※本記事は岡本硝子が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
岡本硝子の2026年3月期は、連結売上高が前期比+1.0%増の4,731百万円となった。2025年4月より稼働したフライアイレンズ生産用ガラス溶融炉の減価償却費など固定費の増加により、営業利益は前期の126百万円の黒字から78百万円の損失に転落し、経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益も同様に赤字となった。2027年3月期は、放熱基板の販売数量逓増(2026年9月ごろより見込み)や偏光子の製造ライン増設による販売数量倍増(2027年2月より見込み)により、売上高・営業利益・経常利益いずれも増加する見通しを示している。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は、プロジェクター需要の世界的な低迷により反射鏡・フライアイレンズの販売数量は減少したものの、価格適正化により増収となった。販売費及び一般管理費は前期比+5.8%の1,532百万円に増加し、加えてフライアイレンズ生産用ガラス溶融炉の減価償却費増加などの固定費増により、営業利益は78百万円の損失(前期は126百万円の利益)となった。経常利益は82百万円の損失(前期は84百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益は149百万円の損失(前期は89百万円の利益)となった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 前期比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,731百万円 | 4,686百万円 | +1.0%(+44百万円) |
| 販売費及び一般管理費 | 1,532百万円 | 1,448百万円 | +5.8%(+83百万円) |
| 営業利益又は営業損失(△) | △78百万円 | 126百万円 | △204百万円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | △82百万円 | 84百万円 | △167百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は当期純損失(△) | △149百万円 | 89百万円 | △238百万円 |
なお、2026年2月13日公表の予想(売上高4,690百万円、営業利益△124百万円、経常利益△121百万円、当期純利益△134百万円)と比べると、反射鏡・フライアイレンズ・偏光子・海洋特機などの売上高が想定を上回ったことから、売上高は予想比+0.9%の4,731百万円、営業利益は予想比+46百万円の△78百万円となった。

セグメント別の状況
光学事業(プロジェクター用反射鏡・フライアイレンズ)は、プロジェクター需要の世界的な低迷が続く中、反射鏡・フライアイレンズの販売数量は減少したが価格適正化により売上高は前期比+1.8%の2,060百万円、セグメント利益は211百万円(前期比△44.8%)となった。照明事業は自動車ヘッドライト・フォグライト用カバーガラスの売上減により売上高が前期比△16.4%の438百万円となったが、セグメント利益は5百万円(前期は32百万円の損失)となった。機能性薄膜・ガラス事業は、データセンター投資拡大に伴いファラデー回転子が入手困難となったことで偏光子の販売が激減し、2025年11月より販売は回復したものの通期では減収となり、売上高は前期比△2.2%の1,338百万円、セグメント利益は2百万円(前期比△97.2%)となった。その他事業は「江戸っ子1号」などの海洋・特機の売上増により売上高が前期比+16.1%の894百万円、セグメント利益は222百万円(前期比+23.0%)となった。
| セグメント | 当期売上高 | 前期売上高 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 光学事業 | 2,060百万円 | 2,024百万円 | +1.8% |
| 照明事業 | 438百万円 | 524百万円 | △16.4% |
| 機能性薄膜・ガラス事業 | 1,338百万円 | 1,367百万円 | △2.2% |
| その他事業 | 894百万円 | 770百万円 | +16.1% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の業績予想は、売上高5,547百万円、営業利益192百万円、経常利益123百万円、親会社株主に帰属する当期純利益75百万円としている(2026年3月期実績は売上高4,731百万円、営業利益△78百万円、経常利益△82百万円、当期純利益△149百万円)。放熱基板は当社製品の採用増加による販売数量の逓増が2026年9月ごろより見込まれ、偏光子は製造ラインの増設による販売数量の倍増が2027年2月より見込まれることから、売上高・営業利益・経常利益いずれも増加する見通し。上期は放熱基板の販売数量逓増と固定費の減少、下期は増設ライン稼働によるガラス偏光子の販売数量倍増と放熱基板の販売数量逓増、固定費の減少を見込んでいる。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,547百万円 | 4,731百万円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 192百万円 | △78百万円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 123百万円 | △82百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は当期純損失(△) | 75百万円 | △149百万円 |

株主還元
2027年3月期の年間配当金予想は無配(2026年5月15日公表値)。今後は適宜・適切な株主還元策を講じていくとしている。なお、2024年9月に無償減資と資本準備金からの振替により、繰越利益剰余金(単体)の欠損金を解消している。株主優待制度もあり、2026年3月末時点で1,000株以上保有の株主を対象に、illumiiro公式オンラインストアで使える10%割引クーポン券1枚(6月末発送予定)を進呈する。
| 項目 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|
| 年間配当金 | 無配 |

※本記事は岡本硝子が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。