※本記事は梅の花グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
梅の花グループが公表した2026年4月期の連結業績は、売上高が29,824百万円(前期比1.3%増)、営業利益が648百万円(同17.8%増)となった。経常利益は369百万円(同5.1%減)と減益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は253百万円(前期は383百万円の損失)となった。外食事業は増収増益となったが、外販事業は牡蠣の販売不振などでセグメント損失となった。2027年4月期は売上高30,000百万円(前期比0.6%増)、営業利益608百万円(同6.2%減)を見込む。
連結業績(2026年4月期 実績)
同社グループは、食材・資材及びエネルギー価格の上昇に対応するとともに賃上げを実施し、人材の確保及び定着に努めた。国内では出店による事業基盤の拡充を図り、海外ではタイ王国に2号店「銀座しゃぶしゃぶ 甲梅」を出店したほか、2025年8月にベトナムに現地法人を設立し店舗運営を開始した。管理部門ではAI及びRPAを活用した業務の効率化・省人化を進め、セントラルキッチンでは生産品目の集約・見直しやOEM化の推進により原価が改善した。同社グループの業績は下期偏重型であり、当期も忘新年会やおせち、節分、花見、歓送迎会等の季節需要を着実に取り込んだことが通期業績の改善に寄与した。この結果、売上高は29,824百万円(前期比1.3%増)、営業利益は648百万円(同17.8%増)、経常利益は369百万円(同5.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は253百万円(前期は383百万円の損失)となった。1株当たり当期純利益は26円73銭(前期は1株当たり当期純損失43円59銭)、自己資本当期純利益率は12.9%(同△15.1%)である。
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年4月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,824百万円 | 29,440百万円 | 1.3%増 |
| 営業利益 | 648百万円 | 550百万円 | 17.8%増 |
| 経常利益 | 369百万円 | 388百万円 | 5.1%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 253百万円 | △383百万円 | - |
セグメント別の状況
外食事業は、原材料価格の高騰及び最低賃金改定への対応としてメニューの見直し及び価格改定を実施し、季節メニューや歓送迎会メニュー、デジタル販促などで売上高確保に努めた結果、増収増益となった。主力の「湯葉と豆腐の店 梅の花」では、グランドメニュー及びドリンクメニューの価格改定を実施し、季節商品の売上高が堅調に推移した。テイクアウト事業は、梅の花業態及び古市庵業態ともに主力商品の販売が堅調に推移し、イベント需要も取り込んで増収となったが、米価をはじめとする原材料費及び資材費の上昇が影響し減益となった。外販事業は、牡蠣の販売における大口案件で価格面で競り負けたことに加え、小サイズの牡蠣の値引き販売を余儀なくされたこと、広島県産牡蠣の生育状況の悪化により仕入確保が困難となったこと等の影響で業績が大幅に悪化し、減収となりセグメント損失が拡大した。不動産賃貸のその他は、増収となりセグメント利益を計上した。
財政状態とキャッシュ・フロー
2026年4月期末の総資産は22,439百万円(前期末は22,951百万円)、純資産は2,103百万円(同1,826百万円)、自己資本比率は9.4%(同8.0%)となった。短信によれば、資産は現金及び預金や有価証券が増加した一方、商品及び製品や有形固定資産が減少した。負債は借入金の総額の減少により減少した。純資産は親会社株主に帰属する当期純利益を計上した一方、普通株式及びA種優先株式の配当等により資本剰余金が減少した。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,146百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが649百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,296百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は2,186百万円となった。
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年4月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 22,439百万円 | 22,951百万円 |
| 純資産 | 2,103百万円 | 1,826百万円 |
| 自己資本比率 | 9.4% | 8.0% |
| 1株当たり純資産 | 144円51銭 | 114円48銭 |
株主還元
同社は、ROEの向上及び収益構造の強化に努めるとともに、財務体質の改善、配当性向並びに内部留保の充実等を総合的に勘案し、安定的な配当を実施することを基本方針としている。2026年4月期の普通株式の1株当たり年間配当金は10円00銭(中間5円00銭、期末5円00銭)で、前期と同額となった。第2四半期末の配当原資には資本剰余金が含まれている。配当金総額は88百万円、連結配当性向は37.4%である。2027年4月期も年間10円00銭(中間5円00銭、期末5円00銭)を予想しており、予想配当性向は31.8%となる。非上場のA種優先株式については、定款等の定めに従った配当を予定している。
| 項目 | 2026年4月期(実績) | 2027年4月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 10円00銭 | 10円00銭 |
| うち第2四半期末 | 5円00銭 | 5円00銭 |
| うち期末 | 5円00銭 | 5円00銭 |
| 配当性向(連結) | 37.4% | 31.8% |
2027年4月期の業績予想
2027年4月期の連結業績予想は、売上高30,000百万円(前期比0.6%増)、営業利益608百万円(同6.2%減)、経常利益326百万円(同11.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益279百万円(同10.4%増)である。1株当たり当期純利益は31円46銭を見込む。同社は、事業の性質上、業績は下半期に偏重する傾向にあるとしている。今後も原材料価格及びエネルギー価格の高止まり、人件費の上昇などで先行き不透明な状況が続くなか、適正な価格改定を実施するとともに、生産性向上及び業務効率化、自社製品の販路拡大やセントラルキッチンの効率化を推進し、収益力の強化を図るとしている。
| 項目 | 2027年4月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 30,000百万円 | 0.6%増 |
| 営業利益 | 608百万円 | 6.2%減 |
| 経常利益 | 326百万円 | 11.6%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 279百万円 | 10.4%増 |
なお、同社は重要な後発事象として、2026年6月12日開催の取締役会において、2026年7月29日開催予定の定時株主総会に剰余金の振替を付議することを決議した。財務体質の健全化を図るため「その他資本剰余金」を取り崩して「繰越利益剰余金」の欠損填補に充当するとともに、今後の配当原資の確保のため「別途積立金」を取り崩して「繰越利益剰余金」に振り替えるもので、純資産額に変動はないとしている。継続企業の前提に関する注記について、短信は「該当事項はありません」としている。
本記事は梅の花グループが公表した2026年4月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は梅の花グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。