※本記事はローツェが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ローツェは2026年2月期(第41期、2025年3月~2026年2月)の連結業績を発表した。売上高は128,794百万円で前期比3.5%増となり、半導体関連装置および部品・修理関連の増加が牽引した。一方、連結子会社Nanoverse社関連費用等により販管費が増加し、営業利益は前期比2.7%減、経常利益は前期比8.0%減となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、米国訴訟の陪審評決に伴う暫定的な損害賠償金額7,429百万円を訴訟損失引当金繰入額に計上した影響で、前期比19.4%減の19,048百万円となった。
連結業績(2026年2月期 実績)
資料は今期を「増収減益」としており、半導体関連装置および部品・修理関連の売上増により本業は堅調とする一方、人件費・のれん償却額等の販管費増加により営業減益になったと説明している。
| 項目 | 当期 | 前期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 128,794百万円 | 124,406百万円 | 103.5% |
| 営業利益 | 31,154百万円 | 32,024百万円 | 97.3% |
| 経常利益 | 32,621百万円 | 35,454百万円 | 92.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 19,048百万円 | 23,634百万円 | 80.6% |
製品別の状況
半導体関連装置の売上高は1,063億円(前期比4%増)となり、生成AI需要拡大等に伴う先端半導体向けおよびアドバンスドパッケージ用の搬送装置納入が寄与した。台湾ファウンドリ向けは前期比約2倍に伸びた一方、中国向けは顧客の設備投資調整や国産メーカーとの競争により前期比20%減となった。FPD関連装置は大型投資の反動により売上高が62億円(前期比27%減)に減少した一方、ライフサイエンス関連装置は前期比11.8%増の1,201百万円となった。
| 区分 | 当期実績 | 前期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 半導体関連装置 | 106,345百万円 | 102,368百万円 | 103.9% |
| 分析装置 | 3,554百万円 | 3,946百万円 | 90.1% |
| FPD関連装置 | 6,298百万円 | 8,593百万円 | 73.3% |
| ライフサイエンス関連装置 | 1,201百万円 | 1,074百万円 | 111.8% |
| 部品・修理 他 | 11,395百万円 | 8,423百万円 | 135.3% |


通期業績予想
2027年2月期は、半導体関連装置の受注増加により売上高は前期比24%増の159,021百万円を見込む。営業利益は38,112百万円(前期比122.3%)、経常利益は38,241百万円(前期比117.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は27,809百万円(前期比146.0%)を計画する。資料は、訴訟係属中につき未確定の訴訟関連費用は期初計画に織り込んでいないとしている。想定為替レートは159円/USD(前期実績150円)。
| 項目 | 2027年2月期予想 | 2026年2月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 159,021百万円 | 128,794百万円 | 123.5% |
| 半導体関連装置 | 132,480百万円 | 106,345百万円 | 124.6% |
| 分析装置 | 4,225百万円 | 3,554百万円 | 118.9% |
| FPD関連装置 | 10,090百万円 | 6,298百万円 | 160.2% |
| ライフサイエンス関連装置 | 1,588百万円 | 1,201百万円 | 132.2% |
| 部品・修理 他 | 10,636百万円 | 11,395百万円 | 93.3% |
| 営業利益 | 38,112百万円 | 31,154百万円 | 122.3% |
| 経常利益 | 38,241百万円 | 32,621百万円 | 117.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 27,809百万円 | 19,048百万円 | 146.0% |

株主還元
当社は株主に対する利益還元を経営上の重要課題のひとつと認識し、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定的な配当の維持を基本とし、業績の推移及び財務状況等を総合的に勘案して利益還元を行う方針としている。1株当たり期末配当金は2025年2月期の17円に対し、2026年2月期は17円(予定)、2027年2月期は20円(予想)としている。また今期は自己株式取得50億円(2025年7月末完了)を実施した。
| 期 | 1株当たり配当金(期末) |
|---|---|
| 2025年2月期(実績) | 17円 |
| 2026年2月期(予定) | 17円 |
| 2027年2月期(予想) | 20円 |

訴訟損失・Nanoverse社の影響
当社は2026年3月16日開示の「当社に対する訴訟の陪審評決に関するお知らせ」のとおり、当社及び米国子会社に係る訴訟で原告の主張を認める陪審評決を受け、暫定的な損害賠償金額7,429百万円を2026年2月期に特別損失(訴訟損失引当金繰入額)として計上した。資料は、当該金額は現時点で入手可能な情報に基づき算定したものであり、今後の手続きの進捗等に伴い変動する可能性があるとしている。また連結子会社Nanoverse社の連結業績への影響額は、2026年2月期実績で営業利益影響額△62億円(うちのれん償却額28億円、Nanoverse社の営業損失34億円)、親会社株主に帰属する当期純利益影響額△40億円だった。2027年2月期は営業利益影響額△62億円、当期純利益影響額△41億円を見込む。
トピックス
ベトナム・ハイフォン市(現工場と同工業団地内)で新工場建設を計画しており、土地面積は現有土地の約5倍となる約238,300㎡、工場延床面積は現工場比の約2倍となる約180,000㎡、投資総額は約330百万USDとしている。実施予定期間は2025年半ば~2032年で、市場動向を勘案し段階的に拡張する予定。また2026年3月28日にAMEC社より「20年パートナーシップ賞」「量産サポート賞」「高品質パフォーマンス賞」の3つのサプライヤ賞を受賞した。
※本記事はローツェが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。