※本記事はMCJが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社MCJは2025年5月14日、2025年3月期(2024年4月~2025年3月)の連結決算説明資料を公表した。売上高は2,071億円(前期比10.5%増)、営業利益は193億円(同12.7%増)となり、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも過去最高を更新した。国内パソコン事業が業績を牽引し、期初想定通り減益であった海外パソコン事業を総合エンターテインメント事業の好調とあわせて補った。2026年3月期は増収減益を予想しており、2028年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画もあわせて公表した。
連結業績(2025年3月期 実績)
2025年3月期の連結業績は、売上高207,171百万円(前期比10.5%増)、営業利益19,378百万円(同12.7%増)、経常利益20,018百万円(同17.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14,052百万円(同15.2%増)となった。売上総利益率は24.9%と前期の24.8%から上昇し、高水準の利益率が継続した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2024年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 207,171百万円 | 187,455百万円 | 10.5%増 |
| 売上総利益 | 51,675百万円 | 46,540百万円 | 11.0%増 |
| 販売費及び一般管理費 | 32,297百万円 | 29,347百万円 | 10.0%増 |
| 営業利益 | 19,378百万円 | 17,192百万円 | 12.7%増 |
| 経常利益 | 20,018百万円 | 17,087百万円 | 17.2%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 14,052百万円 | 12,199百万円 | 15.2%増 |

セグメント別の状況
セグメント情報は、保有資産売却に係る一時収益を除いた数値で開示されている。パソコン関連事業は売上高199,078百万円(前期比9.6%増)、営業利益18,449百万円(同5.7%増)となった。国内事業はマウスコンピューター、ユニットコムの好調により前年同期比大幅増益となった一方、海外事業ではiiyamaが期初想定通り減益、R-Logicは増益となった。総合エンターテインメント事業(複合カフェ「aprecio」、24時間フィットネス「MIRA fitness」等)は売上高6,409百万円(同11.0%増)、営業利益683百万円(同33.5%増)となり、ネットカフェ事業の回復と24時間フィットネス事業の堅調により増収増益となった。なお、連結消去及び全社費用等の金額は上記セグメント数値に含まれていないため、連結売上高・営業利益の数値とは一致しない。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2024年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| パソコン関連事業 | 売上高 | 199,078百万円 | 181,705百万円 | 9.6%増 |
| パソコン関連事業 | 営業利益 | 18,449百万円 | 17,456百万円 | 5.7%増 |
| 総合エンターテインメント事業 | 売上高 | 6,409百万円 | 5,774百万円 | 11.0%増 |
| 総合エンターテインメント事業 | 営業利益 | 683百万円 | 511百万円 | 33.5%増 |

通期業績予想(2026年3月期)
2026年3月期の連結業績予想は、売上高208,900百万円(前期比0.8%増)、営業利益17,400百万円(同10.2%減)、経常利益17,400百万円(同13.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12,000百万円(同14.6%減)と、増収減益を見込む。国内パソコン事業は市場全体の好調継続を見込み前年同期比増収増益を想定する一方、海外パソコン事業は対ユーロでの円高や不透明な経済動向を踏まえ、売上高はほぼフラット(現地通貨ベースでは増収)、利益は前年上半期までのハードルの高さなどを踏まえ減益を想定している。総合エンターテインメント事業は各事業の好調継続により増収増益を見込む。数値の前提として、調達環境を保守的に見積もるほかベースアップを含む人件費増及び各種コスト増を見込むこと、前期1Qに計上した一時収益(営業利益で約7億円相当)の剥落も考慮していることが挙げられている。
| 項目 | 2026年3月期(予想) | 2025年3月期(実績) | 対前年増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 208,900百万円 | 207,171百万円 | 0.8%増 |
| 営業利益 | 17,400百万円 | 19,378百万円 | 10.2%減 |
| 経常利益 | 17,400百万円 | 20,018百万円 | 13.1%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 12,000百万円 | 14,052百万円 | 14.6%減 |

株主還元
2025年3月期の年間1株当たり配当金は43円00銭(配当性向30.1%、総還元性向35.7%)となった。2026年3月期期末を含む年間1株当たり配当金は44円00銭を予想しており、配当性向は36.0%、自社株買いの実施もあわせた総還元性向は79.5%への大幅な上昇を見込む。記念配当を除く普通配当ベースでは13期連続の増配を見込むとしている。なお、2025年3月期の配当金及び配当性向・総還元性向は、2025年6月開催予定の定時株主総会での承認を前提として記載されている。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 年間1株当たり配当金 | 43円00銭 | 44円00銭 |
| 配当性向 | 30.1% | 36.0% |
| 総還元性向 | 35.7% | 79.5% |

中期経営計画
2023年3月期から2025年3月期までの前中期経営計画では、営業利益率9.4%(目標7%以上)、ROIC23.3%(目標15%程度以上)、ROE16.7%(目標15%程度以上)、配当性向30.1%(目標30%以上)、総還元性向35.7%(目標30%~40%程度)、DOE5.0%(目標4.5%程度)と、設定した全てのKPI目標を達成した。新たに2028年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、最終年度に売上高約2,370億円、営業利益約210億円を目指すとしている。前中計期間中は調達環境急変を受け一時中断していたM&Aを積極化し、増加するワーキングキャピタルニーズやM&Aを含む成長投資、株主還元のバランスをとる方針としている。
※本記事はMCJが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。