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アルバック、2026年6月期は受注高過去最高も増収減益 2027年6月期は営業利益280億円へ増益計画

決算サマリー 2026.08.28
アルバック、2026年6月期は受注高過去最高も増収減益 2027年6月期は営業利益280億円へ増益計画

※本記事はアルバックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アルバックの2026年6月期連結業績は、受注高3,242億円(前期比+987億円、+44%)と過去最高を達成し、売上高も2,691億円(同+179億円、+7%)と前回予想を上回って着地した。一方、EV関連の一過性費用等の計上により、営業利益は196億円(同-69億円、-26%)、経常利益は199億円(同-87億円、-30%)とそれぞれ前期比で減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は171億円(同+4億円、+2%)と前期をわずかに上回った。1株あたり配当金は152円で前期の164円から減少した。2027年6月期は事業改革による剥落等を織り込み受注高・売上高は減少を計画する一方、高収益案件の寄与により営業利益は280億円(前期比+84億円、+43%)へ増益を計画している。

目次

連結業績(2026年6月期 実績)

受注高は半導体、ディスプレイ、レアアース関連ビジネス等が牽引し過去最高を達成した。売上高は概ね前回予想通りに着地した。各利益項目は、EV関連の一過性費用等の計上により、概ね前回予想通りではあるものの前期比では減益となった。

項目当期(2026年6月期)前期(2025年6月期)前期比
受注高3,242億円2,256億円+987億円(+44%)
売上高2,691億円2,512億円+179億円(+7%)
売上総利益777億円(利益率28.9%)799億円(利益率31.8%)-21億円(-3%、-2.9pt)
営業利益196億円(利益率7.3%)265億円(利益率10.6%)-69億円(-26%、-3.3pt)
経常利益199億円(利益率7.4%)286億円(利益率11.4%)-87億円(-30%、-4.0pt)
親会社株主に帰属する当期純利益171億円(利益率6.4%)167億円(利益率6.6%)+4億円(+2%、-0.3pt)
1株あたり配当金152円164円-12円
アルバック 2026年6月期業績概要
出典:2026年6月期 決算説明資料 P.5

事業別(品目別)の状況

半導体及び電子部品製造装置とディスプレイ・エネルギー関連製造装置が受注高・売上高を牽引し、いずれも前期比で大幅増加した。一般産業用装置の受注高・売上高も大きく増加したが、これは2026年6月期よりリークテスト装置の分類をコンポーネントから一般産業用装置へ変更したことによる影響を含む。なお、2025年6月期よりFPD製造装置の名称はディスプレイ・エネルギー関連製造装置に変更されている。

区分指標当期(2026年6月期)前期(2025年6月期)
半導体及び電子部品製造装置受注高1,133億円704億円
半導体及び電子部品製造装置売上高883億円893億円
ディスプレイ・エネルギー関連製造装置受注高670億円465億円
ディスプレイ・エネルギー関連製造装置売上高637億円531億円
一般産業用装置受注高456億円166億円
一般産業用装置売上高222億円135億円
コンポーネント受注高367億円399億円
コンポーネント売上高365億円431億円
マテリアル受注高323億円262億円
マテリアル売上高279億円266億円
その他受注高293億円259億円
その他売上高305億円255億円

通期業績予想

2027年6月期は、事業改革による剥落やディスプレイ関連の反動減を織り込む一方、半導体電子ビジネスは高水準を継続する見通し。品目別では、半導体及び電子部品製造装置の受注高が1,155億円(26/6期実績1,133億円)、売上高が1,070億円(同883億円)となる計画である一方、ディスプレイ・エネルギー関連製造装置は受注高445億円(同670億円)、売上高485億円(同637億円)を計画している。半導体・レアアース関連等の高収益案件の寄与により、売上総利益率33.7%(前期比+4.9pt)、営業利益率11.0%(同+3.7pt)への改善を見込む。1株あたり配当金は安定的な還元の観点から前期据え置きの152円を計画している。

項目2027年6月期 計画2026年6月期(実績)前期比
受注高2,600億円3,242億円-642億円(-20%)
売上高2,550億円2,691億円-142億円(-5%)
売上総利益860億円(利益率33.7%)777億円(利益率28.9%)+83億円(+11%、+4.9pt)
営業利益280億円(利益率11.0%)196億円(利益率7.3%)+84億円(+43%、+3.7pt)
経常利益280億円(利益率11.0%)199億円(利益率7.4%)+81億円(+41%、+3.6pt)
親会社株主に帰属する当期純利益190億円(利益率7.5%)171億円(利益率6.4%)+19億円(+11%、+1.1pt)
1株あたり配当金152円152円±0円
アルバック 2027年6月期業績予想
出典:2026年6月期 決算説明資料 P.10

株主還元

1株あたり配当金は、安定的な還元の観点から2026年6月期実績・2027年6月期計画とも152円としている。キャピタルアロケーション(2026年6月期~2031年6月期の6か年累計)では、営業CF等の使途のうち株主還元に約30%、成長・戦略投資に約70%を配分する方針とし、さらなる株主還元拡充を目指すとしている。

アルバック キャピタルアロケーション
出典:2026年6月期 決算説明資料 P.30

中長期経営計画(バリューアッププラン)

中長期経営計画「バリューアッププラン」の進捗として、2026年6月期を「準備期間」、2027年6月期を「総点検・変革」、2028年6月期を「成長の実現」と位置付け、2031年6月期に売上高3,600億円・営業利益790億円・営業利益率22%を目標としている。2027年6月期は事業改革として非連結化(残り4社)や韓国工場再構築を実施するほか、生産改革として調達・生産・物流拠点の全体最適化を進める計画。成長戦略ではAI・データセンター関連ビジネスを戦略テーマと位置付け、半導体・先端パッケージング・レアアース磁石関連等の事業拡大を図るとしている。

アルバック 中長期経営計画ロードマップ
出典:2026年6月期 決算説明資料 P.17

※本記事はアルバックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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