※本記事はパンチ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
パンチ工業は2026年3月期の連結決算を発表した。日本国内の受注が自動車関連を中心に低迷する一方、中国を中心とした海外事業が好調に推移し、連結売上高は前期比103.1%の421億円となった。営業利益・経常利益は増益となったが、親会社株主に帰属する当期純利益はASCeののれん減損の影響により前期比98.1%の851百万円と減益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は前期比1,278百万円増の42,100百万円(前期比103.1%)。営業利益は同346百万円増の2,031百万円(同120.5%、利益率4.1%→4.8%)、経常利益は同587百万円増の2,201百万円(同136.4%、利益率4.0%→5.2%)と大きく伸長した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益はASCeののれん減損の影響により同16百万円減の851百万円(同98.1%、利益率2.1%→2.0%)となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期差 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 40,822百万円 | 42,100百万円 | 1,278百万円 | 103.1% |
| 営業利益(利益率4.1%→4.8%) | 1,685百万円 | 2,031百万円 | 346百万円 | 120.5% |
| 経常利益(利益率4.0%→5.2%) | 1,613百万円 | 2,201百万円 | 587百万円 | 136.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率2.1%→2.0%) | 868百万円 | 851百万円 | ▲16百万円 | 98.1% |
地域別・業種別の状況
日本は自動車関連の受注減の影響が大きく、売上高は前期比94.9%の110億円と減収。中国は自動車関連の受注が増加し、前期比106.5%の249億円と増収した。東南アジアはマレーシア・インドネシア・ベトナムが好調な一方でインド・シンガポールが不調で、前期比104.6%の20億円。欧米他は欧州が好調に推移し前期比106.9%の41億円となった。業種別では自動車関連が中国での受注好調により前期比103.4%の177.84億円、電子部品・半導体はスマートフォン向け中国市場の復調により前期比103.0%の71.99億円、家電・精密機器は市場横ばいの中で前期比101.6%の38.97億円、その他は商社経由の受注増により前期比103.3%の132.18億円となった。海外売上高比率は74%(うち中国59%)。
| 地域 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 116.13億円 | 110.16億円 | 94.9% |
| 中国 | 233.83億円 | 249.03億円 | 106.5% |
| 東南アジア | 19.51億円 | 20.41億円 | 104.6% |
| 欧米他 | 38.73億円 | 41.39億円 | 106.9% |
| 連結合計 | 408.22億円 | 421.00億円 | 103.1% |


通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高450億円(前期比106.9%)、営業利益2,300百万円(同113.2%、利益率5.1%)、経常利益2,250百万円(同102.2%、利益率5.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円(同129.2%、利益率2.4%)とした。売上面ではプラス要因として中国を中心とした海外事業の受注増、マイナス要因として原材料高騰を受けた価格改定による一時的な離客を挙げている。原価率については中国での稼働増による改善をプラス要因とする一方、原材料高騰をマイナス要因としている。前提となる為替レートは1人民元=22円00銭、1USドル=152円00銭。設備投資額は16億円、減価償却費は12億円を見込む。ROEは6.2%(同1.2pt増)、ROICは7.7%(同0.6pt増)を見込む。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前期差 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 42,100百万円 | 45,000百万円 | 2,899百万円 | 106.9% |
| 営業利益(利益率4.8%→5.1%) | 2,031百万円 | 2,300百万円 | 268百万円 | 113.2% |
| 経常利益(利益率5.2%→5.0%) | 2,201百万円 | 2,250百万円 | 48百万円 | 102.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率2.0%→2.4%) | 851百万円 | 1,100百万円 | 248百万円 | 129.2% |

株主還元
2027年3月期の配当予想は年間20円00銭(予定)で、中間10円00銭・期末10円00銭を予定している。なお本資料には2026年3月期の実績配当は記載がなく、2027年3月期の予想のみが開示されている。
| 項目 | 2027年3月期 配当予想 |
|---|---|
| 中間配当 | 10円00銭 |
| 期末配当 | 10円00銭(予定) |
| 年間配当合計 | 20円00銭(予定) |
財務・キャッシュ・フロー
2026年3月期末の総資産は34,300百万円(前期末比1,330百万円増)、純資産は23,079百万円(同1,041百万円増)、自己資本比率は67.3%(同0.6pt増)となった。有利子負債は3,083百万円(同18百万円減)で、ネット資金は当期純利益の計上等により期首から164百万円増加し3,558百万円となった。ROEは5.0%(同0.4pt減)、ROICは7.0%(同1.0pt増)。営業活動によるキャッシュ・フローは1,865百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは▲1,276百万円、フリー・キャッシュ・フローは589百万円(前期は▲143百万円)となった。
中期経営計画
2026年3月期は中期経営計画「VC2024 Revival」(2024年3月期~2026年3月期)の最終年度にあたる。2026年に新たな中期経営計画「VC28」(2027年3月期~2029年3月期)を策定した。

※本記事はパンチ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。