※本記事はリズムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
リズムが公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算短信によると、売上高は34,755百万円(前期比6.4%増)、営業利益は1,586百万円(同94.0%増)、経常利益は1,979百万円(同70.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,311百万円(同204.6%増)となった。精密部品事業、生活用品事業ともに増収となり、年間配当金は167.60円と前期の73円から増配した。
連結業績(2026年3月期 実績)
短信によると、精密部品事業では海外一部地域での不振はあるもののモビリティ関連部品の販売全体は堅調で、好調な工作機械用部品および光学機器関連部品に加え、光ケーブル関連の新規部品やAIデータサーバー向け部品の需要増により増収となった。生活用品事業ではハンディファンや加湿器等の快適品の販売が好調に推移し増収となった。
利益面では、精密部品事業の売上増加等による増益に加え、生活用品事業の増収と生産効率化の進展による利益改善により、営業利益は大幅な増益となった。当期から導入した株主優待の費用発生により販売費及び一般管理費率は悪化したとしている。経常利益は受取配当金等の増加により増加した。親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失を計上したものの、固定資産売却益や子会社清算益等の計上により増加した。
セグメント別では、精密部品事業は国内で工作機械用部品・光学機器関連部品の受注増加に加え、AIデータサーバー向け部品で旺盛な需要が継続し、国内および北米向けHEV用部品の受注も堅調に推移した。海外では中国・東南アジア地域でモビリティ関連部品の販売不振が続いたものの、ベトナムでの光ケーブル関連新規部品や北米向けOEM製品の受注が好調で、事業全体で増収増益となった。生活用品事業は、国内でハンディファンや新発売の加湿器が伸びた一方、クロックは市場縮小の影響で減収となった。事業全体では増収となり、黒字化には至らなかったものの、前年から大きく改善したとしている。その他事業は、物流子会社の倉庫の通期寄与などで増収増益となった。
1株当たり当期純利益は287.91円(前期91.93円)、自己資本当期純利益率は7.1%(同2.4%)、売上高営業利益率は4.6%(同2.5%)であった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 34,755百万円 | 32,666百万円 | 6.4%増 |
| 営業利益 | 1,586百万円 | 817百万円 | 94.0%増 |
| 経常利益 | 1,979百万円 | 1,160百万円 | 70.5%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,311百万円 | 758百万円 | 204.6%増 |
財政状態とキャッシュ・フロー
当期末の総資産は48,961百万円となり、前期末の45,093百万円から3,868百万円増加した。短信は、流動資産で現金及び預金や棚卸資産が、固定資産で生産設備投資やシステム関連投資、投資有価証券が増加したことを挙げている。純資産は33,937百万円で、前期末の31,308百万円から2,628百万円増加した。利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加等によるものである。自己資本比率は69.3%(前期末69.4%)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 48,961百万円 | 45,093百万円 |
| 純資産 | 33,937百万円 | 31,308百万円 |
| 自己資本比率 | 69.3% | 69.4% |
| 1株当たり純資産 | 4,262.58円 | 3,793.16円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3,373百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1,862百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,057百万円の支出となった。投資活動は有形固定資産や投資有価証券の取得による支出等、財務活動は自己株式の取得や配当金の支払い等によるものである。現金及び現金同等物の期末残高は14,013百万円である。
配当
2026年3月期の1株当たり年間配当金は167.60円(期末167.60円)で、前期の73円から増配した。配当金総額は1,357百万円、配当性向(連結)は58.2%、純資産配当率(連結)は4.2%である。短信は、2025年6月23日に発表した配当性向(連結)およびDOE(連結純資産配当率)の水準を定めた配当方針に基づく増配であり、あわせて株主優待制度を導入したとしている。2027年3月期は、株主還元の充実を図ることを目的として中間配当を実施する予定で、年間配当金は167.60円(中間80円、期末87.60円)を予想している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 167.60円 | 167.60円 |
| うち第2四半期末 | 0.00円 | 80.00円 |
| うち期末 | 167.60円 | 87.60円 |
| 配当性向(連結) | 58.2% | 79.2% |
2027年3月期の業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、2025年3月24日公表の「中期経営計画2027」の通り、売上高37,000百万円(前期比6.5%増)、営業利益2,000百万円(同26.0%増)、経常利益2,300百万円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,700百万円(同26.5%減)である。1株当たり当期純利益は211.72円を見込む。親会社株主に帰属する当期純利益の減益は、前年度に計上した不動産売却益等の反動であると短信は説明している。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 37,000百万円 | 6.5%増 |
| 営業利益 | 2,000百万円 | 26.0%増 |
| 経常利益 | 2,300百万円 | 16.2%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,700百万円 | 26.5%減 |
短信は、精密部品事業では車載関連や工作機械関連、AIデータサーバー関連部品の需要が旺盛で引き続き堅調な受注を見込むとしている。生活用品事業では、快適品の生産数量の増大や中国拠点における生産性向上、不採算拠点の閉鎖などの構造改革の効果が顕在化しており、さらなる販売拡大と採算化を目指すとしている。なお、中東情勢の緊迫化に伴う原材料の調達難や価格の高騰、サプライチェーンの混乱などの不確実性については、影響額を合理的に算定することが困難であるため、業績見通しには織り込んでいない。
中期経営計画2027
同社グループは2026年3月期から2028年3月期までの3年間を対象とする「中期経営計画2027」を策定し、「事業モデル確立による新たな成長の実現」フェーズとして、事業戦略「事業モデルの競争力強化」、財務戦略「成長投資と資本効率の向上」、経営基盤戦略「経営の推進力向上」、サステナビリティ戦略「経営・事業活動との同期化」の4つの戦略・基本方針を掲げている。精密部品事業ではモビリティ分野を最重要分野として電装品やADAS部品に注力し、生活用品事業ではクロック依存からの脱却と快適品の販路拡大・生産体制の強化を進めるとしている。
継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。
本記事はリズムが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はリズムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。