※本記事は不二精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
不二精機は2026年2月13日、2025年12月期(通期)連結決算を発表した。売上高は8,719百万円(前期比+5.7%、業績予想比-1.1%)、営業利益は474百万円(前期比+17.1%、業績予想比+7.8%)となり、医療用精密金型の大口受注もあって業績予想の営業利益を確保した。一方、経常利益は418百万円(前期比+27.1%、業績予想比-3.7%)、当期純利益は231百万円(前期比+65.8%、業績予想比-6.6%)となり、為替差損の影響と減損損失の発生により経常利益・当期純利益は業績予想を下回った。
連結業績(2025年12月期 実績)
精密金型事業では堅調な受注に支えられた検収が進み、精密成形品事業は2輪・自動車部品を中心に東南アジアで堅調に推移した。金型売上、成形品売上がともに堅調に推移し、売上総利益率は20.7%(前期19.4%)に改善した一方、主に日本での研究開発、人材育成等により販管費が増加した。営業利益は業績予想を達成したが、経常利益は子会社決算の円換算レートの差による為替差損の影響で予想を下回り、当期純利益はこれに加え減損損失の発生により予想未達となった。
| 項目 | 2024年(前期実績) | 2025年(業績予想) | 2025年(実績) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,251 | 8,819 | 8,719 |
| 売上総利益 | 1,601 | 1,715 | 1,801 |
| 営業利益 | 405 | 440 | 474 |
| 経常利益 | 329 | 434 | 418 |
| 当期純利益 | 139 | 247 | 231 |
セグメント別(事業別)の状況
精密金型事業は医療用精密金型の大口受注もあり、売上高3,090百万円(前期比+20.0%、構成比35.4%)と伸長した。精密成形品事業は2輪・自動車部品を中心に東南アジアで堅調だったが、売上高は5,629百万円(前期比-0.8%、構成比64.6%)とやや減収となった。2026年12月期は精密金型事業で日本、中国での増収を目指す一方、精密成形品事業は東南アジアでの減収を見込んでいる。
| 事業 | 2025年実績(構成比・前期比) | 2026年予想(構成比・前期比) |
|---|---|---|
| 精密金型事業 | 3,090百万円(35.4%、前期比+20.0%) | 3,230百万円(36.5%、前期比+4.5%) |
| 精密成形品事業 | 5,629百万円(64.6%、前期比-0.8%) | 5,607百万円(63.5%、前期比-0.4%) |
| 連結売上高 | 8,719百万円(100.0%、前期比+5.7%) | 8,837百万円(100.0%、前期比+1.3%) |

通期業績予想(2026年12月期)
不二精機は2026年12月期の連結業績予想として、売上高8,837百万円(前期比+1.3%)、営業利益494百万円(同+4.2%)、経常利益439百万円(同+5.0%)、当期純利益290百万円(同+25.5%)を見込む。売上総利益率は前期の20.7%から19.6%へ低下する見込みだが、日本で研究開発費が落ち着くことなどにより販管費は前期比-6.8%となる見通し。金型受注残の検収に加え、鈴鹿工場でのEV関連製品等の開発を継続し、次世代の受注を目指す方針。
| 項目 | 2025年実績 | 2026年予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,719 | 8,837 | +1.3% |
| 売上総利益 | 1,801 | 1,731 | -3.9% |
| 販管費 | 1,327 | 1,237 | -6.8% |
| 営業利益 | 474 | 494 | +4.2% |
| 経常利益 | 418 | 439 | +5.0% |
| 当期純利益 | 231 | 290 | +25.5% |

財政状態・キャッシュ・フロー
2025年12月期末の総資産は9,798百万円(前期比+361百万円)、自己資本は3,703百万円(自己資本比率37.8%)となった。借入金を短期から長期にシフトし、戦略的に設備投資を実施したことで固定負債は462百万円増加した。連結営業キャッシュ・フローは928百万円(前期比+72百万円)に増加し、フリー・キャッシュ・フローは301百万円(前期比+63百万円)となった。現金及び現金同等物の期末残高は1,868百万円(前期比+410百万円)。

株主還元
不二精機は経営体質を強化しつつ、安定した配当の継続を基本方針としている。2025年度の1株当たり配当金は7円の実施を予定しており、2026年度も7円の配当を予想している。
| 年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025(予定) | 2026(予想) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金(円) | 5.00 | 10.00 | 7.00 | 7.00 | 7.00 | 7.00 | 7.00 |

トピック(EV関連事業の展開)
2025年は鈴鹿工場を拠点にEV関連製品の研究開発を継続し、1部品の生産を開始した。2026年12月期は先行投資(減価償却・研究開発費)を吸収しつつ増益を目指す方針。また2025年10月には東北プレス工業と資本業務提携を行った。
※本記事は不二精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。