※本記事はアルビスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アルビス株式会社(証券コード7475、東証プライム、北陸地盤の食品スーパーマーケット)は2026年5月21日、2026年3月期の決算説明資料を公表した。営業収益は前期新店・建替え新店の効果により前期比102.8%の1,009.5億円となり、営業利益も同104.5%の21.5億円と増益となった。一方、経常利益は同92.8%の24.1億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同81.7%の13.2億円といずれも減益となった。2027年3月期は営業収益1,039.9億円(前期比+3.0%)、営業利益23.0億円(同+6.8%)を計画している。
業績(2026年3月期 実績)
営業収益は、前期新店(北方店)・建替え新店(婦中速星店)の通期寄与に加え、当期建替え新店(大広田店・太閤山店)の効果により増収となった。一方、建替え新店3店舗の周辺既存店では前期の反動により減収となったほか、建替えのため2025年9月にタピス店が一時閉店したことも減収要因となった。利益面では、競争による価格対応や急激な相場変動等による粗利益率への影響はあったものの、高利益率商品やPB商品等の販売拡大とプロセスセンターの原価改善により、売上総利益率は前期と同水準(30.4%)を維持した。営業利益は、賃上げ等による人的資本への投資及び店舗投資に係る減価償却費の増加があった一方、営業外収益科目の一部を一般管理費科目へ計上区分を変更したことにより増益となった。経常利益、当期純利益は減益となり、当期純利益については海産プロセスセンター新設に伴う既存生鮮センターの設備や旧タピス店の解体等により特別損失370百万円を計上したことも影響した。
| 項目 | 2026年3月期 実績 | 2025年3月期 実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 100,952百万円(1,009.5億円) | 98,185百万円(981.8億円) | 102.8% |
| 売上高 | 99,850百万円 | 97,165百万円 | - |
| 売上総利益率 | 30.4% | 30.5% | ▲0.0pt |
| 営業利益 | 2,155百万円(21.5億円) | 2,063百万円 | 104.5% |
| 営業利益率 | 2.2% | 2.1% | +0.0pt |
| 経常利益 | 2,417百万円(24.1億円) | 2,605百万円 | 92.8% |
| 経常利益率 | 2.4% | 2.7% | ▲0.3pt |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,324百万円(13.2億円) | 1,622百万円 | 81.7% |
| 同利益率 | 1.3% | 1.7% | ▲0.3pt |

地域別店舗売上高の状況
地区別(全店ベース、テナントを含まず、収益認識基準適用前)の店舗売上高をみると、富山県は前期比102.6%の54,062百万円、福井県は同100.3%の6,524百万円と増収となった一方、石川県は同99.8%の33,558百万円とほぼ横ばいであった。中京エリア(愛知県・岐阜県)は同119.1%の8,159百万円と伸長した。全店合計は同102.7%の102,304百万円となった。
| 区分 | 2026年3月期 実績 | 2025年3月期 実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 富山県 | 54,062百万円 | 52,674百万円 | 102.6% |
| 石川県 | 33,558百万円 | 33,634百万円 | 99.8% |
| 福井県 | 6,524百万円 | 6,504百万円 | 100.3% |
| 中京(愛知県・岐阜県) | 8,159百万円 | 6,848百万円 | 119.1% |
| 合計 | 102,304百万円 | 99,660百万円 | 102.7% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、前期建替え新店の通期寄与に加え、老朽化した店舗の大規模改装や旗艦店を中心とした店舗改装の実施等により増収を見込む。営業利益・経常利益については、人的資本への積極的な投資や店舗改装等による経費の増加を見込むものの、増収の効果に加えて、前期稼働した海産プロセスセンターの効果や店舗生産性の向上に継続的に取り組むことで、増益を見込む。人件費は13,545百万円(人件費率13.2%、前年比+3.6%)、販売管理費計は29,993百万円(販売管理費率29.2%、前年比+2.2%)を計画している。
| 項目 | 2027年3月期 計画 | 2026年3月期 実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 103,999百万円 | 100,952百万円 | +3.0% |
| 売上高 | 102,820百万円 | 99,850百万円 | +3.0% |
| 営業利益 | 2,302百万円 | 2,155百万円 | +6.8% |
| 営業利益率 | 2.2% | 2.2% | +0.1% |
| 経常利益 | 2,508百万円 | 2,417百万円 | +3.8% |
| 経常利益率 | 2.4% | 2.4% | (+0.0pt) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,348百万円 | 1,324百万円 | +1.7% |
| 同利益率 | 1.3% | 1.3% | (▲0.0pt) |

株主還元
2026年3月期は、配当金による株主還元として1株あたり70円(総額592百万円)を実施したほか、2025年2月17日から同年9月11日までの間に自己株式300,000株(約880百万円)を市場取引で取得した。これにより2026年3月期における総還元性向は95.3%となった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当金(2026年3月期) | 1株あたり70円 総額592百万円 |
| 自己株式取得 | 2025年2月17日〜2025年9月11日に300,000株(約880百万円)を市場取引で取得 |
| 総還元性向(2026年3月期) | 95.3% |
資本コストや株価を意識した経営
資本効率と株主還元の最適バランスを図り、持続的成長と企業価値向上を目指し、5つの重点的な取り組み(①販売力・収益力の強化、②資本コストを意識した事業運営、③長期的成長を支える積極的な投資、④IR活動の体制強化と更なる情報開示の充実、⑤自己資本最適化に向けた株主還元の実施)を推進することで、PBR1倍以上、ROE8%を目標とする。2026年3月期はPBR0.65倍、ROEは4.1%であった。出店や改装投資の実施の際はWACC(4%程度と認識)を上回る収益性が見込めることを判断基準としている。新規出店や建替え新店、店舗改装など約40億円の店舗投資を実施したほか、海産プロセスセンターの新設(投資額約22億円)を行った。

※本記事はアルビスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。