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デンソー、2026年3月期は売上収益7兆5,400億円・営業利益5,525億円で増収増益 27年3月期は減益を予想

決算サマリー 2026.07.28
デンソー、2026年3月期は売上収益7兆5,400億円・営業利益5,525億円で増収増益 27年3月期は減益を予想

※本記事はデンソーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

デンソーの2026年3月期連結決算は、車両販売の増加や一過性費用の回収等により売上収益が前年度比+5.3%の7兆5,400億円となった。営業利益は関税費用の発生や部材費高騰、人への投資増加の影響があったものの、合理化努力や操業度の良化等により前年度比+6.5%の5,525億円で着地した。親会社の所有者に帰属する当期利益は4,438億円(前年度比+5.9%)、ROEは8.5%。2027年3月期は売上収益7兆6,700億円(+1.7%)を見込む一方、将来成長に向けた投入強化と不確実性の高いリスクの織り込みにより営業利益は5,000億円(△9.5%)へ減益を予想している。

目次

連結業績(当期実績)

2026年3月期の連結業績は、売上収益7兆5,400億円(前年度比+3,782億円、+5.3%)、営業利益5,525億円(同+336億円、+6.5%)、税引前利益6,173億円(同+393億円、+6.8%)、親会社の所有者に帰属する当期利益4,438億円(同+247億円、+5.9%)、ROE8.5%(前期8.0%)。前提為替レートは1ドル150.8円(前期比1.8円円高)、1ユーロ174.8円(同11.1円円安)、1元21.2円(同0.1円円安)。国内車両生産は822万台(同△1万台、△0.1%)、海外日系車生産は1,671万台(同+29万台、+1.8%)。

項目25/3期実績26/3期実績増減額(増減率)
売上収益71,618億円75,400億円+3,782億円(+5.3%)
営業利益5,190億円(7.2%)5,525億円(7.3%)+336億円(+6.5%)
税引前利益5,780億円(8.1%)6,173億円(8.2%)+393億円(+6.8%)
当期利益(親会社所有者帰属)4,191億円(5.9%)4,438億円(5.9%)+247億円(+5.9%)
ROE8.0%8.5%

所在地別セグメントの状況

所在地別セグメントでは、為替影響を除くベースで日本・北米・欧州・アジア・その他の全地域が増収となった。営業利益は日本が前年度比△15.7%の1,859億円(利益率4.2%)となった一方、北米は+34.7%の1,321億円(同6.5%)、欧州は+201.9%の261億円(同3.6%)、アジアは+4.9%の1,777億円(同9.0%)、その他は+20.7%の269億円(同20.0%)と、日本以外の地域で営業利益が増加した。

所在地売上収益 25/3期売上収益 26/3期増減率(為替影響除く)営業利益 25/3期営業利益 26/3期増減率(為替影響除く)
日本42,164億円44,041億円+4.5%2,205億円(5.2%)1,859億円(4.2%)△15.7%
北米18,632億円20,467億円+9.9%981億円(5.3%)1,321億円(6.5%)+34.7%
欧州7,187億円7,270億円+1.2%87億円(1.2%)261億円(3.6%)+201.9%
アジア19,401億円19,701億円+1.5%1,695億円(8.7%)1,777億円(9.0%)+4.9%
その他1,190億円1,342億円+12.7%223億円(18.7%)269億円(20.0%)+20.7%
所在地別セグメント売上収益・営業利益(前年度比)
出典:デンソー 2026年3月期 決算説明資料 P.7

営業利益増減要因(前年度比)

営業利益は前年度比+336億円の5,525億円。関税費用の発生や部材費高騰、人への投資の増加(賃上げ)による押し下げ要因があったが、合理化(+990億円)や対応力強化(+710億円)、操業度の良化等により増益となった。部材費要因の内訳は部材費△520億円(うち素材費△265億円、前回予想比△80億円)、物流費△45億円。

要因金額(億円)前回予想との差
部材費△520
素材費(部材費の内数)△265△80
物流費△45
合理化+990
対応力強化+710
営業利益増減要因(前年度比)
出典:デンソー 2026年3月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、売上収益7兆6,700億円(前年度比+1,300億円、+1.7%)を予想。営業利益は将来成長に向けた投入の強化と不確実性の高いリスクの織り込みにより、前年度比△525億円(△9.5%)の5,000億円を予想する。税引前利益は5,530億円(同△643億円、△10.4%)、当期利益は3,820億円(同△618億円、△13.9%)、ROEは7.0%を見込む。前提為替レートは1ドル153.0円(前期比2.2円円安)、1ユーロ180.0円(同5.2円円安)、1元22.0円(同0.8円円安)。国内車両生産は826万台(同+4万台、+0.6%)、海外日系車生産は1,655万台(同△16万台、△0.9%)を見込む。

項目26/3期実績27/3期予想増減額(増減率)
売上収益75,400億円76,700億円+1,300億円(+1.7%)
営業利益5,525億円(7.3%)5,000億円(6.5%)△525億円(△9.5%)
税引前利益6,173億円(8.2%)5,530億円(7.2%)△643億円(△10.4%)
当期利益4,438億円(5.9%)3,820億円(5.0%)△618億円(△13.9%)
ROE8.5%7.0%
2027年3月期通期予想
出典:デンソー 2026年3月期 決算説明資料 P.9

株主還元

26/3期の年間配当は前回公表からプラス3円増配の67円(DOE3.5%)。27/3期の年間配当は中間37円・期末37円の合計74円を予定し、前年度比+7円増配、DOEは3.6%への向上を見込む。自己株式取得については、目指す資本構成や理論株価を踏まえ機動的に実行する方針で、株式会社豊田自動織機が保有する当社株式の公開買付を実施した。30年度時点でDOE4.0%以上を目指し長期安定的に向上させる方針。

株主還元(配当・自己株式取得の推移)
出典:デンソー 2026年3月期 決算説明資料 P.12

トピック:ローム株式会社への株式取得提案の取下げ

2026年4月28日の適時開示において、ローム株式会社に対する株式取得に関する提案を取下げることを取締役会で決議した。両社で複数回の協議を実施し提案への理解は深化したものの、ロームおよび特別委員会から賛同の意見を得るには至らなかった。両社は次世代モビリティやカーボンニュートラル社会の実現に向けた共創の意義を共有しており、製品開発・供給等の協業施策や人的交流を通じて共創活動を進展させることで合意。今後は第三者との連携の可能性も積極的に検討していくとしている。

※本記事はデンソーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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