※本記事はアバールデータが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アバールデータ(6918)は2026年5月14日、2026年3月期(第67期、2025年4月1日~2026年3月31日)の決算説明資料を公表した。売上高は8,830百万円(前期比19.6%減)、営業利益は690百万円(同51.4%減)、経常利益は772百万円(同49.7%減)、当期純利益は554百万円(同51.3%減)となり、減収減益となった。自社製品はFA分野の需要回復の遅れ、受託製品は半導体製造装置の回復遅れや在庫調整の影響が続き、いずれも前年同期比で減少した。当期業績及び市場環境を踏まえ、中期経営計画の見直しを実施した。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期の売上高は8,830百万円、営業利益は690百万円、経常利益は772百万円、当期純利益は554百万円で、いずれも前期を下回った。自己資本比率は90.0%(前期比0.2ポイント減)で、財務基盤は高水準を維持した。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,830百万円 | 10,980百万円 | △19.6% |
| 売上総利益 | 2,518百万円 | 3,329百万円 | △24.4% |
| 営業利益 | 690百万円 | 1,420百万円 | △51.4% |
| 経常利益 | 772百万円 | 1,535百万円 | △49.7% |
| 当期純利益 | 554百万円 | 1,137百万円 | △51.3% |

セグメント別の状況
自社製品は組込みモジュール・画像処理モジュール・計測通信機器・自社製品関連商品の4品目からなり、売上高小計は3,115百万円(前期比18.4%減)、セグメント利益は728百万円(同25.0%減)だった。自社製品関連商品は高額商品の販売があり259百万円(同129.9%増)と大幅に増加した一方、計測通信機器は一部顧客の在庫調整が続き826百万円(同43.5%減)と大きく減少した。受託製品は半導体製造装置関連・産業用制御機器・計測機器の3品目からなり、売上高小計は5,714百万円(前期比20.2%減)、セグメント利益は597百万円(同47.2%減)だった。半導体製造装置関連は在庫調整の影響で4,144百万円(同28.1%減)となった一方、産業用制御機器は1,061百万円(同4.5%増)、計測機器は507百万円(同33.1%増)と堅調に推移した。なお、セグメント利益合計1,326百万円と営業利益690百万円との差額636百万円は、セグメントに属さない全社費用(一般管理費)である。
| 区分 | 品目 | 当期実績(百万円) | 前期実績(百万円) | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 自社製品 | 組込みモジュール | 536 | 617 | △13.2% |
| 自社製品 | 画像処理モジュール | 1,492 | 1,624 | △8.1% |
| 自社製品 | 計測通信機器 | 826 | 1,463 | △43.5% |
| 自社製品 | 自社製品関連商品 | 259 | 112 | +129.9% |
| 自社製品 | 小計 | 3,115 | 3,819 | △18.4% |
| 自社製品 | セグメント利益 | 728 | 開示なし | △25.0% |
| 受託製品 | 半導体製造装置関連 | 4,144 | 5,763 | △28.1% |
| 受託製品 | 産業用制御機器 | 1,061 | 1,015 | +4.5% |
| 受託製品 | 計測機器 | 507 | 381 | +33.1% |
| 受託製品 | 小計 | 5,714 | 7,161 | △20.2% |
| 受託製品 | セグメント利益 | 597 | 開示なし | △47.2% |

通期業績予想
2027年3月期(第68期)の業績予想は、売上高10,200百万円(前期比15.5%増)、営業利益1,200百万円(同73.9%増)、経常利益1,280百万円(同65.7%増)、当期純利益910百万円(同64.2%増)と増収増益を見込む。受託製品は半導体製造装置関連が回復し5,750百万円(同38.7%増)を見込む一方、自社製品関連商品は100百万円(同61.5%減)と大きく減少する見通し。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,200百万円 | 8,830百万円 | +15.5% |
| 営業利益 | 1,200百万円 | 690百万円 | +73.9% |
| 経常利益 | 1,280百万円 | 772百万円 | +65.7% |
| 当期純利益 | 910百万円 | 554百万円 | +64.2% |

株主還元
2026年3月期のキャッシュ・フローでは、配当金の支払額467百万円、自己株式の取得額1,023百万円を計上した。配当方針は配当性向35%・DOE3%を目安とし、自己株取得も柔軟に活用してEPSの拡大を意識するとしている。中期経営計画期間(2027年3月期~2030年3月期)の累計では、株主還元に44億円を充てる計画。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当金の支払額(2026年3月期実績、キャッシュ・フロー計算書) | 467百万円 |
| 自己株式の取得額(2026年3月期実績、キャッシュ・フロー計算書) | 1,023百万円 |
| 配当方針(目安) | 配当性向35%・DOE3% |
| 中期経営計画期間(2027年3月期~2030年3月期)累計の株主還元計画 | 44億円 |
中期経営計画
中期経営計画では、事業ポートフォリオマネジメントの高度化とBSマネジメントの強化により企業価値の向上を目指す方針を掲げた。2026年3月期実績(売上高88億円、営業利益率8%、ROE3%、現預金水準70億円、投資有価証券の純資産比率22%)に対し、2030年3月期の数値目標は売上高200億円、営業利益率20%、ROE11%、現預金水準50億円、投資有価証券の純資産比率10%未満とした。自社製品を注力領域と位置づけ、経営資源と投資を優先配分して収益の安定化と競争力の向上を図るとしている。

※本記事はアバールデータが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。