※本記事はイワキポンプが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
イワキは2026年3月期の連結業績を発表した。国内の医療機器市場や米国の水処理市場が牽引したほか、半導体・液晶市場も復調し、連結売上高は前期比+4.2%の47,692百万円となった。売上総利益・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも前期比プラスとなり、増収増益で着地した。持分法による投資利益や為替差益の押し上げもあり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比+8.2%の4,835百万円となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上総利益率は40.0%(前期40.4%)とわずかに低下したものの、営業利益は5,924百万円(営業利益率12.4%)、経常利益は6,724百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4,835百万円となった。1株当たり当期純利益は218.14円、自己資本当期純利益率(ROE)は12.2%(前期比▲0.4pt)、投下資本利益率(ROIC)は11.1%(前期比▲0.6pt)だった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 47,692百万円 | 45,763百万円 | +4.2% |
| 売上総利益(利益率) | 19,070百万円(40.0%) | 18,498百万円(40.4%) | +3.1% |
| 営業利益(利益率) | 5,924百万円(12.4%) | 5,845百万円(12.8%) | +1.4% |
| 経常利益 | 6,724百万円 | 6,517百万円 | +3.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,835百万円 | 4,468百万円 | +8.2% |
| 1株当たり当期純利益 | 218.14円 | 202.15円 | +7.9% |
市場別の状況
市場別(全社ベース)では、水処理市場が11,428百万円(前年比+3.9%)、医療機器市場が8,841百万円(+6.5%)、半導体・液晶市場が7,299百万円(+6.2%)、化学市場が5,497百万円(+5.0%)、表面処理装置市場が2,974百万円(+6.9%)と増加した一方、新エネルギー市場は777百万円(▲0.2%)とわずかに減少した。国内の医療機器市場(前年比+20.2%)、米国の水処理市場(+7.2%)、欧州の化学市場(+7.7%)はいずれも上場来最高売上高を記録した。
| 市場 | 2026年3月期(百万円) | 対前年増減額 | 対前年増減率 |
|---|---|---|---|
| 水処理 | 11,428 | 434 | +3.9% |
| 半導体・液晶 | 7,299 | 424 | +6.2% |
| 医療機器 | 8,841 | 540 | +6.5% |
| 化学 | 5,497 | 262 | +5.0% |
| 表面処理装置 | 2,974 | 191 | +6.9% |
| 新エネルギー | 777 | ▲1 | ▲0.2% |
| その他 | 10,872 | 76 | +0.7% |

通期業績予想
2027年3月期の業績予想は、水処理市場・医療機器市場の順調な伸びや半導体・液晶市場の復調を見込み、売上高50,959百万円(前期比+6.8%)、営業利益6,428百万円(+8.5%、営業利益率12.6%)、経常利益6,986百万円(+3.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,149百万円(+6.5%)を計画する。前期に発生した為替差益の反動などから、経常利益の伸び幅は縮小する見込み。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 50,959百万円 | 47,692百万円 | +6.8% |
| 売上総利益(利益率) | 21,167百万円(41.5%) | 19,070百万円(40.0%) | +11.0% |
| 営業利益(利益率) | 6,428百万円(12.6%) | 5,924百万円(12.4%) | +8.5% |
| 経常利益 | 6,986百万円 | 6,724百万円 | +3.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,149百万円 | 4,835百万円 | +6.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 231.94円 | 218.14円 | +6.3% |

株主還元
配当方針は配当性向35%以上・下限配当70円(2026年3月期~2028年3月期)。2026年3月期の1株当たり配当金は77.00円(配当性向35.3%)、2027年3月期は上場10周年記念配当10円(中間)を含む82.00円(配当性向39.7%、記念配当を除く実質配当性向35.4%)を予想する。
| 決算期 | 1株当たり配当金 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 61.00円 | 31.5% |
| 2024年3月期 | 62.00円 | 30.6% |
| 2025年3月期 | 63.00円 | 34.6% |
| 2026年3月期 | 77.00円 | 35.3% |
| 2027年3月期(予想) | 82.00円 | 39.7% |

中期経営計画2027
中期経営計画2027では、海外市場における水処理ニーズへの貢献拡大、水素をはじめとした次世代エネルギー社会づくりへのチャレンジ、グローバル製品の企画、グローバル調達の拡大、DXによる生産性・働きやすさ向上、ESG経営の推進の6つの重要テーマに取り組んでいる。財務目標として、2028年3月期に売上高530億円(国内235億円、海外295億円)、営業利益69億円(営業利益率13%)、ROE12%以上の維持、在庫回転日数150日を掲げる。2026年3月期~2028年3月期の3年間で、営業キャッシュフロー約190億円を、成長・基盤投資約80億円、株主還元約60億円、手元資金約80億円に配分する計画(外部調達約30億円)。在庫については、納期短縮化のために増やした結果、在庫金額が急速に増加しキャッシュ減少が生じたため、在庫回転日数をKPIとして適正化に取り組むとしている。

※本記事はイワキポンプが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。