※本記事はカッパ・クリエイトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
カッパ・クリエイトの2026年3月期の連結業績は、売上高が前期比▲15百万円の73,193百万円とほぼ横ばいとなった一方、営業利益は同▲901百万円の532百万円、経常利益は同▲875百万円の592百万円となり減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は前期の1,032百万円から▲394百万円の赤字に転落した。国内回転寿司事業の既存店売上高前年比は95.3%となり、新規出店4店舗により店舗数は299店舗となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
国内回転寿司事業の既存店売上高前年比は、物価高騰に伴う消費者の節約志向ならびに厳しい選択眼への対応、多様な価値観を取り込むための施策の効果が想定した水準に達しなかった結果、95.3%となった。営業利益は、既存店売上高の減少ならびに原材料・エネルギー価格の高騰や人手不足による人件費の高騰などのコストアップが継続し、その影響を受けたことにより、前期比▲901百万円の532百万円となった。回転寿司事業の店舗数は新規出店4店舗を行った結果、299店舗(うち改装22店舗)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期差 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 73,193百万円 | 73,208百万円 | ▲15百万円 |
| 営業利益 | 532百万円 | 1,433百万円 | ▲901百万円 |
| 経常利益 | 592百万円 | 1,467百万円 | ▲875百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲394百万円 | 1,032百万円 | ▲1,426百万円 |

四半期ごとの業績推移
前期に構築した収支構造を維持したことにより上半期は好調に推移したものの、インフレ疲れによる顧客減少が顕在化した第3四半期においては、価格訴求を中心とした販促を実施した影響により売上総利益率が低下した。第4四半期においても価格訴求を継続し、顧客数は復調傾向に転じ、ベース売上高増に伴うロス低減により売上総利益率は回復基調となったが、コスト最適化への取り組みを強化した一方、3月中旬以降のガソリン価格高騰によりロードサイド店舗を中心に客足が伸び悩み、コスト吸収には至らなかった。
| 項目 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 18,189 | 18,859 | 17,964 | 18,179 |
| 営業利益(百万円) | 322 | 510 | ▲390 | 90 |
| 経常利益(百万円) | 363 | 476 | ▲346 | 98 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 331 | 407 | ▲377 | ▲754 |

事業別の状況(国内回転寿司事業・デリカ事業・海外事業)
国内回転寿司事業は、生産性向上やメニューMix等の効果1,840百万円で人件費ならびに原材料価格の高騰等による1,851百万円のコストアップに対応したが、既存店売上高減少の影響(▲827百万円)を補うには至らず、営業利益は前期比▲839百万円の639百万円となった。関連事業(海外・デリカ)の売上高前年比は、デリカ事業102.5%、韓国回転寿司事業82.1%、インドネシア回転寿司事業136.8%となった。
| 区分 | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 国内回転寿司事業 | 営業利益 | 639百万円 | 1,478百万円 |
| 国内回転寿司事業 | 既存店売上高前年比 | 95.3% | 開示なし |
| デリカ事業 | 売上高前年比 | 102.5% | 開示なし |
| 韓国回転寿司事業 | 売上高前年比 | 82.1% | 開示なし |
| インドネシア回転寿司事業 | 売上高前年比 | 136.8% | 開示なし |

資本効率・財務健全性の状況
当社は損益計算書上の売上高や利益水準だけでなく、バランスシートを基にした資本コストや資本収益性を重視した経営を推進しているが、2026年3月期は収益力の低下および投下資本に対するリターンの伸び悩みにより、ROE▲3.7%・ROIC2.0%と資本コストを十分に上回る水準には至らなかった。自己資本比率は35.2%(前期比+0.3%)、Net Debt(純有利子負債)/EBITDA倍率は0.1倍(前期比+0.3倍)となった。この結果を真摯に受け止め、資本効率の改善を重要経営課題と位置付け、収益構造の抜本的な見直しに取り組むとしている。
| 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期差 | 2027年3月期目標 |
|---|---|---|---|---|
| ROE | ▲3.7% | 9.9% | ▲13.6% | 8.0%以上 |
| ROIC | 2.0% | 5.2% | ▲3.2% | 6.0%以上 |
| 自己資本比率 | 35.2% | 34.9% | +0.3% | 30.0%以上 |
| Net Debt/EBITDA倍率 | 0.1倍 | ▲0.2倍 | +0.3倍 | 3倍以内 |

2027年3月期に向けた重点方針
2027年3月期の施策・活動方針として、①既存店の競争力向上、②店舗ポートフォリオ最適化、③サステナビリティ、④関連事業拡大(デリカ事業・海外事業)を掲げた。新規出店では駅前・繁華街、大型商業施設、新規商圏の3つの軸で出店を加速する方針を示し、2026年6月には愛知県名古屋市栄に「久屋大通店」を出店予定としている。海外事業では、2026年3月にインドネシア6店舗目となる「スマレンコンモールブカシ店」を出店したほか、海外第3ヶ国目としてカッパ・クリエイトベトナムを設立し、2027年3月期上期の1号店オープンを予定している。
※本記事はカッパ・クリエイトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。