※本記事はジェイテクトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ジェイテクトは2026年5月20日、2026年3月期決算説明会資料を公表した。売上収益は19,249億円(前期比+405億円、+2.2%)となり、独自指標の事業利益は756億円(同+107億円、+16.5%)で増益だった。一方、営業利益は248億円(同▲136億円、▲35.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は119億円(同▲17億円、▲12.7%)といずれも減益となった。資料は、事業利益は増収や北米のタスクフォースチーム活動を含む改善効果により改善したが、中期経営計画に沿って実行した欧米構造改革に伴う一時費用等により当期利益は減益になったとしている。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の連結業績(単位:億円)は、売上収益19,249(前期18,843、増減+405、+2.2%)、事業利益756(前期649、増減+107、+16.5%)、営業利益248(前期384、増減▲136、▲35.4%)、税引前利益273(前期308、増減▲34、▲11.3%)、親会社の所有者に帰属する当期利益119(前期137、増減▲17、▲12.7%)だった。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 19,249 | 18,843 | +405(+2.2%) |
| 事業利益 | 756 | 649 | +107(+16.5%) |
| 営業利益 | 248 | 384 | ▲136(▲35.4%) |
| 税引前利益 | 273 | 308 | ▲34(▲11.3%) |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 119 | 137 | ▲17(▲12.7%) |
事業別の状況
事業別の業績(単位:億円)は、ステアリング事業の売上収益が9,076(前期8,957、+118、+1.3%)、事業利益328(前期275、+53、+19.4%)、駆動事業の売上収益4,593(前期4,373、+219、+5.0%)、事業利益138(前期108、+30、+28.1%)だった。産機・軸受事業は売上収益3,470(前期3,522、▲52、▲1.5%)と減収ながら事業利益は112(前期86、+25、+29.6%)と増益。工作機械事業は売上収益2,088(前期1,964、+123、+6.3%)、事業利益200(前期204、▲3、▲1.8%)だった。北米のタスクフォースチーム活動を中心とした原価改善活動の効果等により、いずれの事業も堅調に利益を確保したとしている。
| 事業 | 指標 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 |
|---|---|---|---|
| ステアリング | 売上収益 | 9,076 | 8,957 |
| ステアリング | 事業利益 | 328 | 275 |
| 駆動 | 売上収益 | 4,593 | 4,373 |
| 駆動 | 事業利益 | 138 | 108 |
| 産機・軸受 | 売上収益 | 3,470 | 3,522 |
| 産機・軸受 | 事業利益 | 112 | 86 |
| 工作機械 | 売上収益 | 2,088 | 1,964 |
| 工作機械 | 事業利益 | 200 | 204 |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想(単位:億円)は、売上収益18,800(前期比▲449、▲2.3%)、事業利益900(同+143、+18.9%)、営業利益750(同+501、+201.8%)、税引前利益700(同+426、+155.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益500(同+380、+317.6%)としている。1株当たり当期利益は157.07円(前期比+119.45円)を見込む。市場環境は依然として不透明としつつ、欧米構造改革のやり切りと効果の刈り取り、原価改善効果の積み上げにより、事業利益・営業利益・当期利益で過去最高を狙うとしている。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 18,800 | 19,249 | ▲449(▲2.3%) |
| 事業利益 | 900 | 756 | +143(+18.9%) |
| 営業利益 | 750 | 248 | +501(+201.8%) |
| 税引前利益 | 700 | 273 | +426(+155.7%) |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 500 | 119 | +380(+317.6%) |

事業別の2027年3月期予想(単位:億円)は、ステアリング事業の売上収益8,635(前期9,076、▲441、▲4.9%)、事業利益402(前期328、+74、+22.7%)、駆動事業の売上収益4,535(前期4,593、▲58、▲1.3%)、事業利益146(前期138、+8、+5.9%)を見込む。産機・軸受事業は売上収益3,435(前期3,470、▲35、▲1.0%)、事業利益159(前期112、+47、+42.3%)、工作機械事業は売上収益2,175(前期2,088、+86、+4.2%)、事業利益210(前期200、+9、+4.7%)としている。全事業で事業利益の増益を見込むとしている。
| 事業 | 指標 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|---|
| ステアリング | 売上収益 | 8,635 | 9,076 |
| ステアリング | 事業利益 | 402 | 328 |
| 駆動 | 売上収益 | 4,535 | 4,593 |
| 駆動 | 事業利益 | 146 | 138 |
| 産機・軸受 | 売上収益 | 3,435 | 3,470 |
| 産機・軸受 | 事業利益 | 159 | 112 |
| 工作機械 | 売上収益 | 2,175 | 2,088 |
| 工作機械 | 事業利益 | 210 | 200 |

株主還元
配当は、2026年3月期は年間60円(中間30円・期末30円、DOE2.5%)の実績となった。2027年3月期は年間70円(中間35円・期末35円、DOE2.8%)を予想しており、前期比10円の増配となる。配当性向は2026年3月期実績が159.5%、2027年3月期予想は44.6%としている。中期経営計画に沿って株主還元を拡充するとしている。

中期経営計画の進捗
第二期中期経営計画では、北米における収益改善(タスクフォースチーム活動によるロスコスト削減)、欧州構造改革の実行(NRB事業の譲渡、欧州顧客向け自動車事業の譲渡を基本合意し2026年8月末を目途に譲渡完了予定)、投下資本のスリム化を進めている。株主還元は配当方針をDOEベースに変更して増配を継続するとともに、当社として初めて自己株式取得を実施した。2027年3月期には構造改革を完遂する計画としている。
※本記事はジェイテクトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。