※本記事はいつもが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社いつも(証券コード7694)の2026年3月期は、グループ連結で売上高約178.8億円、営業利益約2.7億円となり増収増益で着地した。経常利益は249百万円(前期比+474.8%)、当期純利益は157百万円で、前期の当期純損失98百万円から黒字転換した。単体は売上高約162.8億円・営業利益約5.4億円で着地する一方、主要な子会社(ビーラン、ピースユー)は売上高約13.3億円・営業利益約▲2.0億円とマイナスでの着地となった。サービス別では協業ブランドパートナーが前期比+41.1%の大幅な増収増益となり、業績をけん引した。
連結業績(2026年3月期 実績)
連結売上高は前期の13,940百万円から17,878百万円(前期比+28.2%)に、売上総利益は5,153百万円から6,736百万円(同+30.7%、売上総利益率37.7%)に増加した。いつも.データマーケティング(iDM)の活用により、前期比で社員数は約11%減少した一方、売上総利益は約31%増加し、高い生産性を実現した。営業利益は269百万円(前期比+262.3%)、経常利益は249百万円(同+474.8%)、調整後EBITDA(注:営業利益+減価償却費+のれん償却費+株式報酬費用+M&Aにかかる取得費用)は463百万円(同+81.1%)となった。
| 項目(百万円) | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,878 | 13,940 | +28.2% |
| 売上総利益 | 6,736 | 5,153 | +30.7% |
| 販売費及び一般管理費 | 6,467 | 5,079 | +27.3% |
| 営業利益 | 269 | 74 | +262.3% |
| 経常利益 | 249 | 43 | +474.8% |
| 調整後EBITDA | 463 | 255 | +81.1% |
| 当期純利益 | 157 | ▲98 | - |

サービス別の状況
サービス別では、Oneコマースがいつも.データマーケティング(iDM)とECノウハウの活用により売上高3,165百万円(前期比+14.2%)、売上総利益1,416百万円(同+15.8%)と増収増益となった。協業ブランドパートナーは複数ブランドの新規ローンチが寄与し、売上高13,091百万円(前期比+41.1%)、売上総利益4,604百万円(同+47.0%)と大幅な増収増益を実現した。共創・自創バリューアップは、ビーランが新ブランド「DIG」をローンチしたものの需要変動や天候等の影響で売上高1,422百万円(前期比▲17.8%)、売上総利益557百万円(同▲17.4%)と減収減益となった一方、KohGenDoは増収増益だった。ECプラットフォームは、ピースユーの増収増益により売上高199百万円(前期比+25.1%)、売上総利益158百万円(同+28.9%)となった。
| セグメント | 指標(百万円) | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| Oneコマース | 売上高 | 3,165 | 2,771 | +14.2% |
| Oneコマース | 売上総利益 | 1,416 | 1,222 | +15.8% |
| 協業ブランドパートナー | 売上高 | 13,091 | 9,280 | +41.1% |
| 協業ブランドパートナー | 売上総利益 | 4,604 | 3,132 | +47.0% |
| 共創・自創バリューアップ | 売上高 | 1,422 | 1,729 | ▲17.8% |
| 共創・自創バリューアップ | 売上総利益 | 557 | 675 | ▲17.4% |
| ECプラットフォーム | 売上高 | 199 | 159 | +25.1% |
| ECプラットフォーム | 売上総利益 | 158 | 123 | +28.9% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高205.6億円(前期比+15.0%)、売上総利益78.3億円(同+16.2%)、営業利益3.2億円(同+21.0%)、経常利益305百万円(同+22.2%)、調整後EBITDA507百万円(同+9.6%)、当期純利益188百万円(同+19.6%)としている。なお、協業ブランドパートナーでの新規ブランド獲得は業績予想に含めずに計画している。
| 項目(百万円) | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予測 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,878 | 20,560 | +15.0% |
| 売上総利益 | 6,736 | 7,826 | +16.2% |
| 販売費及び一般管理費 | 6,467 | 7,500 | +16.0% |
| 営業利益 | 269 | 326 | +21.0% |
| 経常利益 | 249 | 305 | +22.2% |
| 調整後EBITDA | 463 | 507 | +9.6% |
| 当期純利益 | 157 | 188 | +19.6% |

サービス別の2027年3月期予想は、売上高の伸びを協業ブランドパートナーが牽引する計画で、同事業は売上高15,431百万円(前期比+17.9%)、売上総利益5,517百万円(同+19.8%)を見込む。Oneコマースは売上高3,337百万円(同+5.4%)、共創・自創バリューアップは売上高1,528百万円(同+7.5%)、ECプラットフォームは売上高261百万円(同+31.3%)とそれぞれ増収を見込む。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予測 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| Oneコマース | 売上高 | 3,165 | 3,337 | +5.4% |
| Oneコマース | 売上総利益 | 1,416 | 1,424 | +0.6% |
| 協業ブランドパートナー | 売上高 | 13,091 | 15,431 | +17.9% |
| 協業ブランドパートナー | 売上総利益 | 4,604 | 5,517 | +19.8% |
| 共創・自創バリューアップ | 売上高 | 1,422 | 1,528 | +7.5% |
| 共創・自創バリューアップ | 売上総利益 | 557 | 666 | +19.5% |
| ECプラットフォーム | 売上高 | 199 | 261 | +31.3% |
| ECプラットフォーム | 売上総利益 | 158 | 217 | +37.2% |
株主還元
本資料には配当・自己株式取得等の株主還元に関する記載はない。
成長戦略/トピック
2027年3月期は、iDMにAIによる実行機能を統合した「増幅装置」への進化や、バリューチェーンとチャネルの統合を目指す「いつも.TX(Total Transformation)」の推進を掲げる。TikTok Shopでは、TSP・CAP・TAPの3パートナーシップを軸とした「成長連鎖モデル」により市場成長を収益に取り込むほか、Amazon領域では広告運用・動画制作等のノウハウをAIエージェント化する専門AIエージェントの開発を進める。また、子会社ビーランの黒字化と役割の再定義(パイロット店舗化)にも取り組むとしている。

※本記事はいつもが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。