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スズキ 2026年3月期決算 ― 増収減益も売上収益・税引前利益・当期利益は過去最高、次期は営業利益5,700億円を予想

決算サマリー 2026.07.28
スズキ 2026年3月期決算 ― 増収減益も売上収益・税引前利益・当期利益は過去最高、次期は営業利益5,700億円を予想

※本記事はスズキが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

スズキ株式会社は2026年3月期の連結決算を発表した。売上収益は6兆2,930億円(前期比+8.0%)、営業利益は6,229億円(前期比▲3.1%)と増収減益となったが、税引前利益7,307億円、当期利益(親会社の所有者に帰属する当期利益)4,393億円は前期を上回り、売上収益・税引前利益・当期利益はいずれも過去最高となった。四輪車はインド・パキスタン・アフリカ等で、二輪車はインド・中南米等で販売台数を伸ばした。2027年3月期は売上収益6兆8,000億円、営業利益5,700億円を見込んでいる。

目次

連結業績(当期実績)

原材料コストの上昇や人および技術への成長投資の継続により、営業利益は前期比199億円の減益となった。一方で売上収益は販売台数増加等により4,678億円増加し、税引前利益・当期利益は過去最高を更新した。ROEは13.8%(前期14.6%)となった。

項目当期(億円)前期(億円)増減
売上収益62,93058,252+4,678(+8.0%)
営業利益6,2296,429▲199(▲3.1%)
税引前利益7,3077,302+5(+0.1%)
当期利益(親会社の所有者に帰属)4,3934,161+232(+5.6%)
ROE13.8%14.6%▲0.7pt
年間配当金(1株当たり)46円41.0円+5.0円(+12.2%)

事業別業績

四輪事業は原材料価格高騰による減益要因を、台数増加・売上構成変化・原価低減による増益効果が上回ったが、持続的な成長に向けた投資を拡大したことで当期実績は減益となった。二輪事業はインド、コロンビア等で販売を伸ばし増収増益。マリン事業はアメリカ、中南米、欧州等で台数を伸ばしたが、主に米国関税の影響により減益となった。

事業売上収益(億円)前期比営業利益(億円)前期比利益率
四輪57,064+8%5,476▲4%9.6%
二輪4,545+14%448+10%9.9%
マリン1,195+9%266▲13%22.3%
その他126+4%39+2%31.0%
連結計62,930+8%6,229▲3%9.9%
事業別業績、営業利益増減要因
出典:2026年3月期決算説明資料 P.10

所在地別業績

所在地別では、日本・アジアで増収となり、日本セグメントの営業利益は前期比+8%の3,027億円、アジアセグメントは同▲4%の2,924億円だった。欧州セグメントは減収となったが、営業利益は同+29%の181億円となった。

所在地売上収益(億円)前年比営業利益(億円)前年比利益率
日本32,495+12%3,027+8%9.3%
欧州7,350▲8%181+29%2.5%
アジア37,097+13%2,924▲4%7.9%
その他4,919+8%204+55%4.2%
連結計62,930+8%6,229▲3%9.9%
所在地別業績、営業利益増減要因
出典:2026年3月期決算説明資料 P.23

四輪・二輪 販売台数(地域別)

四輪車の世界販売台数は332万台(前期比+2.4%)で、インド・パキスタン・アフリカ等で増加した。二輪車の世界販売台数は226.1万台(前期比+9.5%)で、インドでは過去最高となる120万台を販売した。

地域当期実績(千台)前期比
世界計3,320+2.4%
日本725+1.0%
欧州187▲15.1%
インド1,862+3.7%
アジア(除インド)213+15.6%
中南米124+1.6%
アフリカ127+15.7%
中近東62▲3.6%
大洋州21▲24.8%
四輪台数実績(グローバル)
出典:2026年3月期決算説明資料 P.11
地域当期実績(千台)次期予想(千台)増減率
世界計2,2612,321+2.7%
日本2623▲9.6%
欧州3040+32.5%
北米2830+7.6%
インド1,2021,217+1.2%
アジア(除インド)644700+8.6%
その他330311▲5.9%

通期業績予想

2027年3月期は売上収益6兆8,000億円(前期比+8.1%)、営業利益5,700億円(同▲8.5%)を見込む。為替前提は米ドル155円、ユーロ180円、インドルピー1.70円。なお、中東情勢の影響は現時点で織り込んでおらず、リスクが本格的に顕在化した場合は営業利益に対し通期で約1,000億円の影響と試算している。

項目次期予想当期実績増減率
売上収益(億円)68,00062,930+8.1%
営業利益(億円)5,7006,229▲8.5%
税引前利益(億円)6,6007,307▲9.7%
当期利益(親会社の所有者に帰属、億円)3,8004,393▲13.5%
ROE10.8%13.8%▲3.1pt
年間配当金(1株当たり)51円46円+10.9%
四輪車販売台数(千台)3,5543,320+7.1%
二輪車販売台数(千台)2,3212,261+2.7%
次期業績予想|総括
出典:2026年3月期決算説明資料 P.17

株主還元

2026年3月期の年間配当金は1株当たり46円(前期から5円増配、12.2%増、DOE3.0%)、期末配当金は24円(前期から3円増配)とした。2027年3月期は年間配当51円(当期から5円増配、10.9%増、DOE3.0%)を予定している。成長投資により企業価値を向上させ、DOE3.0%を基準に累進配当を着実に実施していく方針。

中期経営計画「By Your Side」

当期より開始した中期経営計画「By Your Side」では、経営目標として営業利益8,000億円、営業利益率10.0%、ROE13.0%を掲げている。初年度となる当期の実績は営業利益6,229億円、営業利益率9.9%、ROE13.8%となり、1年目として順調な滑り出しとなった。「新車収益」「バリューチェーン収益」「固定費」の三つの軸を基盤とした取り組みを推進し、目標達成を目指す。

※本記事はスズキが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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