※本記事はテノ.ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社テノ.ホールディングスは2025年12月期(通期)の決算説明資料を公表した。保育事業・介護事業・生活関連支援事業等を展開する同社の当期は、保育事業における公定価格の改定や自治体補助金等による増収、保育・介護事業でのM&A・新規開設施設の売上寄与により、売上高18,129百万円(前年比113.2%)で過去最高売上高を達成した。営業利益は631百万円(前年比325.2%)、経常利益は604百万円(同335.7%)と大幅な増益となった一方、ホームメイドクッキングに関連するのれん減損損失等200百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(前期は△466百万円の損失)となった。2025年12月期の期末配当予想は1株当たり9円から1円増配の10円に修正し、2026年12月期も10円の配当を予定している。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は、保育事業における公定価格の改定・自治体補助金等に伴う増収に加え、保育事業及び介護事業で株式取得・事業譲受した施設と新規開設施設の売上寄与により、前年比113.2%の18,129百万円となった。保育士処遇改善や従業員の給与増加により経費は増加したものの、売上の増加がこれを上回り、営業利益は前年比325.2%の631百万円、経常利益は前年比335.7%の604百万円となった。特別損失としてホームメイドクッキングに関連するのれん減損損失等200百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(前期は△466百万円)となった。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減額 | 対前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 18,129百万円 | 16,017百万円 | +2,111百万円 | 113.2% |
| 売上総利益 | 2,973百万円 | 2,387百万円 | +586百万円 | 124.6% |
| 販管費 | 2,342百万円 | 2,193百万円 | +149百万円 | 106.8% |
| 営業利益 | 631百万円 | 194百万円 | +437百万円 | 325.2% |
| EBITDA | 1,149百万円 | 690百万円 | +458百万円 | 166.3% |
| 経常利益 | 604百万円 | 180百万円 | +424百万円 | 335.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 110百万円 | △466百万円 | +576百万円 | - |

セグメント別の状況
保育事業は、認可保育所の公定価格の改定や自治体加算の上昇、前年及び当期に受託開始した新規施設(学童保育の運営開始施設増加を含む)の売上寄与、前年開設のKDI福岡アイランドシティの園児増加などにより、売上高は前年比111.6%の13,624百万円、セグメント利益は前年比148.3%の1,236百万円となった。介護事業は、M&Aによる株式取得(株式会社飛翔・株式会社愛翔会の子会社化)・事業譲受、自社での新規施設開設により施設数が増加し増収となり、新規開設施設の初期投資費用増加はあったものの当期M&A先の収益性の高さから、売上高は前年比172.8%の1,963百万円、セグメント利益は前期の△65百万円から51百万円に改善した。生活関連支援事業(料理教室運営、少額短期保険販売)は、料理教室の受講者数減少により売上高は前年比97.2%の2,371百万円に減収したが、経費節減の継続によりセグメント利益は前期の△88百万円から△46百万円に改善した。その他事業(teno SCHOOL、ベビーシッターサービス、結婚相談所、保育士派遣事業等)は、結婚相談所の売上は伸びたものの、売上の6割超を占める保育士派遣事業の売上・利益減少により、売上高は前年比84.7%の200百万円に減収した一方、経費節減によりセグメント利益は前期の4百万円から7百万円に改善した。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|
| 保育事業 | 売上高 | 13,624百万円 | 12,204百万円 |
| 保育事業 | セグメント利益 | 1,236百万円 | 833百万円 |
| 介護事業 | 売上高 | 1,963百万円 | 1,136百万円 |
| 介護事業 | セグメント利益 | 51百万円 | △65百万円 |
| 生活関連支援事業 | 売上高 | 2,371百万円 | 2,440百万円 |
| 生活関連支援事業 | セグメント利益 | △46百万円 | △88百万円 |
| その他 | 売上高 | 200百万円 | 236百万円 |
| その他 | セグメント利益 | 7百万円 | 4百万円 |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績予想は、売上高19,500百万円(前年比107.6%)、営業利益645百万円(同102.2%)、経常利益590百万円(同97.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益290百万円(同263.6%)としている。2025年12月期は保育士等の処遇改善が売上高を押し上げる要因となったが、2026年12月期はこれらの突出したプラス影響は落ち着くとしつつ、新規施設の開設を通じた着実な事業拡大を図るとしている。現場人材への継続的な処遇改善やDX・AIへの投資を強化しつつも、営業利益は前期の高水準を維持する計画としている。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 2025年12月期(実績) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 19,500百万円 | 18,129百万円 | 107.6% |
| 営業利益 | 645百万円 | 631百万円 | 102.2% |
| 経常利益 | 590百万円 | 604百万円 | 97.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 290百万円 | 110百万円 | 263.6% |

株主還元
将来の事業計画と財務体質強化のため必要な内部留保を確保しつつ、安定的な配当を継続して実施していくことを基本方針としている。この方針に基づき、2025年12月期の期末配当予想は1株当たり9円から1円増配し10円に修正した。2026年12月期についても1株当たり10円の配当を予定している。また、2026年12月期の中間期より株主優待制度を新たに導入することを決定した(2025年9月18日開示)。対象は基準日(毎年6月末及び12月末)時点で600株以上を半年以上継続して保有する株主で、各基準日に15,000円分のデジタルギフトを贈呈し、年間で3万円分の株主優待を贈呈する予定としている。初回の基準日は2026年6月末で、権利確定日から3ヶ月以内を目処に郵送するとしている。
| 年 | 配当金(1株当たり) |
|---|---|
| 2019年 | 8.0円 |
| 2020年 | 8.2円 |
| 2021年 | 8.4円 |
| 2022年 | 9.0円 |
| 2023年 | 9.0円 |
| 2024年 | 9.0円 |
| 2025年(予想) | 10.0円 |
| 2026年(予想) | 10.0円 |

中期経営計画・トピック
長期ビジョン「teno VISION 2030」のもと、2030年12月期に売上高300億円、営業利益率5%以上を目標とする中期経営計画を掲げている。売上高は2024年12月期実績160億円、2025年12月期実績181億円から、2026年12月期計画195億円、2027年12月期計画212億円、2028年12月期計画232億円へと拡大を見込み、営業利益率は2024年12月期実績1.2%、2025年12月期実績3.5%から、2026年12月期計画3.3%、2027年12月期計画3.8%、2028年12月期計画4.1%と改善を見込み、最終年度(2030年12月期)に営業利益率5%以上を目指すとしている。成長戦略として、戦略1:主力事業(保育事業)の強化、戦略2:介護事業の強化、戦略3:M&Aによる事業拡大の3点を掲げ、M&Aは2025年から2030年にかけて50億円規模を計画している。当期は連結子会社フォルテによる株式会社飛翔・株式会社愛翔会の株式取得(2025年1月10日付、孫会社化)、連結子会社ウイッシュによる介護事業の譲受(2025年4月1日付)を実施したほか、2025年10月1日にフォルテとその孫会社ウェルファが吸収合併、同日にウイッシュとその孫会社Yellow Finが吸収合併するなど、介護事業の統合再編を進めた。
※本記事はテノ.ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。