※本記事は(株)クレディセゾンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
クレディセゾンが公表した2026年3月期決算短信(IFRS)によると、純収益は472,770百万円(前期比11.8%増)、事業利益は101,999百万円(同8.9%増)となった。一方、税引前利益は91,190百万円(同1.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は62,751百万円(同5.5%減)となった。短信では、ペイメント、リース、ファイナンス、不動産関連、エンタテインメントの各事業が伸長した一方、アミューズメント事業に係る損失の計上等により親会社の所有者に帰属する当期利益が減少したと説明している。2027年3月期は純収益507,500百万円(前期比7.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益75,500百万円(同20.3%増)を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
同社はIFRSを適用しており、経常利益は開示されていない。短信の注記によれば、純収益は収益から原価を控除して算出した指標であり、事業利益は同社グループが定める経常的な事業の業績を測る利益指標である。純収益は472,770百万円、事業利益は101,999百万円と、いずれも前期を上回った。非支配持分を含む当期利益は63,595百万円(前期比5.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は62,751百万円(同5.5%減)、基本的1株当たり当期利益は432.17円(前期423.02円)であった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 純収益 | 472,770百万円 | 422,818百万円 | 11.8%増 |
| 事業利益 | 101,999百万円 | 93,621百万円 | 8.9%増 |
| 税引前利益 | 91,190百万円 | 92,786百万円 | 1.7%減 |
| 当期利益 | 63,595百万円 | 67,350百万円 | 5.6%減 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 62,751百万円 | 66,397百万円 | 5.5%減 |
| 基本的1株当たり当期利益 | 432.17円 | 423.02円 | - |
事業別の状況
ペイメント事業では、GOLDカード以上のプレミアム層や法人(個人事業主・中小企業)を中心とした高稼働・高単価顧客の獲得・育成に注力し、リボルビング払いの手数料改定や未稼働会員へのカードサービス手数料導入の効果が顕在化しているとしている。リース事業では既存主力販売店との関係深耕に加え、新たに大型販売店との取扱を開始した。ファイナンス事業では信用保証事業で金融機関向けの保証を拡大し、不動産関連事業は堅調な市況を背景に販売が順調に推移した。エンタテインメント事業は各種ライブ、公演が好調だった。
一方、グローバル事業はインドのレンディング事業で債権残高の拡大が続いたものの、インドネシアのレンディング事業における事業環境の変化に伴う貸倒コストの追加や、インベストメント事業における評価損の計上等により、事業損失を計上した(前期は事業利益)。
連結財政状態
決算短信1ページ目の連結財政状態によると、資産合計は4,953,204百万円と前期末の4,671,143百万円から282,061百万円増加した。短信では、ショッピング取扱高の増加及びファイナンス関連債権残高の増加等による営業債権及びその他の債権の増加を主な要因としている。資本合計は776,564百万円(前期末719,028百万円)、親会社の所有者に帰属する持分は761,657百万円(同705,678百万円)、親会社所有者帰属持分比率は15.4%(同15.1%)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 資産合計 | 4,953,204百万円 | 4,671,143百万円 |
| 資本合計 | 776,564百万円 | 719,028百万円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 761,657百万円 | 705,678百万円 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 15.4% | 15.1% |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 5,303.12円 | 4,740.04円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが△137,657百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが△25,970百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが140,092百万円となり、現金及び現金同等物の期末残高は113,654百万円となった。
株主還元
2026年3月期の1株当たり年間配当金は130円00銭(期末130円00銭)で、配当金総額は18,849百万円、連結配当性向は30.1%となった。2027年3月期は1株当たり年間配当金160円00銭、連結配当性向30.4%を予想している。同社は中期経営計画に掲げたとおり、安定的かつ継続的な配当方針を堅持し、配当性向30%以上を目指すとしている。自己株式の取得については、2024年5月16日から2025年10月1日までの期間で予定していた取得を完了しており、今後も資本効率及び市場環境を踏まえて機動的な実施を検討するとしている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 130円00銭 | 160円00銭 |
| 配当性向(連結) | 30.1% | 30.4% |
2027年3月期の連結業績予想
2027年3月期は、2027年3月期までの中期経営計画の最終年度として、ペイメント事業の持続的成長、ファイナンス事業の安定的な成長、グローバル事業の持続的成長に向けた基盤強化、与信管理・回収体制強化による債権の健全化及び業務効率化による生産性向上に取り組むとしている。連結業績予想は純収益507,500百万円(前期比7.3%増)、事業利益110,000百万円(同7.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益75,500百万円(同20.3%増)である。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 純収益 | 507,500百万円 | 7.3%増 |
| 事業利益 | 110,000百万円 | 7.8%増 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 75,500百万円 | 20.3%増 |
| 基本的1株当たり当期利益 | 525.68円 | - |
トピック
同社は2030年に目指す姿として「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY~金融をコアとしたグローバルな総合生活サービスグループ~」を掲げている。2025年4月には「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」に3年連続で選定され、2025年9月にはCSDX戦略の新たなフェーズとしてCSAX戦略(Credit Saison AI Transformation)を策定し、企業向け生成AIサービスを全社員に導入した。なお、継続企業の前提に関する注記は該当事項なしとされている。
本記事はクレディセゾンが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は(株)クレディセゾンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。