※本記事はクワザワホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
クワザワホールディングス(8104)の2026年3月期(連結)は、売上高64,802百万円(前期比0.9%減)、営業利益1,378百万円(同5.8%減)となった一方、経常利益は1,695百万円(同2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,078百万円(同44.2%増)となった。北海道の公共投資関連需要や持分法投資利益の増加が経常利益を押し上げた。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は北海道の公共投資関連需要が下支えした一方、住宅市場の低迷などにより前期比0.9%減となった。損益面では、パソコンの入れ替えや基幹システム分析費用(約315百万円)など一過性の販管費増加が営業利益を押し下げたが、持分法による投資利益の増加(+111百万円)などにより経常利益は34百万円の増益となった。売上総利益は565百万円増加したものの、販管費が651百万円増加(人件費+217百万円、変動費+463百万円)した結果、経常利益の増加は34百万円にとどまった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減額 | 対前期増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 65,406 | 64,802 | ▲604 | 0.9%減 |
| 営業利益 | 1,464 | 1,378 | ▲85 | 5.8%減 |
| 経常利益 | 1,661 | 1,695 | +34 | 2.1%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 747 | 1,078 | +330 | 44.2%増 |
| 1株当たり当期利益(円) | 49.73 | 72.14 | +22.41 | – |

セグメント別の状況
最大セグメントの建設資材は北海道の公共投資需要を背景に増収となった一方、基幹システム関連費用の増加でセグメント利益は減益。建設工事は大型物件工事の減少により減収減益。資材運送は冬期間の需要低迷と経費増加によりセグメント損失に転落した。不動産賃貸とその他(車両整備・太陽光発電など)は増収増益となった。地域別(管理会計ベース)では北海道の売上高が100,685百万円(前期比+4,743百万円)と伸長し、売上の約8割を占めた一方、東北・関東・その他エリアはいずれも減収した。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 建設資材 | 売上高 | 349億26百万円 | +1.9% |
| 建設資材 | セグメント利益 | 6億73百万円 | 4.4%減 |
| 建設工事 | 売上高 | 257億25百万円 | 4.7%減 |
| 建設工事 | セグメント利益 | 4億53百万円 | 1.0%減 |
| 資材運送 | 売上高 | 35億46百万円 | 0.3%減 |
| 資材運送 | セグメント損益 | ▲28百万円(損失) | 前期は45百万円の利益 |
| 不動産賃貸 | 売上高 | 2億65百万円 | +0.9% |
| 不動産賃貸 | セグメント利益 | 2億5百万円 | +2.8% |
| その他 | 売上高 | 3億39百万円 | +9.8% |
| その他 | セグメント利益 | 50百万円 | +11.3% |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高68,000百万円(前期比4.9%増)、営業利益1,650百万円(同19.7%増)、経常利益1,800百万円(同6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,150百万円(同6.7%増)としている。前期に発生したシステム分析費用など一過性費用の減少や各事業の収益性改善により、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも2000年3月期の連結決算開始以降で過去最高水準となる見込みとしている。一方、収益認識基準の影響により売上高の伸びは抑制される見込みとしている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 増減額 | 対前期増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 64,802 | 68,000 | +3,197 | 4.9%増 |
| 営業利益 | 1,378 | 1,650 | +271 | 19.7%増 |
| 経常利益 | 1,695 | 1,800 | +104 | 6.2%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,078 | 1,150 | +71 | 6.7%増 |
| 1株当たり当期利益(円) | 72.14 | 77.74 | +5.60 | – |

株主還元
配当金は前年より8円増配の26円とし、44%増の連続増配を実現した。2027年3月期以降は連結配当性向40%を目安とした継続的な配当の実現に努める方針。また、毎年3月31日現在で100株以上を保有する株主を対象に、保有株式数に応じて1,000円〜3,000円分のQUOカードを贈呈する株主優待制度を実施している(毎年6月贈呈)。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 増配額 | 増配率 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 26円 | +8円 | 44%増 |

財務基盤・北海道の成長機会
貸借対照表では総資産44,296百万円(前期末比+3,053百万円)、現預金9,330百万円(同+1,817百万円)、有利子負債1,829百万円(同▲237百万円)となり、自己資本比率は38.8%と前期末比0.1pt上昇した。北海道新幹線(札幌延伸)に伴うトンネル工事の継続、札幌都心部の再開発、千歳・北広島など周辺エリアの開発案件の増加、データセンター誘致の進展など、道内の建設需要は拡大が見込まれるとしている。
※本記事はクワザワホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。