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能美防災、2026年3月期は3期連続増収増益で最高益 受注残高も4期連続で過去最高

決算サマリー 2026.08.20
能美防災、2026年3月期は3期連続増収増益で最高益 受注残高も4期連続で過去最高

※本記事は能美防災が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

能美防災は2026年5月26日、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結決算を発表した。売上高は139,657百万円(前期比+4.5%)、営業利益は18,349百万円(同+17.0%)、経常利益は19,361百万円(同+19.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は13,648百万円(同+23.0%)となり、売上高は3期連続、利益は2期連続で過去最高を更新した。受注高は161,165百万円(同+15.4%)、受注残高は91,474百万円(同+30.7%)と、受注高・受注残高は4期連続で過去最高を更新した。売上高営業利益率は13.1%、ROEは10.2%となり、中長期ビジョンが掲げる営業利益率12%以上・ROE10%以上の水準に到達した。

目次

連結業績(当期 実績)

コスト上昇への対応として進めてきた計画的な価格改定や業務効率化が奏功し、売上原価率は62.5%(前期比△2.8pt)に改善した。販管費は33,968百万円(同+10.4%)に増加したが、粗利改善がこれを上回り、営業利益は計画比でも+11.2%の増益となった。例年以上に第4四半期に業績が集中し、利益水準は計画を超過した。

項目2026/3期実績2025/3期実績前期比
売上高139,657百万円133,696百万円+4.5%
営業利益18,349百万円15,677百万円+17.0%
経常利益19,361百万円16,217百万円+19.4%
親会社株主に帰属する当期純利益13,648百万円11,098百万円+23.0%
受注高161,165百万円139,640百万円+15.4%
受注残高91,474百万円69,966百万円+30.7%

セグメント別の状況

防災業界の市場環境は堅調に推移し、特定の分野に限らず全セグメントで受注高が増加した。消火設備はプラント・トンネル等の特殊物件を中心に増収増益となり、セグメント利益は前期比+29.8%と大きく伸長した。火災報知設備も価格改定等が奏功しセグメント利益率が19.5%に改善した。一方、保守点検等は受注拡大に伴う人員増強や採算性の低い物件の増加により、セグメント利益は前期比でわずかに減益となった。

セグメント指標2026/3期実績2025/3期実績
火災報知設備売上高51,143百万円48,147百万円
火災報知設備セグメント利益9,958百万円(利益率19.5%)8,528百万円(利益率17.7%)
消火設備売上高46,949百万円45,232百万円
消火設備セグメント利益10,842百万円(利益率23.1%)8,352百万円(利益率18.5%)
保守点検等売上高36,734百万円34,644百万円
保守点検等セグメント利益7,979百万円(利益率21.7%)8,042百万円(利益率23.2%)
その他売上高5,241百万円6,169百万円
その他セグメント利益473百万円(利益率9.0%)386百万円(利益率6.3%)
消火設備セグメントの受注高・売上高・セグメント利益の推移グラフ
出典:能美防災 2026年3月期 決算説明資料 P.8

通期業績予想

2027年3月期は、期初時点の受注残高が過去最高水準にあることを背景に、売上高は初の1,500億円超えとなる157,600百万円(前期比+12.8%)を見込む。原材料価格・労務費等のコスト上昇が続く事業環境を踏まえ、2026年4月に再度の価格改定を実施するとともにさらなる業務効率化を推進し、営業利益は19,000百万円(同+3.5%)と過去最高の更新を計画する。一方、受注高は施工能力等の制約も考慮し155,600百万円(同△3.5%)とやや減少を見込むものの、高水準を維持する計画。

項目2027/3期予想2026/3期(実績)
売上高157,600百万円139,657百万円
営業利益19,000百万円18,349百万円
経常利益19,840百万円19,361百万円
親会社株主に帰属する当期純利益13,310百万円13,648百万円
受注高155,600百万円161,165百万円
受注残高89,474百万円91,474百万円
2027年3月期営業利益予想の増減要因分析(対2026年3月期実績比)
出典:能美防災 2026年3月期 決算説明資料 P.31

株主還元

ステージⅢ期間から連結配当性向の目標水準を50%に設定しており、2026年3月期の配当性向は50.0%となり目標を達成した。1株あたり配当金は2025年3月期の76円から2026年3月期は116円に増配した。2027年3月期は配当性向51.3%、1株あたり配当金116円を予想している。

項目2025/3期実績2026/3期実績2027/3期予想
1株あたり配当金76円116円116円
連結配当性向40.5%50.0%51.3%
配当・株主還元方針、1株あたり配当金の推移
出典:能美防災 2026年3月期 決算説明資料 P.25

中期経営計画/トピック

「中長期ビジョン2028」のステージⅢ(2026年3月期~2029年3月期)では、2029年3月期に売上高1,700億円以上・営業利益率12.0%以上・ROE10.0%以上・配当性向50.0%を目標として掲げる。2026年3月期はステージⅢの1年目として、営業利益率・ROE・配当性向の3項目で目標値を達成した。重点施策として、既存事業の収益拡大と利益率向上、防災周辺領域や隣接業界へのM&Aによる事業拡大、未来共創プロジェクト等を通じた新規事業創出を推進する方針。M&Aについては、ステージⅢ期間中に130億円程度の投資を実行済みで、4年累計では成長投資に440億円以上を計画している。

ステージⅢ 2029年3月期の業績ターゲットと2026年3月期実績の対比
出典:能美防災 2026年3月期 決算説明資料 P.16

※本記事は能美防災が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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