大研医器

大研医器、2026年3月期は増収減益 2027年3月期はさらなる減益を予想

決算サマリー 2026.08.21
大研医器、2026年3月期は増収減益 2027年3月期はさらなる減益を予想

※本記事は大研医器が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

大研医器は、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の決算補足説明資料を公表した。売上高は10,290百万円(前期比+3.4%)と増収となった一方、営業利益1,277百万円(同▲15.5%)、経常利益1,274百万円(同▲15.6%)、当期純利益922百万円(同▲15.9%)といずれも減益となった。1株当たり配当金は20.0円(前期23.0円)となった。

目次

業績(2026年3月期 実績)

売上総利益は3,951百万円(粗利率38.4%、前期比▲3.6%)、販売管理費は2,673百万円(販管費率26.0%、同+3.4%)となり、粗利率の低下と販管費の増加が営業利益を押し下げた。経常利益差異分析によれば、前期の経常利益1,510百万円に対し、販売数量等の増加による粗利増加140百万円があった一方、その他原価増加等285百万円、販管費増加等91百万円がマイナス要因となり、当期の経常利益は1,274百万円となった。

項目2025年3月期2026年3月期前期比
売上高9,95110,290+3.4%
売上総利益(粗利率)4,096(41.2%)3,951(38.4%)▲3.6%
販売管理費(販管費率)2,584(26.0%)2,673(26.0%)+3.4%
営業利益1,5121,277▲15.5%
経常利益(経常利益率)1,510(15.2%)1,274(12.4%)▲15.6%
当期純利益1,097922▲15.9%
1株当たり配当金23.0円20.0円
2026年3月期決算概要(連結損益サマリー)
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.3

セグメント別売上構成の状況

セグメント別では、吸引器関連が6,529百万円(構成比63.4%、前期比+2.1%)と全体の6割超を占めた。内訳は、フィットフィックス+バイロンが3,935百万円(同+4.9%)と伸びた一方、キューインポットは2,594百万円(同▲2.0%)と減少した。注入器関連は2,317百万円(同+4.5%)、手洗い設備関連は651百万円(同+5.4%)、その他は602百万円(同+19.9%)といずれも増加した一方、電動ポンプ関連は190百万円(同▲12.6%)と減少した。

セグメント2025年3月期(構成比)2026年3月期(構成比)前期比
吸引器関連6,396(64.3%)6,529(63.4%)+2.1%
 うちキューインポット2,646(26.6%)2,594(25.2%)▲2.0%
 うちフィットフィックス+バイロン3,749(37.7%)3,935(38.2%)+4.9%
注入器関連2,216(22.3%)2,317(22.5%)+4.5%
 うちPCAセット+エイミー1,973(19.8%)2,049(19.9%)+3.8%
電動ポンプ関連218(2.2%)190(1.9%)▲12.6%
手洗い設備関連618(6.2%)651(6.3%)+5.4%
その他502(5.0%)602(5.9%)+19.9%
合計9,951(100.0%)10,290(100.0%)+3.4%
売上構成(セグメント別)の推移
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.5

トピック

吸引器QPの獲得施設数は、急性期病院・療養型病院を合わせて2020年3月期の513施設から2026年3月期には1,374施設に拡大した。資料では、療養型病院への普及がQPの売上成長を牽引しているとしている。

通期業績予想

2027年3月期の業績予想は、売上高10,500百万円(前期比+2.0%)の増収を見込む一方、営業利益840百万円(同▲34.3%)、経常利益825百万円(経常利益率7.9%、同▲35.3%)、当期純利益590百万円(同▲36.1%)といずれも減益を予想する。セグメント別では、吸引器関連が6,584百万円(構成比62.7%、前期比+0.8%)、注入器関連が2,470百万円(同+6.6%)と増加を見込む一方、手洗い設備関連は582百万円(同▲10.6%)の減少を見込む。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(公表値)前期比
売上高10,29010,500+2.0%
営業利益1,277840▲34.3%
経常利益(経常利益率)1,274(12.4%)825(7.9%)▲35.3%
当期純利益922590▲36.1%
1株当たり年間配当金20円20円
配当性向62.3%97.4%
2027年3月期通期業績予想
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.10

株主還元

1株当たり配当金は2027年3月期も20.0円を据え置く計画である。配当性向は2026年3月期の62.3%から2027年3月期は97.4%に上昇する見通し。資料では「安定的かつ積極的な利益還元」「配当性向60%以上の利益還元を実施」という方針を掲げている。

決算期1株当たり配当金配当性向
2022年3月期20.0円69.1%
2023年3月期20.0円80.7%
2024年3月期21.0円61.0%
2025年3月期23.0円60.2%
2026年3月期20.0円62.3%
2027年3月期(見通し)20.0円97.4%
配当金の推移
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.13

経営指標の推移

自己資本比率は2022年3月期の59.0%から2026年3月期には68.2%まで上昇した。ROEは2022年3月期13.2%、2025年3月期15.2%を経て、2026年3月期は12.1%となった。

※本記事は大研医器が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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