※本記事は住友大阪セメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
住友大阪セメントの2026年3月期(2025年度)は、セメント事業における国内販売価格の値上げ効果や石炭価格の低下、新材料事業における静電チャックの品種構成改善などにより、売上高2,237億円(前期比+1.9%)、営業利益136億円(同+45.9%)、経常利益144億円(同+53.8%)、当期純利益112億円(同+24.5%)となった。ROE・ROICは中期経営計画の目標には届かなかったものの、いずれも前期から改善した。1株当たり配当金は120円で、23〜25年度平均の総還元性向は62.0%と中期経営計画目標の50%以上を上回った。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高はセメント国内販売価格の値上げや新材料・静電チャックの新型機種販売構成増加などで増収。営業利益はセメント事業が値上げ効果や石炭価格の低下などで増益、新材料事業が静電チャックの品種構成などで増益となったことが寄与した。営業外損益は為替差損益の好転により改善したが、特別損益は赤穂発電所廃止に伴う減損損失の計上などで悪化した。
| 項目 | 24年度 | 25年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 2,195 | 2,237 | +42(+1.9%) |
| 営業利益(億円) | 93.5 | 136.5 | +43.0(+45.9%) |
| 営業利益率 | 4.3% | 6.1% | +1.8pt |
| 経常利益(億円) | 93.7 | 144.1 | +50.4(+53.8%) |
| 特別損益(億円) | 34.1 | 16.4 | ▲17.7 |
| 当期純利益(億円) | 90.1 | 112.1 | +22.0(+24.5%) |
| 1株当たり配当 | 120円 | 120円 | ー |

セグメント別の状況
セメント事業は値上げ効果や石炭価格の低下などにより大幅増益。鉱産品事業は値上げなどにより増収となったものの、採掘コスト増加などにより減益。建材事業はコンクリート構造物補修・補強材の販売数量減少などにより減収減益。新材料事業は静電チャックの品種構成などにより増益。光電子事業は損益が前期から改善した。
| セグメント | 売上高 24年度 | 売上高 25年度 | 営業利益 25年度 | 営業利益率 25年度 |
|---|---|---|---|---|
| セメント | 1,564 | 1,588 | 55.0 | 3.5% |
| 鉱産品 | 174 | 175 | 29.9 | 17.1% |
| 建材 | 236 | 230 | 14.8 | 6.4% |
| 新材料 | 157 | 181 | 24.8 | 13.7% |
| 光電子 | 25 | 27 | ▲0.6 | ▲2.1% |
| その他 | 39 | 36 | 13.9 | 39.2% |
| 合計 | 2,195 | 2,237 | 136.5 | 6.1% |

通期業績予想(2027年3月期)
新中期経営計画(26-28年度)の初年度となる2026年度(2027年3月期)は、高機能品事業における静電チャックの販売数量増加などにより増収増益を見込む。一方、セメント事業はエネルギー価格高騰によるコスト悪化を見込むことなどにより減益の見通し。当期純利益は前期の政策保有株式売却益計上の反動影響などにより100億円を見込む。1株当たり配当予想は120円で据え置き。前提は為替155円/ドル(25年度平均150円/ドル)、石炭(CIF)140ドル/トン(25年度135ドル/トン)。
| 項目 | 25年度実績 | 26年度予想 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 2,237 | 2,345 | +108(+4.8%) |
| 営業利益(億円) | 136.5 | 150.0 | +13.5(+9.9%) |
| 営業利益率 | 6.1% | 6.4% | +0.3pt |
| 経常利益(億円) | 144.1 | 145.0 | +0.9(+0.7%) |
| 当期純利益(億円) | 112.1 | 100.0 | ▲12.1(▲10.8%) |
| 1株当たり配当 | 120円 | 120円 | ー |


株主還元
1株当たり配当金は25年度実績・26年度予想ともに120円で据え置き。23〜25年度平均の総還元性向は62.0%となり、中期経営計画目標の50%以上を上回った。26年度予想の総還元性向は38%。25年度は自己株式取得を50億円実施した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1株当たり配当(25年度実績) | 120円 |
| 1株当たり配当(26年度予想) | 120円(据え置き) |
| 総還元性向(23-25年度平均実績) | 62.0%(中期経営計画目標50%以上) |
| 総還元性向(26年度予想) | 38% |
| 自己株式取得(25年度実績) | 50億円 |
中期経営計画/トピック
23-25年度中期経営計画に対し、25年度実績は売上高2,237億円(目標2,350億円)、営業利益136億円(目標214億円)、ROE5.8%(目標8.0%以上)、ROIC3.3%(目標5.0%以上)といずれも目標未達となったが、2022年度の営業赤字からは大幅な損益改善となった。2026年度は新中期経営計画(26-28年度)の初年度にあたり、28年度目標は売上高2,555億円、営業利益270億円、ROE9.0%以上、ROIC6.0%以上、26-28年度平均の総還元性向50%以上としている。
※本記事は住友大阪セメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。