※本記事は鶴見製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社鶴見製作所は2026年3月期の連結決算で、売上高772億円(前期比92億円増)、営業利益107億円(前期比5億円増)、経常利益136億円(前期比32億円増)と、売上高・営業利益はともに過去最高を更新した。一方、連結子会社ZENIT INTERNATIONAL S.P.A.に関する減損損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は51億円(前期比36億円減)となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
国内設備市場および北米・アジア市場向け需要が堅調に推移し、売上高・営業利益はともに過去最高を更新した。一方、連結子会社ZENIT INTERNATIONAL S.P.A.において、中国市場の冷え込みなど外部環境の悪化に加え、生産性改善投資などに伴う将来収益性に関する見通しの変化を踏まえ、のれん3,117百万円・顧客関連資産899百万円(合計4,017百万円)の減損損失を2026年3月期に計上した。この特別損失計上が影響し、親会社株主に帰属する当期純利益は51億円(前期比36億円減)となった。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 680億円 | 772億円 | 92億円 |
| 営業利益 | 102億円 | 107億円 | 5億円 |
| 経常利益 | 104億円 | 136億円 | 32億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 87億円 | 51億円 | △36億円 |

事業概況(主力製品・グローバル展開)
主力製品である水中ノンクロッグ型スマッシュポンプBN型は、高効率・高異物通過性能を強みに設備市場向け高付加価値製品として販売を強化し、2026年3月期は国内市場2,550台、海外市場970台を販売してグローバルな拡販が進展した。また、ZENIT社との協業により欧米設備市場向け高付加価値製品の展開を推進した。海外展開では、2025年10月にチリ共和国に現地法人「Tsurumi Pump Latin America SpA」を開設したほか、東南アジア(タイ王国バンコク)に駐在員事務所を開設した。2026年3月には、大型水中ポンプのレンタルや排水設備の設計・施工等を手掛ける富士丸産業株式会社を子会社化した。
| 区分 | 指標 | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 国内市場 | BN型 水中ノンクロッグ型スマッシュポンプ 販売台数 | 2,550台 |
| 海外市場 | BN型 水中ノンクロッグ型スマッシュポンプ 販売台数 | 970台 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の通期業績予想は、想定為替レート145円(対米ドル)のもと、売上高778億円(前年度比0.7%増)、営業利益73億円(同31.9%減)、経常利益82億円(同39.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益56億円(同8.5%増)、1株当たり当期純利益116.75円としている。中東情勢の長期化を懸念し、原材料価格高騰・調達不安定化リスクを織り込み、微増収・営業減益・経常減益・当期純利益増益を見込む。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 772億円 | 778億円 | 0.7% |
| 営業利益 | 107億円 | 73億円 | △31.9% |
| 経常利益 | 136億円 | 82億円 | △39.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 51億円 | 56億円 | 8.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 開示なし | 116.75円 | 開示なし |

株主還元
株主還元施策として、株式市場の動向を見定めつつ流動性に配慮した機動的な自己株式取得と、累進配当施策の継続(目標配当性向30%)を掲げる。2027年3月期は、富士丸産業株式会社の株式100%取得を記念した第2四半期末配当(普通配当13円00銭+記念配当3円00銭)、京都工場リニューアルを記念した期末配当(普通配当16円00銭+記念配当4円00銭)を予定している。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 2027年3月期 第2四半期末配当(予想) | 普通配当13円00銭+記念配当3円00銭(富士丸産業株式会社の株式100%取得記念) |
| 2027年3月期 期末配当(予想) | 普通配当16円00銭+記念配当4円00銭(京都工場リニューアル記念) |
| 配当方針 | 累進配当施策の継続(目標配当性向30%) |

今後の成長ドライバー
今後の成長ドライバーとして、スマッシュポンプBN型の拡販による高付加価値製品の拡販、販売代理店との体制強化とグローバル売上比率の向上による海外市場の開拓・拡大、レンタル〜施工〜保守の一貫体制確立とメンテナンス体制強化による国内インフラ分野の体制整備を掲げている。
※本記事は鶴見製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。