三菱重工業

三菱重工業、2025年度は受注高・利益ともに過去最高 事業利益4,322億円(+22%)、配当は25円に増配

決算サマリー 2026.07.28
三菱重工業、2025年度は受注高・利益ともに過去最高 事業利益4,322億円(+22%)、配当は25円に増配

※本記事は三菱重工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

三菱重工業は2026年5月12日、2025年度決算を発表した。受注高は76,536億円(前年度比+20%)、売上収益は49,741億円(同+14%)、事業利益は4,322億円(同+22%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は3,321億円(同+35%)となり、受注高・事業利益・当期利益・フリー・キャッシュ・フローがいずれも過去最高を記録した。全セグメントで前年度比増益となり、GTCC・原子力・製鉄機械・防衛宇宙が事業利益を牽引した。2026年度は事業利益5,400億円(同+25%)を見込み、配当は前年度の25円から4円増配の29円を予定する。

目次

連結業績(当期 実績)

受注高はエナジーが大幅に増加し、GTCC・原子力・エンジニアリングが受注を伸ばした。売上収益はエナジー、プラント・インフラ、航空・防衛・宇宙の3セグメントで増収。事業利益は、火力事業の一部工事における損失や電源システムソリューションののれん減損、前年の土地売却のリバウンド等のマイナス要因があったものの、GTCC、原子力、製鉄機械、防衛・宇宙が大きく伸びたことで全セグメント増益となった。フリー・キャッシュ・フローは、GTCCを中心に前受金の入金が先行し、前年度比+5,506億円の8,934億円となった。

項目当期(FY25)前期(FY24、除くML)増減(増減率)
受注高76,536億円64,051億円+12,484億円(+19.5%)
売上収益49,741億円43,611億円+6,130億円(+14.1%)
事業利益4,322億円(8.7%)3,549億円(8.1%)+772億円(+21.8%)
親会社所有者帰属当期利益3,321億円(6.7%)2,454億円(5.6%)+866億円(+35.3%)
EBITDA5,537億円(11.1%)4,699億円(10.8%)+837億円(+17.8%)
フリー・キャッシュ・フロー8,934億円3,427億円+5,506億円

セグメント別の状況

エナジーは、GTCCが主に北米・アジアで受注好調、売上増と採算改善により増益。原子力は軽水炉・燃料サイクル関連の受注が好調で売上・利益ともに堅調。一方スチームパワーはサービス伸長で採算改善したものの一部工事で損失を計上し減益。プラント・インフラは、エンジニアリングが化学プラントで大型案件を受注し、製鉄機械・機械システムは前年度の大型受注の反動で受注は減少したが売上・利益は好調に推移した。物流・冷熱・ドライブシステムは、エンジンがアジア向け中心に増収増益、ターボチャージャは販売台数が減少したもののサプライチェーンの混乱収束により増益。航空・防衛・宇宙は、豪州向けフリゲートを受注した防衛・宇宙が工事進捗により増収増益となり、前年度比+52%の大幅増益となった。

セグメント受注高(億円)売上収益(億円)事業利益(億円)
エナジー39,367(前期26,224)20,626(前期18,157)2,672(前期2,053、+30%)
プラント・インフラ11,580(前期10,002)8,808(前期8,521)841(前期596、+41%)
物流・冷熱・ドライブシステム6,381(前期6,644)6,308(前期6,410)330(前期204、+62%)
航空・防衛・宇宙19,294(前期21,001)13,938(前期10,306)1,515(前期999、+52%)
その他及び全社又は消去△87(前期179)59(前期215)△1,037(前期△304)
合計76,536(前期64,051)49,741(前期43,611)4,322(前期3,549、+22%)
セグメント別決算実績(受注高・売上収益・事業利益)の内訳表
出典:三菱重工業 2025年度決算説明資料 P.15

通期業績予想

2026年度は、受注高は前年度から減少を見込むもののGTCCを中心に高水準を維持する見通し。売上収益・事業利益はエナジー、航空・防衛・宇宙を中心とした売上増や利益率改善等により増加する見通しで、事業利益は過去最高だった前年度をさらに上回る5,400億円を見込む。当期利益は事業利益の増加にともない前年度を上回る3,800億円を予定。なお、本業績見通しには中東情勢の影響を含めていない。

項目2026年度見通し2025年度実績増減(増減率)
受注高68,000億円76,536億円△8,536億円(△11.2%)
売上収益54,000億円49,741億円+4,258億円(+8.6%)
事業利益5,400億円(10.0%)4,322億円(8.7%)+1,077億円(+24.9%)
親会社所有者帰属当期利益3,800億円(7.0%)3,321億円(6.7%)+478億円(+14.4%)
EBITDA6,600億円(12.2%)5,537億円(11.1%)+1,062億円(+19.2%)
一株当たり配当金29円(中間14円/期末15円)25円(中間12円/期末13円)+4円
2026年度業績見通しハイライト(セグメント別の受注高・売上収益・事業利益)
出典:三菱重工業 2025年度決算説明資料 P.23
セグメント受注高(億円)売上収益(億円)事業利益(億円)
エナジー34,500(FY25実績39,367)22,000(FY25実績20,626)3,400(FY25実績2,672、+27%)
プラント・インフラ10,000(FY25実績11,580)9,500(FY25実績8,808)900(FY25実績841、+7%)
インダストリアル・ソリューション7,500(FY25実績7,047)7,500(FY25実績6,999)300(FY25実績△20)
航空・防衛・宇宙16,500(FY25実績19,294)15,000(FY25実績13,938)1,700(FY25実績1,515、+12%)
その他及び全社又は消去△500(FY25実績△753)0(FY25実績△631)△900(FY25実績△685)
合計68,000(FY25実績76,536)54,000(FY25実績49,741)5,400(FY25実績4,322、+25%)

2026年4月1日付の組織再編により、データセンター&エネルギーマネジメント部を物流・冷熱・ドライブシステムセグメントへ移管し、同セグメントの名称を「インダストリアル・ソリューションセグメント」に改称した。上表のFY25実績は、この組織再編の影響を2025年度に遡り反映した参考値である。

2026年度業績見通し セグメント別内訳表
出典:三菱重工業 2025年度決算説明資料 P.26

株主還元

配当は、従前公表の一株当たり24円から1円上乗せした一株当たり25円(前年度比+2円)を予定する。2026年度は、前年度の25円から4円上乗せした一株当たり29円(中間14円・期末15円)を予定する。DOEは4.1%、ROEは12.2%(前年度比+1.5pt)。

中期経営計画/トピック

当社が推進する中期経営計画(24事計、対象期間FY24~FY26)について、2026年度の事業利益公表値は5,400億円となり、24事計公表時点の4,500億円を上回る見通しとなった。24事計期間のキャッシュ・アロケーションでは、伸長事業を中心に前受金の入金が計画より先行し、キャッシュ・インが24事計公表値を大きく上回る見通し。超過分は、FY27以降の高水準な受注残の履行に必要な運転資本や、GTCCの設備能力増強などの成長投資に充当する方針。なお、旧三菱ロジスネクスト株式会社は2026年4月30日付で株式会社ロジスネクストに社名変更のうえ、同年5月1日付で当社の連結対象から除外され、非継続事業(ML)に分類されている。

※本記事は三菱重工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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