※本記事はヤギが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヤギの2026年3月期連結業績は、売上高85,934百万円(前期比3.1%増)、営業利益4,228百万円(同18.3%増)、経常利益4,824百万円(同28.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,670百万円(同39.8%増)となった。中期経営計画2026「Heritage to the future」の総仕上げに取り組み、アパレル事業やブランド・リテール事業が増収増益に寄与した一方、マテリアル事業は減収減益となった。2027年3月期は新たなタグライン「Business to Belief」を掲げる「中期経営計画2029」のもと、増収増益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
当連結会計年度は、賃上げによる雇用・所得環境の改善で個人消費に力強さが見られた一方、金利上昇局面への移行や資源価格の変動など先行き不透明な状況が続いた。こうした中、売上高は85,934百万円、営業利益は4,228百万円、経常利益は4,824百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3,670百万円となり、増収増益を確保した。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 85,934百万円 | 83,376百万円 | 3.1%増 |
| 営業利益 | 4,228百万円 | 3,572百万円 | 18.3%増 |
| 経常利益 | 4,824百万円 | 3,766百万円 | 28.1%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,670百万円 | 2,625百万円 | 39.8%増 |
セグメント別の状況
マテリアル事業は国内外で厳しい市場環境が続き、作業用手袋関連素材の苦戦やダストコントロール商材の生産調整の影響で売上高24,725百万円(前期比3.4%減)、セグメント利益(経常利益)589百万円(同20.9%減)となった。ライフスタイル事業はタオル事業の高付加価値商品強化が奏功し売上高4,913百万円(同3.5%増)、セグメント利益443百万円(同5.9%増)。アパレル事業はOEM事業における高機能・高付加価値商材の提案強化により売上高44,341百万円(同1.8%増)、セグメント利益3,508百万円(同18.6%増)。ブランド・リテール事業は銀座旗艦店の通期稼働や積極的な宣伝広告活動により買い上げ客数・客単価が上昇し、売上高13,348百万円(同25.3%増)、セグメント利益2,006百万円(同93.6%増)となった。不動産事業は新規テナント成約や不採算事業からの撤退により売上高895百万円(同3.2%増)、セグメント利益313百万円(同4.3%増)となった。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| マテリアル事業 | 売上高 | 24,725百万円 | 25,594百万円 |
| マテリアル事業 | セグメント利益(経常利益) | 589百万円 | 745百万円 |
| ライフスタイル事業 | 売上高 | 4,913百万円 | 4,748百万円 |
| ライフスタイル事業 | セグメント利益(経常利益) | 443百万円 | 418百万円 |
| アパレル事業 | 売上高 | 44,341百万円 | 43,567百万円 |
| アパレル事業 | セグメント利益(経常利益) | 3,508百万円 | 2,957百万円 |
| ブランド・リテール事業 | 売上高 | 13,348百万円 | 10,655百万円 |
| ブランド・リテール事業 | セグメント利益(経常利益) | 2,006百万円 | 1,036百万円 |
| 不動産事業 | 売上高 | 895百万円 | 867百万円 |
| 不動産事業 | セグメント利益(経常利益) | 313百万円 | 300百万円 |


財政状態・キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の資産合計は82,628百万円(前期末79,196百万円)、負債合計は35,882百万円(同36,020百万円)、純資産合計は46,746百万円(同43,176百万円)となった。現金及び現金同等物の期末残高は9,560百万円で、前期末に比べ2,228百万円(18.9%)減少した。営業活動によるキャッシュ・フローは4,388百万円のプラス(前期4,561百万円)、投資活動によるキャッシュ・フローは3,602百万円のマイナス(同3,371百万円のマイナス)、財務活動によるキャッシュ・フローは3,031百万円のマイナス(同436百万円のプラス)となった。

通期業績予想(2027年3月期)
人口減少に伴う国内市場の縮小や地政学リスクの深刻化、AIを中心とした技術革新の加速など不透明な事業環境が続くとしつつ、「中期経営計画2029」のもと2027年3月期の連結業績は売上高88,000百万円、営業利益4,400百万円、経常利益5,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,700百万円を見込んでいる。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 88,000百万円 | 85,934百万円 |
| 営業利益 | 4,400百万円 | 4,228百万円 |
| 経常利益 | 5,000百万円 | 4,824百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,700百万円 | 3,670百万円 |

株主還元
配当性向35%以上を基本方針としてきたが、当期末配当金は1株につき106円とし、先に実施した中間配当金50円と合わせ、2026年3月期の年間配当金は156円となった。次期以降は資本効率の向上と株主価値最大化を目指し、「総還元性向70%目途」「配当性向40%以上」を新たな基本方針とする。この方針に基づき、2027年3月期の通期配当金は1株につき180円を予定している。また、2026年5月11日開催の取締役会において、上限800,000株・株式取得価額の総額1,500,000,000円を上限とする自己株式取得(取得期間2026年7月1日〜2027年3月31日)を決議したほか、自己株式840,000株の消却(消却予定日2026年6月30日)、および1株を3株とする株式分割(効力発生日2026年7月1日)を決議した。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当金 | 50円 | 開示なし |
| 期末配当金 | 106円 | 開示なし |
| 年間配当金 | 156円 | 180円 |
中期経営計画/トピック
当期は3ヵ年の中期経営計画2026「Heritage to the future」の総仕上げの年と位置づけ、「事業」「グローバル」「グループ経営」「人材」「ESG」の5つを基本戦略として取り組んだ。2026年5月11日には、単なる商取引(Business)の枠を超え思想や信念(Belief)を軸とした価値創造を目指す新たなタグライン「Business to Belief」のもと「中期経営計画2029」を策定し、「持続可能な競争優位の確立」を目指すとしている。あわせて、重要な後発事象として、これまでの報告セグメント「マテリアル事業」「ライフスタイル事業」「アパレル事業」「ブランド・リテール事業」「不動産事業」の区分を見直し、2027年3月期から「マテリアル事業」「アパレル事業」「ブランド事業」「リテール事業」の4区分に変更することとした。
※本記事はヤギが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。