メディパルホールディングス

メディパルホールディングス、2026年3月期は増収増益 売上高・経常利益ともに過去最高

決算サマリー 2026.08.21
メディパルホールディングス、2026年3月期は増収増益 売上高・経常利益ともに過去最高

※本記事はメディパルホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

メディパルホールディングスの2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)連結業績は、売上高3兆8,173億円(前期比+4.0%)、経常利益757億円(同+16.0%)で、ともに過去最高を達成した。親会社株主に帰属する当期純利益は425億円(同+5.6%)。全事業セグメントで増収となり、環境変化の激しい中でグループとしての安定成長を維持した。

2026年3月期決算サマリー
出典:メディパルホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.5
目次

連結業績(2026年3月期 実績)

増収に伴い売上総利益は増益となった一方、成長投資により販管費が増加した。それでも経常利益・当期純利益は増益を達成。成長投資関連費用等の影響を除いた調整後営業利益(のれん・無形資産償却費等控除前)は595億円(前期比+5億円、+0.9%)。営業利益は成長投資に伴う販管費増加により531億円(同▲24億円、▲4.4%)となった。経常利益は持分法による投資利益+76億円、事業投資組合運用益+48億円などの営業外損益+128億円が寄与し757億円(同+104億円、+16.0%)。親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益+93億円などの特別利益がのれん償却額増加等の特別損失を上回り425億円(同+22億円、+5.6%)となった。単位は億円。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
売上高38,17336,713+1,460 (+4.0%)
売上総利益2,6092,557+52 (+2.0%)
販管費2,0782,001+76 (+3.8%)
営業利益531556▲24 (▲4.4%)
経常利益757652+104 (+16.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益425402+22 (+5.6%)

セグメント別の状況

3事業セグメントすべてで増収となった。医療用医薬品等卸売事業はスペシャリティ医薬品の販売伸長と病院・調剤販路の拡大により、市場成長率(当社+4.4%、市場+3.5%)を上回る売上高2兆4,661億円(前期比+958億円、+4.0%)を達成し、売上総利益も増益となった一方、事業投資費等の増加により営業利益は242億円(同▲9億円、▲3.6%)となった。化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業(PALTAC事業)は取引拡大や新規取扱商材の拡充により売上高1兆2,378億円(同+497億円、+4.2%)と増収したが、物流費上昇を中心に販管費が増加し営業利益は264億円(同▲15億円、▲5.6%)と減益となった。動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業は売上高1,173億円(同+4億円、+0.4%)、営業利益23億円(同▲1億円、▲4.9%)で、円安による原価高騰等の影響を受けた。

セグメント指標当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)
医療用医薬品等卸売事業売上高24,66123,702
医療用医薬品等卸売事業営業利益242252
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業売上高12,37811,880
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業営業利益264280
動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業売上高1,1731,168
動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業営業利益2324
医療用医薬品等卸売事業の2026年3月期業績
出典:メディパルホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.8

通期業績予想

2027年3月期の通期連結業績予想(暫定)は、売上高3兆9,440億円(前期比+3.3%)、営業利益550億円(同+3.4%)と増収増益を計画。一方、経常利益は715億円(同▲5.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は390億円(同▲8.3%)を見込む。なお、当該予想にはPALTACの完全子会社化による影響は織り込まれておらず、投資有価証券売却益も予想に含まれていない。

項目2027年3月期予想2026年3月期(実績)前期比
売上高39,44038,173+3.3%
売上総利益2,6952,609+3.3%
販管費2,1452,078+3.2%
営業利益550531+3.4%
経常利益715757▲5.6%
親会社株主に帰属する当期純利益390425▲8.3%
2027年3月期通期連結業績予想(暫定)
出典:メディパルホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.23

株主還元

配当金は2026年3月期の期末配当を2円増額し1株当たり34円(年間66円)に増配した。2027年3月期は年間配当68円(第2四半期末34円、期末34円)を予想しており、2012年度から14期連続の増配となる見通し。株主総還元性向(中期ビジョンの成長投資に伴うのれん償却費・無形資産償却費控除前利益に対する率、2023年3月期-2026年3月期の4年累計実績)は40%を達成した。政策投資株式については2027年3月末を目途に保有残高を純資産の10%以下、かつ500億円以下まで削減する方針で、2026年3月末の残高は約967億円(純資産に対する比率12.2%)。

第2四半期末期末合計
2025年3月期(実績)30円32円62円
2026年3月期(実績)32円34円66円
2027年3月期(予想)34円34円68円
配当金の推移と政策投資株式保有状況
出典:メディパルホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.25

中期経営計画・トピック

「2027メディパル中期ビジョン」に基づき、海外への進出、予防・未病、アグロ・フーズ領域の事業拡大、デジタルを活用したビジネス基盤の強化、持続可能な流通の構築、地域医療における価値共創の5つの成長戦略を推進している。JCRファーマ社との新薬候補物質JR-479の共同開発・商業化契約を締結(2025年8月)したほか、MPアグロ社によるシグニホールディングス社の株式取得を完了(2026年1月)した。PALTAC事業では新物流センター「RDC貝塚(仮称)」の建設を決定(投資予定総額349億円、所在地は大阪府貝塚市、稼働予定時期2030年3月)するなど、次世代型物流モデルの構築を進めている。

※本記事はメディパルホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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