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ユニバーサルエンターテインメント、2025年12月期は減損2,291億円で最終赤字 2026年12月期は黒字回復を計画

決算サマリー 2026.08.13
ユニバーサルエンターテインメント、2025年12月期は減損2,291億円で最終赤字 2026年12月期は黒字回復を計画

※本記事はユニバーサルエンターテインメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ユニバーサルエンターテインメントの2025年12月期(通期)決算は、売上高122,827百万円(前期比3,500百万円減)、営業利益は3,228百万円の赤字(前期は3,024百万円の黒字)、当期純利益は231,425百万円の赤字となった。フィリピンの統合型リゾート(IR)事業を中心に約2,291億円の減損損失を計上したことが最終赤字の主因である。一方、実態的な収益力を示す調整後EBITDAは23,152百万円を確保した。2026年12月期は売上高140,000百万円、営業利益16,000百万円、当期純利益2,000百万円の黒字化を計画している。

目次

連結業績(当期 実績)

2025年12月期の連結業績は、遊技機事業で投入商品数の増加により増収となった一方、統合型リゾート(IR)事業がVIP市場縮小の影響を受けて減収となった結果、売上高は前期比3,500百万円減の122,827百万円となった。営業利益は3,228百万円の赤字(前期比6,252百万円減)、経常利益は18,497百万円の赤字(前期比12,898百万円減)となった。当期純利益は減損損失229,115百万円の計上等により231,425百万円の赤字(前期比215,855百万円減)となった。調整後EBITDAは23,152百万円(前期比5,194百万円減)となった。

項目2024年12月期2025年12月期増減
売上高126,328122,827-3,500
営業利益3,024△3,228-6,252
営業利益率2.4%
経常利益△5,599△18,497-12,898
当期純利益△15,569△231,425-215,855
調整後EBITDA28,34623,152-5,194
連結の売上高・営業利益・当期純利益・調整後EBITDAの5期推移グラフ
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.8

セグメント別(事業別)の状況

セグメント別に見ると、遊技機事業と統合型リゾート(IR)事業で明暗が分かれた。遊技機事業は、新基準機「ボーナストリガー」対応のパチスロや新基準「ラッキートリガー3.0+」搭載のパチンコを含むパチスロ8タイトル、パチンコ8タイトルを市場投入し、総販売台数は115,000台となった。売上高は56,708百万円(前期43,504百万円)、営業利益は10,662百万円(前期7,312百万円)、調整後EBITDAは12,548百万円(前期8,557百万円)といずれも増加した。一方、統合型リゾート(IR)事業「オカダ・マニラ」は、ジャンケットビジネスの大幅な減少によるVIP市場縮小の影響を受け、売上高は65,409百万円(前期81,981百万円)、営業利益は7,114百万円の赤字(前期は2,871百万円の黒字)、調整後EBITDAは10,282百万円(前期19,560百万円)といずれも減少した。

セグメント指標2024年12月期2025年12月期
遊技機事業売上高43,50456,708
遊技機事業営業利益7,31210,662
遊技機事業調整後EBITDA8,55712,548
統合型リゾート(IR)事業売上高81,98165,409
統合型リゾート(IR)事業営業利益2,871△7,114
統合型リゾート(IR)事業調整後EBITDA19,56010,282
遊技機事業・統合型リゾート(IR)事業の各業績指標と主要商品・施設の写真
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.9

通期業績予想

2026年12月期の連結業績予想は、売上高140,000百万円(前期比+17,173百万円)、営業利益16,000百万円(前期比+19,228百万円、営業利益率11.4%)、経常利益2,200百万円(前期比+20,697百万円、経常利益率1.5%)、当期純利益2,000百万円(前期比+233,425百万円)、調整後EBITDA29,000百万円(前期比+5,848百万円)としている。営業利益の増減要因は遊技機事業で+3,000百万円、統合型リゾート(IR)事業で+16,000百万円(安定的な黒字化)を見込む。経常利益の前提として、為替差損益はゼロとしている。

項目2025年12月期実績2026年12月期予想増減
売上高122,827140,000+17,173
営業利益△3,22816,000+19,228
営業利益率11.4%
経常利益△18,4972,200+20,697
経常利益率1.5%
当期純利益△231,4252,000+233,425
調整後EBITDA23,15229,000+5,848
2026年12月期 連結業績予想の一覧表
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.20

株主還元

本資料には配当や自己株式取得など株主還元方針についての記載はない。

減損損失とガバナンス強化の取り組み

当社は2024年9月の新体制発足以降、新企業理念の策定、監査等委員会設置会社への移行(2025年7月)、指名・報酬委員会の設置(2025年4月)など、コーポレート・ガバナンスの強化を進めてきた。あわせて事業統括本部の設置や事業評価会制度の導入により、不採算事業の整理や不稼働資産の売却など選択と集中を進めている。今回の決算では、中国人観光客の減少やPOGOライセンスの禁止によるVIP市場の構造変化、フィリピン市場における競争環境の激化を踏まえ、統合型リゾート(IR)事業を中心とした資産価値の再評価を実施し、連結ベースで約2,291億円の減損損失(統合型リゾート(IR)事業で2,247億円、国内の美術館ほかの資産で約43億円)を計上した。この結果、純資産合計は前期の369,731百万円から129,687百万円に減少した。減損は損益計算書・貸借対照表上の調整であり、現金及び現金同等物や有利子負債への直接的な影響はないとしている。

将来ビジョン

会社は既存事業を収益ドライバーと位置づけ、遊技機事業ではパチスロでの首位奪還とパチンコでのヒット機種創出、統合型リゾート(IR)事業「オカダ・マニラ」ではフィリピンNo.1の統合型リゾートを目指すとしている。さらに、遊技機メーカーとしての技術と統合型リゾートの運営ノウハウを掛け合わせ、2026年度中に「第3の柱」となる新事業を立ち上げる方針を示した。

ユニバーサルエンターテインメントグループの将来ビジョンと事業セグメントの役割を示す図
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.21

※本記事はユニバーサルエンターテインメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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