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ウエスコホールディングス、2025年7月期は増収増益で着地 12期連続の非減配を継続

決算サマリー 2026.08.28
ウエスコホールディングス、2025年7月期は増収増益で着地 12期連続の非減配を継続

※本記事はウエスコホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

2025年7月期の連結業績は、売上高16,114百万円(前期比+2.5%)、営業利益987百万円(同+4.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益774百万円(同+0.8%)となり、業績予想対比で「増収・増益」で着地した。経常利益は保険金収入の剥落などにより1,215百万円(前期比▲1.1%)とわずかに減少した。コア事業の総合建設コンサルタント事業が連結業績を牽引し、一過性の大規模修繕費や人件費の増加をこなした。

目次

連結業績(2025年7月期 実績)

売上高は建設コンサル事業が625百万円増加した一方、水族館事業が184百万円減少し、16,114百万円(前期比+2.5%)となった。営業利益はコア事業の増収と生産原価率の改善(前期比0.3%改善)により987百万円(前期比+4.8%)となったが、第4四半期に計上した老朽化した社屋の大規模修繕費78百万円が経費を押し上げた。営業利益の増減要因としては、増収による粗利増加が260百万円のプラス要因となった一方、人件費増加が141百万円、修繕費増加が70百万円のマイナス要因となった。経常利益は、一過性の保険金収入の剥落(前期比▲42百万円)や水族館運営に係る匿名組合出資に伴う損益の悪化(前期比▲23百万円)等により1,215百万円(前期比▲1.1%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、不動産減損損失32百万円を計上した一方、賃上げ促進税制の税額控除適用により法人税が53百万円減少し、774百万円(前期比+0.8%)となった。

項目2025年7月期2024年7月期前期比
売上高16,114百万円15,725百万円+2.5%
営業利益987百万円942百万円+4.8%
営業利益率6.1%6.0%+0.1pt
経常利益1,215百万円1,228百万円▲1.1%
親会社株主に帰属する当期純利益774百万円768百万円+0.8%
連結PL 2025年7月期連結決算ハイライト
出典:ウエスコホールディングス 2025年7月期決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

セグメント別では、コア事業の総合建設コンサルタント事業が能登災害関連業務や土砂災害警戒区域調査、橋梁点検、上下水のPPP業務等の増加により増収となり、売上高13,835百万円(前期比+4.7%)、セグメント利益1,092百万円(同+0.7%)となった。スポーツ施設運営事業は指定管理事業の受託減少により売上高759百万円(前期比▲1.3%)となったが、会員単価の増加や施設維持管理コストの削減により利益は7百万円(前期比+24.3%)を確保した。水族館運営事業は来館者数の減少により売上高1,250百万円(前期比▲12.9%)となったが、売上に応じた変動賃料による固定費削減やアドバイザリー業務の増加により利益は86百万円(前期比+14.6%)と増加した。連結業績に占める総合建設コンサルタント事業の売上高構成比は85.9%となった。

セグメント指標2025年7月期2024年7月期前期比
総合建設コンサルタント事業セグメント売上高13,835百万円13,210百万円+4.7%
総合建設コンサルタント事業セグメント利益1,092百万円1,084百万円+0.7%
スポーツ施設運営事業セグメント売上高759百万円769百万円▲1.3%
スポーツ施設運営事業セグメント利益7百万円6百万円+24.3%
水族館運営事業セグメント売上高1,250百万円1,434百万円▲12.9%
水族館運営事業セグメント利益86百万円75百万円+14.6%
その他事業セグメント売上高269百万円311百万円▲13.3%
その他事業セグメント利益26百万円40百万円▲35.2%
連結合計セグメント売上高16,114百万円15,725百万円+2.5%
連結合計セグメント利益987百万円942百万円+4.8%
セグメント別PL概況
出典:ウエスコホールディングス 2025年7月期決算説明資料 P.9

通期業績予想(2026年7月期)

2026年7月期の連結業績計画は、売上高16,400百万円(前期比+1.8%)、営業利益1,050百万円(同+6.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益840百万円(同+8.5%)としており、経常利益を除き「増収・増益」を計画している。経常利益は投資運用益の減少等により1,150百万円(前期比▲5.4%)を見込む。総合建設コンサルタント事業は繰越受注残高7,796百万円(前期比▲0.7%)を背景に堅調な推移を見込むほか、道路陥没事故を受けた路面下空洞・埋設管調査の需要増加や国土強靭化に伴う防災関連業務の継続を見込んでいる。スポーツ施設運営事業、水族館運営事業はいずれも横ばいを計画している。また、不動産のオフバランスを進めており、次期は不動産売却に伴う多額の特別利益計上を予定している。

項目2026年7月期計画2025年7月期実績前期比
売上高16,400百万円16,115百万円+1.8%
営業利益1,050百万円988百万円+6.3%
営業利益率6.4%6.1%+0.3pt
経常利益1,150百万円1,215百万円▲5.4%
親会社株主に帰属する当期純利益840百万円774百万円+8.5%
ROE5.0%4.8%+0.2pt
連結業績予想
出典:ウエスコホールディングス 2025年7月期決算説明資料 P.14

株主還元

2025年7月期の1株当たり配当金は24円(前期22円)となり、配当性向は42.8%、総還元性向は97.1%だった。2026年7月期は1株当たり28円の配当を予定しており、12期連続の非減配を継続する見通し。会社は継続的な安定配当および機動的な自己株式の取得により高水準の株主還元政策を実施するとしている。当期はToSTNeT-3による自己株式606,200株の取得・消却(2024年12月)を実施したほか、社員持株会に対する自己株式の第三者割当(一人あたり200株)や、2025年9月16日から2026年1月30日にかけて上限468百万円・上限56万株の自己株式取得を予定している。株主優待制度は2025年7月末基準の株主への提供をもって終了し、今後は配当や自己株式取得等による利益還元に集約するとしている。

項目2024年7月期2025年7月期2026年7月期(予定)
1株当たり配当金22円24円28円
配当性向42.1%42.8%45.3%
総還元性向84.5%97.1%101.0%
株主還元/配当政策
出典:ウエスコホールディングス 2025年7月期決算説明資料 P.16

中期経営計画・トピック

契約単価(ウエスコ単体)は人件費上昇を加味して上昇傾向にあり、2025年7月期は9.0(前期8.2、前々期8.5)となった。2022年7月期を基準とした単価上昇率は115.5%(前期105.1%から+10.4pt)となった。一方、発注者別リードタイム(ウエスコ単体、全体)は255日(前期254日)とほぼ横ばいだった。会社は資本コストを上回るROE達成に向け、「事業収益の拡大」と「資本効率の向上」を目指すとしており、2025年7月期末時点の株主資本コストは5.4%(CAPMモデル推定)としている。

※本記事はウエスコホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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