※本記事は横河電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
横河電機は2026年3月期(FY25)の連結決算で、受注高6,178億円(前期比+3.2%)、売上高6,048億円(同+7.5%)と増収を確保した一方、営業利益は826億円(同▲1.2%)と減益となった。セグメント別では制御事業が増収減益、測定器事業は増収増益、新事業他は前期並みだった。2026年3月期(FY26)の通期業績予想は、事業環境に不透明感はあるものの受注高6,450億円、売上高6,150億円、営業利益850億円といずれも増収増益を見込む。株主還元は4期連続の増配と自己株式取得を予定している。

連結業績(当期 実績)
FY25の営業利益は、戦略的案件の受注に伴う工事損失引当、プロダクト構成比の低下、中国経済減速による販売価格の悪化、特定案件の採算悪化、航機事業移管完了に伴うコストなどにより粗利率が悪化したことに加え、人件費増や先行投資により販管費が増加したことから、前期比▲10億円の826億円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は特別損失の減少等により581億円(前期比+11.5%)となった。数値の単位は億円。
| 項目 | 当期(FY25) | 前期(FY24) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 6,178 | 5,986 | +192(+3.2%) |
| 売上高 | 6,048 | 5,624 | +424(+7.5%) |
| 営業利益 | 826 | 835 | ▲10(▲1.2%) |
| ROS(%) | 13.6 | 14.9 | ▲1.2pt |
| 経常利益 | 843 | 854 | ▲11(▲1.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 581 | 521 | +60(+11.5%) |
セグメント別の状況
制御事業は、日本での大口案件獲得等により受注が増加し、豊富な受注残を背景に売上高も増収となったが、一過性の要因を含む粗利率の悪化により営業利益は減益となった。測定器事業は、AIデータセンター関連の需要増加等により受注が大幅に伸長し、売上・営業利益ともに増益となった。新事業他は前期並みで推移した。数値の単位は億円。
| セグメント | 指標 | 当期(FY25) | 前期(FY24) |
|---|---|---|---|
| 制御 | 受注高 | 5,709 | 5,643 |
| 制御 | 売上高 | 5,655 | 5,283 |
| 制御 | 営業利益 | 752 | 776 |
| 測定器 | 受注高 | 420 | 303 |
| 測定器 | 売上高 | 340 | 299 |
| 測定器 | 営業利益 | 78 | 62 |
| 新事業他 | 受注高 | 50 | 40 |
| 新事業他 | 売上高 | 53 | 42 |
| 新事業他 | 営業利益 | ▲4 | ▲3 |

通期業績予想
FY26の受注高は、短期的には中東情勢の影響を受ける懸念があるものの、堅調なエネルギー需要を背景に顧客の活発な投資意欲が継続していることから増加を見込む。売上高は中東情勢の影響も織り込み増収は限定的とする一方、営業利益は増収により増益を見込む。なお、FY26業績予想のEPSは自己株式取得の影響を考慮していない。数値の単位は億円(EPSは円)。
| 項目 | 予想(FY26) | 前期実績(FY25) |
|---|---|---|
| 受注高 | 6,450 | 6,178 |
| 売上高 | 6,150 | 6,048 |
| 営業利益 | 850 | 826 |
| ROS(%) | 13.8 | 13.6 |
| 経常利益 | 850 | 843 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 585 | 581 |
| EPS(円) | 229.75 | 227.72 |

株主還元
FY25の年間配当金は前期から20円増額の78円とし、総額171億円の自己株式取得を完了した。FY26は年間配当金を前期から14円増額の92円とする予定であるとともに、300億円を上限とする自己株式取得を決議した(取得期間:2026年5月8日~2026年9月末日)。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 年間配当金(FY25実績) | 78円 | 前期から+20円 |
| 年間配当金(FY26予想) | 92円 | 前期から+14円 |
| 自己株式取得(FY25) | 171億円(完了) | 取得期間:2025年3月5日~12月末日 |
| 自己株式取得(FY26予定) | 300億円を上限 | 取得期間:2026年5月8日~2026年9月末日 |

中期経営計画(GS2028)
横河電機は中期経営計画「GS2028」において、財務目標としてROE10%以上(FY25実績11.8%)、財務ROIC10%以上(FY25実績11.7%)、EPS300円以上(FY28目標、FY25実績227.72円)、営業キャッシュ・フロー3,000億円以上(5年累計、FY25単年度860億円)を掲げている。事業成長目標(5年平均、FY24~26期間)は、受注高成長10%/年以上に対し4.4%、売上高成長10%/年以上に対し1.7%、ROS15%以上に対し13.8%(FY26予想)としている。
※本記事は横河電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。