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ミクニ、2026年3月期は営業利益38.3%増も台湾子会社不正で純利益減 2027年3月期は増収増益の見通し

決算サマリー 2026.08.30
ミクニ、2026年3月期は営業利益38.3%増も台湾子会社不正で純利益減 2027年3月期は増収増益の見通し

※本記事はミクニが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ミクニの2026年3月期連結決算は、売上高103,419百万円(前期比+2.0%)、営業利益4,181百万円(同+38.3%)、経常利益3,340百万円(同+17.7%)となった。営業利益はすべての事業セグメントで前期比増益または赤字縮小となり、2019年3月期以来の40億円超えを達成した。一方、前期に計上した有価証券売却益の剥落などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は1,197百万円(同▲38.6%)と減少した。なお、連結子会社である台湾三國股份有限公司の元従業員による不正行為が発覚し、決算発表が遅延した。2027年3月期は増収増益の見通し。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

1株当たり配当金は14.00円で前期と同水準だった。設備投資は4,994百万円(前期比▲6.0%)、減価償却費は5,665百万円(同▲1.4%)、研究開発費は6,166百万円(同+3.8%)となった。フリー・キャッシュ・フローは6,205百万円(62億円)を創出し4年ぶりにプラスに転化、有利子負債は前期末比で約49億円削減された。なお、台湾三國股份有限公司の元従業員による不正行為に伴う当期分の特別損失は0.3億円となった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
売上高103,419百万円101,428百万円+1,990百万円(+2.0%)
営業利益4,181百万円3,023百万円+1,157百万円(+38.3%)
経常利益3,340百万円2,837百万円+503百万円(+17.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益1,197百万円1,949百万円▲751百万円(▲38.6%)
1株当たり配当金14.00円14.00円
設備投資4,994百万円5,311百万円▲316百万円(▲6.0%)
減価償却費5,665百万円5,744百万円▲78百万円(▲1.4%)
研究開発費6,166百万円5,939百万円+227百万円(+3.8%)

事業セグメント別の状況

モビリティ事業は客先新モデルの投入による販売増加が寄与して増益となった。インド拠点の業績堅調、コスト低減活動、中国拠点の再編効果、取引価格の適正化なども寄与した。ガステクノ事業は主力の中国市場における不動産不況が響いて減収となったが、コスト削減や取引価格の適正化などにより営業損失は縮小した。商社事業は航空機部品類・芝管理機械等ともに需要が好調で増収増益となった。その他事業は主力の福祉介護機器等の製販事業が牽引して増収増益となった。非モビリティ事業(ガステクノ・商社・その他)の売上高構成比は前期の22%から35%まで拡大した。

セグメント売上高(前期→当期)営業利益(前期→当期)
モビリティ事業84,154百万円→85,725百万円(+1,571、+1.9%)2,354百万円→2,734百万円(+380、+16.2%)
ガステクノ事業5,909百万円→4,981百万円(▲928、▲15.7%)▲591百万円→▲340百万円(+250、ー)
商社事業8,989百万円→10,212百万円(+1,222、+13.6%)1,151百万円→1,605百万円(+453、+39.4%)
その他事業2,374百万円→2,499百万円(+124、+5.3%)109百万円→181百万円(+72、+66.0%)
連結101,428百万円→103,419百万円(+1,990、+2.0%)3,023百万円→4,181百万円(+1,157、+38.3%)

非モビリティ事業(ガステクノ・商社・その他事業)合計の営業利益は669百万円から1,446百万円(+777百万円、+116.1%)に増加し、連結営業利益に占める割合は前期の22.1%から34.6%に上昇した。

事業セグメント別 売上高構成比
出典:ミクニ 2026年3月期 決算ハイライト P.4
事業セグメント別 売上高・営業利益
出典:ミクニ 2026年3月期 決算ハイライト P.7

台湾子会社元従業員による不正行為について

連結子会社である台湾三國股份有限公司の元従業員による不正行為が発覚し、これにより2026年3月期決算の発表が遅延した。発覚後、社内調査チームを設置するとともに外部弁護士・公認会計士等の協力のもと調査を実施し、2026年5月29日に「社内調査チームの調査結果及び再発防止策に関するお知らせ」を公表した。あわせて、過年度の決算短信の訂正及び過年度の有価証券報告書等の訂正を予定していることも公表している。本件による当期分の特別損失は0.3億円となった。

通期業績予想(2027年3月期)

売上高は110,000百万円(前期比増減額+6,581百万円)、営業利益は4,300百万円(同+119百万円)、経常利益は3,500百万円(同+160百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,700百万円(同+503百万円)を見込む。1株当たり当期純利益は49.98円(同+14.39円)、1株当たり配当金は15.00円(同+1.00円)を予想している。通期想定為替レートは対米ドル155円(期末156.56円)としている。

項目2026年3月期2027年3月期(予想)増減額
売上高103,419百万円110,000百万円+6,581百万円
営業利益4,181百万円4,300百万円+119百万円
経常利益3,340百万円3,500百万円+160百万円
親会社株主に帰属する当期純利益1,197百万円1,700百万円+503百万円
1株当たり当期純利益35.59円49.98円+14.39円
1株当たり配当金14.00円15.00円+1.00円
2027年3月期予想 損益計算書の概況
出典:ミクニ 2026年3月期 決算ハイライト P.13

セグメント別の2027年3月期予想では、モビリティ事業は売上高92,900百万円(売上高構成比84.5%、前期比増減額+7,175百万円・+8.4%)、営業利益2,840百万円(営業利益率3.1%、同+106百万円・+3.9%)を見込む。ガステクノ事業は売上高4,500百万円(構成比4.1%、同▲481百万円)、営業損失100百万円(同+240百万円)を見込む。商社事業は売上高10,100百万円(構成比9.2%、同▲112百万円・▲7.0%)、営業利益1,380百万円(営業利益率13.7%、同▲224百万円・▲14.0%)を見込む。その他事業は売上高2,500百万円(構成比2.3%、同+1百万円・+0.0%)、営業利益180百万円(営業利益率7.2%、同▲1百万円・▲0.6%)を見込む。合計では売上高110,000百万円(同+6,583百万円・+6.4%)、営業利益4,300百万円(営業利益率3.9%、同+121百万円・+2.9%)となる見通し。

セグメント売上高(当期→予想)営業利益(当期→予想)
モビリティ事業85,725百万円→92,900百万円(+7,175、+8.4%)2,734百万円→2,840百万円(+106、+3.9%)
ガステクノ事業4,981百万円→4,500百万円(▲481、ー)▲340百万円→▲100百万円(+240、ー)
商社事業10,212百万円→10,100百万円(▲112、▲7.0%)1,605百万円→1,380百万円(▲224、▲14.0%)
その他事業2,499百万円→2,500百万円(+1、+0.0%)181百万円→180百万円(▲1、▲0.6%)
合計103,419百万円→110,000百万円(+6,583、+6.4%)4,181百万円→4,300百万円(+121、+2.9%)
2027年3月期予想 セグメント別売上高・営業利益
出典:ミクニ 2026年3月期 決算ハイライト P.14

株主還元

1株当たり配当金は2026年3月期は14.00円で前期と同水準、2027年3月期は15.00円(前期比+1.00円)を予想している。

※本記事はミクニが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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