※本記事はエイケン工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
エイケン工業が公表した2025年10月期の業績は、売上高が8,100百万円(前期比11.2%増)、営業利益が411百万円(同47.0%増)、経常利益が453百万円(同49.3%増)、当期純利益が326百万円(同49.9%増)となり、増収増益となった。フィルター部門で国内売上、輸出売上ともに増加したほか、生産量の増加による生産効率の向上等で売上総利益率が上昇した。2026年10月期は売上高8,351百万円(前期比3.0%増)を見込む一方、営業利益は408百万円(同0.7%減)と減益を見込む。
業績(2025年10月期 実績)
自動車用補修フィルター市場は、自動車の保有台数が伸び悩むなかで頭打ちとなっており、メンテナンス費用削減意識の高まりや海外からの安価な商品の増加により、激しい価格競争が続いている。こうしたなか同社は、フィルター部門の国内で付加価値の高い大型車用フィルター、高性能オイルフィルター及びプレス部品の拡販に注力し、輸出では自社ブランド「VIC」のブランド力を活かした新製品の提案や主要輸出先以外への販売拡大に取り組んだ。燃焼機器部門では、バーナの開発や既存のバーナ部品及び熱交換器の拡販、新規取引先の開拓に取り組んだ。
その結果、売上高は8,100百万円(前期比11.2%増)となった。原材料並びに梱包資材等の購入価格の上昇等により売上原価が増加したものの、売上高の増加に伴う生産量の増加で生産効率が向上し、売上総利益率が上昇したことから、営業利益は411百万円(同47.0%増)、経常利益は453百万円(同49.3%増)、当期純利益は326百万円(同49.9%増)となった。1株当たり当期純利益は319円31銭(前期は214円17銭)、自己資本当期純利益率は5.5%(同3.8%)、売上高営業利益率は5.1%(同3.8%)である。
| 項目 | 2025年10月期 | 2024年10月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,100百万円 | 7,284百万円 | 11.2%増 |
| 営業利益 | 411百万円 | 279百万円 | 47.0%増 |
| 経常利益 | 453百万円 | 303百万円 | 49.3%増 |
| 当期純利益 | 326百万円 | 217百万円 | 49.9%増 |
セグメント別の状況
主力のフィルター部門は、国内売上では同業者向けが減少したものの商社向けが増加し、輸出売上では中近東向けが減少したもののアジア向けが増加して増収となった。営業利益は、原材料並びに梱包資材等の購入価格の上昇等により売上原価が増加したものの、生産効率の向上等により売上総利益率が上昇し増益となった。燃焼機器部門は、コインランドリー用バーナが減少したものの厨房機器用バーナが増加して増収となり、販売価格の改定に取り組んだことによる利益率の改善等もあり増益となった。灰皿及びガレージサウナ等を販売するその他は、研究開発費等の経費の増加により営業損失となった。
財政状態とキャッシュ・フロー
2025年10月期末の総資産は7,782百万円(前期末は7,429百万円)、純資産は6,055百万円(同5,803百万円)、自己資本比率は77.8%(同78.1%)となった。短信によれば、資産では電子記録債権が減少したものの、定期預金の増加等による現金及び預金の増加や売掛金の増加、建設仮勘定や投資有価証券の増加があった。純資産は、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したものの、当期純利益の計上により増加した。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが762百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが定期預金の預入や有形固定資産の取得により322百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが配当金の支払いにより117百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は1,147百万円となった。
| 項目 | 2025年10月期 | 2024年10月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 7,782百万円 | 7,429百万円 |
| 純資産 | 6,055百万円 | 5,803百万円 |
| 自己資本比率 | 77.8% | 78.1% |
| 1株当たり純資産 | 5,911円12銭 | 5,695円27銭 |
配当
2025年10月期の1株当たり年間配当金は期末110円00銭で、前期と同額となった。配当金総額は112百万円、配当性向は34.4%である。2026年10月期も期末110円00銭の年間110円00銭を予想しており、予想配当性向は37.4%となる。
| 項目 | 2025年10月期(実績) | 2026年10月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 110円00銭 | 110円00銭 |
| うち期末 | 110円00銭 | 110円00銭 |
| 配当性向 | 34.4% | 37.4% |
2026年10月期の業績予想
2026年10月期の業績予想は、売上高8,351百万円(前期比3.0%増)、営業利益408百万円(同0.7%減)、経常利益431百万円(同4.7%減)、当期純利益301百万円(同7.7%減)である。1株当たり当期純利益は294円07銭を見込む。同社は、自動車補修用フィルター市場で競争の激化が予想されるなか、高品質・低コスト生産体制の確立、情報収集及び企画立案型の営業活動による拡販、第2の柱としての燃焼機器事業の拡販を図るとしている。また、将来的な電気自動車の保有台数の増加を見据え、新たな柱の構築に向けて新規開発部門の強化を図る方針である。
| 項目 | 2026年10月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 8,351百万円 | 3.0%増 |
| 営業利益 | 408百万円 | 0.7%減 |
| 経常利益 | 431百万円 | 4.7%減 |
| 当期純利益 | 301百万円 | 7.7%減 |
本記事はエイケン工業が公表した2025年10月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はエイケン工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。