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エブレン、2026年3月期は減収増益 経常利益550百万円で15.8%増

決算サマリー 2026.08.28
エブレン、2026年3月期は減収増益 経常利益550百万円で15.8%増

※本記事はエブレンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

エブレン株式会社(証券コード6599)は2026年5月30日、個人投資家向けIRセミナー資料として2026年3月期(第53期)の通期連結決算を発表した。売上高は3,993百万円(前期比99.2%)となったものの、営業利益は530百万円(前期比114.2%)、経常利益は550百万円(前期比115.8%)、当期純利益は364百万円(前期比116.3%)となり、減収ながら増益を確保した。2027年3月期(第54期)は売上高4,400百万円(前期比110.2%)、営業利益620百万円(前期比116.9%)を見込み、増収増益を計画している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

計測・制御分野(半導体製造装置・FA製品等)では、回復基調入りが3か月程度遅れて第4四半期からとなったことに加え、EV関連検査装置の設備投資減少により売上高は前期比6.9%減となった。一方、交通関連(鉄道・高速道路等)は新規案件の増加や海外向け案件の好調により前期比3.1%増、通信・放送・電力はAIサーバー需要増に伴う電力網強化関連の新規案件増加により前期比21.1%増、防衛・セキュリティーは防衛関連の新規案件成約や防衛予算増額による受注量増加により前期比51.2%増となった一方、電子応用(医療・生命科学・HPC等)は中国向け医療機器の売上減少により前期比13.5%減となった。売上高は全体で微減となったが、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも増益となった。

項目2026年3月期(当期)2025年3月期(前期)前期比
売上高3,993百万円4,025百万円99.2%
営業利益530百万円464百万円114.2%
営業利益率13.2%11.5%
経常利益550百万円475百万円115.8%
経常利益率13.7%11.8%
当期純利益364百万円313百万円116.3%
当期純利益率9.1%7.7%

応用分野別の状況

同社は報告セグメントを設けていないが、通信・放送・電力、電子応用(医療・生命科学・HPC等)、計測・制御(半導体製造装置・FA製品等)、交通関連(鉄道・高速道路等)、防衛・セキュリティー・その他の5分野に連結売上高を分類して開示している。売上構成比が最も大きい計測・制御分野は2,289百万円(構成比57.3%)となり、前期の2,459百万円(構成比61.1%)から縮小した。交通関連は759百万円(構成比19.0%)、防衛・セキュリティー・その他は343百万円(構成比8.6%)、通信・放送・電力は277百万円(構成比6.9%)、電子応用は323百万円(構成比8.1%)だった。

応用分野2026年3月期(当期)2025年3月期(前期)
計測・制御(半導体製造装置・FA製品等)2,289百万円(57.3%)2,459百万円(61.1%)
交通関連(鉄道・高速道路等)759百万円(19.0%)736百万円(18.3%)
防衛・セキュリティー・その他343百万円(8.6%)227百万円(5.6%)
電子応用(医療・生命科学・HPC等)323百万円(8.1%)374百万円(9.3%)
通信・放送・電力277百万円(6.9%)228百万円(5.7%)
2026年3月期通期決算実績
出典:エブレン 個人投資家向けIRセミナー資料(2026年3月期)P.14
連結応用分野別売上推移
出典:エブレン 個人投資家向けIRセミナー資料(2026年3月期)P.17

通期業績予想(2027年3月期)

計測・制御分野は、SEAJ(日本半導体製造装置協会)が前年度比12%増加を予想する中、HBMや先端ロジックへの投資拡大が成長をけん引し、各社半導体製造装置メーカーの在庫調整も解消したとして、前年度比25.8%増を見込む。交通関連は、鉄道案件及び信号案件の設置完了や生産終息案件の増加、前期末に前倒し納入した影響による出荷数減少により前年度比21.0%減を見込む。通信・放送・電力は通信・放送分野が低調に推移する一方、電力分野は堅調に新規案件が増加する見通しで前年度比9.8%減、電子応用は医療機器の中国生産品の生産減少等により前年度比1.2%減、防衛・セキュリティー・その他は防衛予算増額により前年からの好調を維持し前年度比1.9%増を見込む。これらにより、2027年3月期の連結業績予想は売上高4,400百万円(前期比110.2%)、営業利益620百万円(前期比116.9%)、経常利益620百万円(前期比112.6%)、当期純利益400百万円(前期比109.8%)としている。

項目2027年3月期(見通し)2026年3月期(実績)増減率
売上高4,400百万円3,993百万円110.2%
営業利益620百万円530百万円116.9%
営業利益率14.0%13.2%
経常利益620百万円550百万円112.6%
経常利益率14.0%13.7%
当期純利益400百万円364百万円109.8%
当期純利益率9.0%9.1%
2027年3月期通期業績予想
出典:エブレン 個人投資家向けIRセミナー資料(2026年3月期)P.19
連結応用分野別売上予想
出典:エブレン 個人投資家向けIRセミナー資料(2026年3月期)P.22

株主還元

同社は2020年の上場以来増配を継続しており、今後も安定した増配を継続する方針としている。1株当たり配当金は2025年3月期40円、2026年3月期48円(実績)、2027年3月期は58円を見通している。なお、2024年3月期の配当には創立50周年記念配当(5円)が含まれる。同社は、将来の配当額について業績等を勘案して決定するものであり、資料の記載が配当を確約するものではないと注記している。

項目2025年3月期2026年3月期2027年3月期(見通し)
1株当たり配当金40円48円58円

成長戦略/トピック

同社は上場第1期(2021年3月期)の売上32億円・経常利益3.0億円から、2026年3月期の売上39.9億円・経常利益5.5億円(経常利益CAGR12.8%)へと成長した。当面の目標として、年率10%~15%成長を目標に成長路線を堅持し、2029年3月期(第56期)に売上55億円・経常利益8.5億円を目指すとしている。成長戦略として、(1)顧客メーカーの要求仕様に基づく受託設計・受託生産ビジネスモデルの強化、(2)バックプレーンやシャーシ、電源、ボードコンピュータを含むより完成品に近い形での受託範囲の拡大、(3)小型・省電力のワンボードコンピュータを用いたIoT・エッジコンピューティング関連のボードコンピュータ事業強化、(4)中国子会社・蘇州エブレン(蘇州惠普聯電子有限公司)の戦略的活用による技術力と価格競争力のある現地調達先の開拓、の4点を掲げている。

※本記事はエブレンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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