※本記事はヨンドシーホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社4℃ホールディングスは2026年4月10日、2026年2月期(第76期)連結決算を発表した。売上高は69,962百万円(前期比+52.4%)で2期連続の増収となり、2006年のHD体制以降の過去最高を更新した。営業利益は2,802百万円(同+43.0%)、経常利益は3,164百万円(同+34.6%)、当期純利益は1,792百万円(同+30.1%)と3利益段階とも2桁の増益となった。㈱羅針の業績(1~3Q分)の連結取り込みが業績に寄与した。
連結業績(2026年2月期 実績)
売上高・売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益は、いずれも通期計画(売上高66,000百万円・営業利益2,800百万円等)を上回って着地した。羅針の連結加算により売上総利益率は前期の43.4%から33.2%に低下する一方、販管費比率は前期比9.9ポイント低下し、営業利益率は4.3%から4.0%となった。
| 項目(百万円) | 2025年2月期実績 | 2026年2月期計画 | 2026年2月期実績 | 前期比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 45,902 | 66,000 | 69,962 | +52.4 |
| 売上総利益 | 19,942 | 22,500 | 23,249 | +16.6 |
| 販売管理費 | 17,982 | 19,800 | 20,446 | +13.7 |
| 営業利益 | 1,960 | 2,800 | 2,802 | +43.0 |
| 経常利益 | 2,351 | 3,150 | 3,164 | +34.6 |
| 当期純利益 | 1,377 | 1,600 | 1,792 | +30.1 |

セグメント別の状況
事業はジュエリーの企画・製造・販売を担う(FDCプロダクツグループ)、高級ブランド時計専門リユースの(羅針)から成るブランド事業と、アパレルOEM・ODMの(アスティグループ)、デイリーファッション「パレット」を展開する(アージュ)から成るアパレル事業の4つのポートフォリオで構成される。ブランド事業は羅針の通期連結寄与により売上高45,346百万円(前期比+109.2%)、営業利益2,859百万円(同+89.5%)の増収増益。FDCプロダクツグループは新基幹システム導入に伴う混乱や上代変更の反動で上期苦戦し、売上高14,187百万円(同▲7.1%)、営業利益433百万円(同▲59.4%)の減収減益となった。羅針は品揃えと価格政策の修正効果により売上高31,159百万円(同+386.9%)、営業利益2,481百万円(同+447.7%)となった。アパレル事業は売上高24,615百万円(同+1.6%)、営業利益996百万円(同▲2.4%)の増収減益。アスティグループは海外生産基盤の優位性により売上高11,410百万円(同+1.6%)、営業利益844百万円(同+25.5%)と増益。アージュは「パレット」8店舗の新規出店で増収も、収益店舗の閉鎖と在庫処分増により売上高15,205百万円(同+2.1%)、営業利益153百万円(同▲56.4%)の減益となった。
| セグメント | 指標(百万円) | 2026年2月期実績 | 2025年2月期実績 |
|---|---|---|---|
| ブランド事業 | 売上高 | 45,346 | 21,676 |
| ブランド事業 | 営業利益 | 2,859 | 1,509 |
| (FDCプロダクツグループ) | 売上高 | 14,187 | 15,276 |
| (FDCプロダクツグループ) | 営業利益 | 433 | 1,070 |
| (羅針) | 売上高 | 31,159 | 6,400 |
| (羅針) | 営業利益 | 2,481 | 453 |
| アパレル事業 | 売上高 | 24,615 | 24,226 |
| アパレル事業 | 営業利益 | 996 | 1,020 |
| (アスティグループ) | 売上高 | 11,410 | 11,224 |
| (アスティグループ) | 営業利益 | 844 | 672 |
| (アージュ) | 売上高 | 15,205 | 14,882 |
| (アージュ) | 営業利益 | 153 | 351 |

通期業績予想(2027年2月期)
2027年2月期の連結業績は増収増益を計画。売上高72,000百万円(前期比+2.9%)、営業利益3,600百万円(同+28.4%)、経常利益3,900百万円(同+23.2%)、当期純利益2,300百万円(同+28.3%)を見込む。ブランド事業は売上高46,000百万円・営業利益3,000百万円、アパレル事業は売上高26,000百万円・営業利益1,300百万円をそれぞれ計画している。
| 項目(百万円) | 2026年2月期実績 | 2027年2月期計画 | 前期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 69,962 | 72,000 | +2.9 |
| 売上総利益 | 23,249 | 23,600 | +1.5 |
| 販売管理費 | 20,446 | 20,000 | ▲2.2 |
| 営業利益 | 2,802 | 3,600 | +28.4 |
| 経常利益 | 3,164 | 3,900 | +23.2 |
| 当期純利益 | 1,792 | 2,300 | +28.3 |

株主還元
配当は自己資本配当率(DOE)4.0%以上を維持する方針。2026年2月期の年間配当は83円、2027年2月期は2円増配の85円を予定しており、増配基調への転換を通じて将来の100円配当の実現を目指すとしている。
| 項目 | 2026年2月期 | 2027年2月期(予定) |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 83円 | 85円(2円増配) |
| 方針 | DOE4.0%以上を維持 | DOE4.0%以上を維持 |

第7次中期経営計画の進捗
第7次中期経営計画(2025年2月期~2027年2月期)の2年目にあたる2026年2月期は「成長基盤づくり」が着実に進展した。営業利益は計画期間の3ヶ年で71.7%増と大幅に増加する見込みで、のれん償却前ROEは2025年2月期の5.3%から2026年2月期は7.6%に上昇し、2027年2月期は8.0%を計画。2030ビジョンで掲げるのれん償却前ROE8%以上の水準を2027年2月期に前倒しで達成する見通し(2025年4月発表時点から上方修正)。羅針のM&Aに伴う資金調達により自己資本比率は2024年2月末の76.2%から2026年2月末は59.6%に低下した。
※本記事はヨンドシーホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。