |
| 土地有効活用 | 30,969 | 30,120 | 3,101 | 2,763 |
| 賃貸及び管理 | 33,864 | 30,989 | 4,452 | 3,924 |
| 建設関連 | 1,416 | 1,259 | 10 | 94 |
| その他 | 221 | 178 | 163 | 132 |


通期業績予想
会社は2027年3月期の連結業績予想について、中東情勢に伴う原油価格や資材供給の不透明感により資材価格変動や調達遅延の影響を合理的に見積もることが困難なため、現時点で「未定」としている。現時点で事業運営に重大な支障はなく、販売・契約残高は概ね計画通りに推移しており、業績予想が算定可能になり次第速やかに開示するとしている。なお、中期経営計画では2027年3月期の売上高目標を127,200百万円、2028年3月期を131,900百万円とし、自己資本比率は両期とも「25%以上」を目標としている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(中期計画目標) | 2028年3月期(中期計画目標) |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 138,332 | 127,200 | 131,900 |
| 自己資本比率 | 30.2% | 25%以上 | 25%以上 |
株主還元
配当政策は安定配当を基本とし、2023年10月に累進的配当政策の導入を公表した。2024年3月期は普通配当27.00円に特別配当3.00円を加えて実施し、2025年3月期以降は普通配当32.00円としている。2026年3月期の1株当たり配当金は32.00円(配当性向24.2%)で、2027年3月期も普通配当32.00円を予定するが配当性向は未定としている。総還元性向は2026年3月期33.7%となった。当期中に自己株式560,900株の取得を行ったほか、2026年3月に株主優待制度の拡充を決定した。
| 項目 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1株当たり当期純利益(円) | 106.65 | 126.69 | 131.61 | 132.20 | 未定 |
| 1株当たり配当金(円) | 27.00 | 30.00 | 32.00 | 32.00 | 32.00 |
| 配当性向(%) | 25.3 | 23.7 | 24.3 | 24.2 | 未定 |


中期経営計画・トピック
2026年3月期は中期経営計画の初年度にあたり、計画を大幅に上回る実績となった。ROEは8.4%と資本コストを上回る水準を維持している一方、PERは6.07倍、PBRは0.51倍と1倍を下回っており、会社は資本コストや株価を意識した経営の強化に取り組むとしている。
※本記事はフジ住宅が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。