小糸製作所

小糸製作所、2026年3月期は増収・営業増益 純利益はLiDAR減損で減少

決算サマリー 2026.08.21
小糸製作所、2026年3月期は増収・営業増益 純利益はLiDAR減損で減少

※本記事は小糸製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

小糸製作所は2026年3月期(2025年度)の決算を発表した。世界各地域での新規受注やHEV車など同社受注車種の販売増により、売上高は前期比103%の9,476億円と増収となった。増収効果に加え、米州・中国を中心とした合理化効果などにより、営業利益は前期比115%の514億円、経常利益は同120%の587億円と増益。一方、LiDAR関連および中国事業の減損計上により、当期純利益は前期比36%の165億円と減益となった。2027年3月期(2026年度)は、米州や中国における得意先台数減などにより売上高は減収を計画する一方、各地域での合理化効果やLiDAR関連費用の減少により、営業利益は600億円(営業利益率6.4%)への増益を計画している。

2025年度実績・2026年度計画のポイントを示すスライド
出典:小糸製作所 2026年3月期決算説明資料 P.2
目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の連結売上高は9,476億円(前期比+309億円、103%)。売上原価8,361億円、売上総利益1,114億円(同+148億円、115%)、販管費600億円を経て、営業利益は514億円(同+65億円、115%、営業利益率5.4%)となった。営業外損益は為替差損益の改善などにより73億円(同+30億円)、経常利益は587億円(同+96億円、120%)。特別損益はLiDAR事業(△143億円)および中国事業(△57億円)の減損計上を含む△225億円(前期は+154億円)となり、税引前利益は362億円(同△283億円、56%)、当期純利益は165億円(同△297億円、36%)となった。

項目当期(2026年3月期実績)前期(2025年3月期実績)増減
売上高9,4769,167+309(103%)
営業利益514448+65(115%)
営業利益率5.4%4.9%
経常利益587491+96(120%)
特別損益△225154△379
当期純利益165462△297(36%)

国内/海外別(セグメント別)の状況

国内/海外別にみると、小糸製作所(単独)の営業利益は82億円(前期比+12億円、118%、営業利益率2.5%)、国内関係会社は88億円(同△4億円、95%、同3.8%)。海外では、米州が値上げ影響や合理化効果などにより営業利益140億円(同+78億円、226%、同4.4%)と伸長し、中国は前期の営業損失△15億円から7億円の黒字(同+22億円、営業利益率1.2%)に転換した。アジアは営業利益189億円(同+30億円、119%、営業利益率11.5%)と高い利益率を維持し、欧州は7億円の黒字(前期は△8億円、同2.0%)となった。海外関係会社計の営業利益は344億円(同+147億円、175%)。

国内/海外別損益の前期比較を示すスライド
出典:小糸製作所 2026年3月期決算説明資料 P.6
セグメント指標当期(2026年3月期実績)前期(2025年3月期実績)
小糸製作所(単独)売上高3,3643,240
小糸製作所(単独)営業利益82(2.5%)70(2.2%)
国内関係会社売上高2,3112,185
国内関係会社営業利益88(3.8%)92(4.3%)
米州売上高3,2153,094
米州営業利益140(4.4%)62(2.0%)
中国売上高626706
中国営業利益7(1.2%)△15
アジア売上高1,6491,569
アジア営業利益189(11.5%)158(10.1%)
欧州売上高354364
欧州営業利益7(2.0%)△8
連結合計売上高9,4769,167
連結合計営業利益514(5.4%)448(4.9%)

通期業績予想(2027年3月期/2026年度計画)

2026年度は、米州や中国における得意先台数減などにより連結売上高9,330億円(前期比△146億円、98%)の減収を計画する。一方、各地域での合理化効果(連結合計+96億円)やLiDAR関連費用の減少(△42億円、前期の△96億円から+54億円改善)などにより、営業利益は600億円(前期比+85億円、117%、営業利益率6.4%)への増益を計画。営業利益率6.4%は、2025年10月公表値(6.0%)から上方修正された水準となる。経常利益は655億円(同+67億円、111%)、特別損益は前期に計上したLiDAR・中国事業の減損影響が剥落し△7億円(前期は△225億円)にとどまる見込みで、当期純利益は395億円(同+229億円、239%)を計画している。

2026年度連結損益の前期比較(計画)を示すスライド
出典:小糸製作所 2026年3月期決算説明資料 P.13
項目予想(2027年3月期計画)前期実績(2026年3月期)
売上高9,3309,476
営業利益600514
営業利益率6.4%5.4%
経常利益655587
当期純利益395165

地域別では、小糸製作所(単独)の営業利益は125億円(前期比+42億円、151%、営業利益率3.6%)、国内関係会社は88億円(同+0億円、99%)を計画。海外は、米州が得意先台数減の影響などで134億円(同△6億円、96%)、中国は台数減が続くものの合理化効果により8億円(同+1億円)、アジアは194億円(同+4億円、営業利益率11.0%)、欧州は6億円(同△1億円)を見込み、海外関係会社計は342億円(同△2億円、99%)を計画している。

セグメント指標計画(2027年3月期)
小糸製作所(単独)売上高3,430
小糸製作所(単独)営業利益125(3.6%)
国内関係会社売上高2,452
国内関係会社営業利益88(3.6%)
米州売上高3,135
米州営業利益134(4.3%)
中国売上高465
中国営業利益8(1.7%)
アジア売上高1,756
アジア営業利益194(11.0%)
欧州売上高287
欧州営業利益6(2.1%)
連結合計売上高9,330
連結合計営業利益600(6.4%)

LiDAR事業の方針とトピック

同社はLiDAR事業について、開発体制を大幅に縮小し、日本国内のインフラ向け事業を軸とした収益性重視の事業展開へ転換する方針を示した。乗用車用車載向け開発は凍結し、ロボタクシー・バス・トラック・建産農機・鉄道等向けに注力する。過去の投資は2026年3月期に減損処理(LiDAR事業△143億円、中国事業△57億円)で整理済みで、LiDAR事業の営業損益は2025年度の△95億円から2026年度は△42億円へ赤字が縮小する見通し。なお、2026年度計画は同社の第1次中期経営計画の最終年度に位置付けられている。

LiDAR事業の方針を示すスライド
出典:小糸製作所 2026年3月期決算説明資料 P.22

※本記事は小糸製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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