※本記事はGSIクレオスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
GSIクレオスは2026年3月期の決算を発表した。売上高は188,677百万円(前期比14.0%増)、営業利益は3,605百万円(同22.2%増)、経常利益は3,924百万円(同54.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,544百万円(同7.9%増)と、売上高および利益のすべての項目で前期を上回った。売上高および当期純利益は過去最高額を更新した。セグメント別では、繊維事業が前期比で増収増益、工業製品事業は前期比で減収減益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上総利益は18,672百万円(前期比10.8%増)、販売費および一般管理費は15,067百万円(同8.3%増)となり、営業利益率は1.9%(前期比0.1pt改善)となった。海外売上高は130,956百万円(前期比14,592百万円増)で、海外売上高比率は69.4%(前期比0.9pt低下)。アジア向けが119,614百万円(同20,161百万円増)と伸長した一方、米州向けは6,348百万円(同5,685百万円減)となり、半導体事業の一部商流変更の影響を受けた。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比(金額) | 前期比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 165,541 | 188,677 | 23,136 | 14.0 |
| 売上総利益 | 16,858 | 18,672 | 1,814 | 10.8 |
| 販売費および一般管理費 | 13,907 | 15,067 | 1,159 | 8.3 |
| 営業利益 | 2,950 | 3,605 | 654 | 22.2 |
| 営業利益率(%) | 1.8% | 1.9% | 0.1pt | ー |
| 経常利益 | 2,548 | 3,924 | 1,375 | 54.0 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,358 | 2,544 | 185 | 7.9 |
セグメント別(事業別)の状況
繊維事業は、前期に買収したトリアセテート繊維事業が業績に寄与したほか、米国向け生地輸出やOEM取引が堅調に推移し、インナー用機能糸・生地の取引が伸長したことなどから増収増益となった。工業製品事業は、塗料原料や複合材関連装置の大型案件が貢献したものの、半導体関連の一部取引における商流変更などの影響を受け、減収減益となった。セミコンダクターでは米国による対中半導体輸出規制の継続や商流変更の影響を受け、ケミカルでは在庫の一部で評価減を計上した一方、マシナリー&イクイップメントは複合材関連装置の大型案件や産業機械の販売が寄与した。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比(金額) |
|---|---|---|---|---|
| 繊維事業 | 売上高 | 131,049 | 156,425 | 25,375 |
| 工業製品事業 | 売上高 | 34,491 | 32,251 | △2,239 |
| 合計 | 売上高 | 165,541 | 188,677 | 23,136 |
| 繊維事業 | 営業利益 | 1,618 | 2,504 | 886 |
| 工業製品事業 | 営業利益 | 2,108 | 1,770 | △337 |
| 調整額 | 営業利益 | △777 | △670 | 106 |
| 合計 | 営業利益 | 2,950 | 3,605 | 654 |

通期業績予想
2026年3月期実績は、期初予想(2025年5月15日公表)に対して営業利益達成率106.0%、当期純利益達成率112.7%となり、直近公表予想(2026年2月9日公表)の全項目を上回った。要因として、不採算事業からの撤退やトリアセテート繊維事業の稼働の進展に加え、インナー用機能糸・生地の取引が寒暖差の影響などにより最終製品の需要拡大を背景にさらに伸長したことが挙げられている。2027年3月期の業績予想は、中東情勢に伴う原油・エネルギー価格の変動や供給不足の懸念など事業環境の厳しさを想定しつつ、トリアセテート繊維事業やケミカル事業への注力を進めるとしている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 188,677 | 186,000 |
| 営業利益 | 3,605 | 3,800 |
| 経常利益 | 3,924 | 3,800 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,544 | 2,600 |

株主還元
“GSI CONNECT Phase2” 株主還元方針として、配当性向50%以上の維持、1株当たり配当金下限100円の累進配当、機動的な自己株式の取得を掲げる。2027年3月期の年間(期末)配当金予想は106.0円で、前期比2.0円の増配となり、11期連続の増配を見込む。配当性向は50.0%を予定している。
| 項目 | 2027年3月期予想 |
|---|---|
| 1株当たり配当金 | 106.0円 |
| 配当性向 | 50.0% |

中期経営計画
中期経営計画“GSI CONNECT Phase2”の1年目(2026年3月期)実績は、売上高188,677百万円、営業利益3,605百万円、経常利益3,924百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,544百万円、配当性向50.2%。2年目(2027年3月期)業績予想は、売上高186,000百万円、営業利益3,800百万円、経常利益3,800百万円、当期純利益2,600百万円、配当性向50.0%。中計最終年度(2028年3月期)の当初計画は、売上高177,000百万円、営業利益4,000百万円、経常利益4,000百万円、当期純利益3,000百万円、配当性向50.0%以上(1株当たり100円を下限とする累進配当)としている。

※本記事はGSIクレオスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。