※本記事はテスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
テスホールディングス株式会社は2026年8月14日、2026年6月期(2025年7月~2026年6月)の連結業績と2027年6月期の連結業績予想を発表した。2026年6月期の連結業績は売上高51,217百万円(前年同期比39.6%増)、売上総利益10,417百万円(同39.8%増)、営業利益5,326百万円(同109.0%増)、経常利益3,834百万円(前年同期は641百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益2,123百万円(同936.6%増)となった。2027年6月期は売上高64,000百万円(同25.0%増)を見込む一方、営業利益4,700百万円(同11.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,800百万円(同15.2%減)と、増収減益を予想している。
連結業績(2026年6月期 実績)
2026年6月期連結累計期間(2025年7月~2026年6月)の連結業績は、前年同期比で増収増益となった。売上総利益率は20.3%で前年同期の20.3%から横ばい、営業利益率は10.4%(前年同期6.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益率は4.1%(前年同期0.6%)となった。2026年7月23日に修正した業績予想に対する達成率は、売上高100.4%、売上総利益102.1%、営業利益104.4%、経常利益106.5%、親会社株主に帰属する当期純利益118.0%だった(単位:百万円)。
| 項目 | 2025年6月期(実績) | 2026年6月期(実績) | 前年同期比 | 2026年6月期(業績予想) | 予想達成率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,684 | 51,217 | 39.6% | 51,000 | 100.4% |
| 売上総利益 | 7,453 | 10,417 | 39.8% | 10,200 | 102.1% |
| 営業利益 | 2,548 | 5,326 | 109.0% | 5,100 | 104.4% |
| 経常利益又は経常損失(△) | △641 | 3,834 | - | 3,600 | 106.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 204 | 2,123 | 936.6% | 1,800 | 118.0% |
セグメント別の状況
セグメント別では、エンジニアリング事業は蓄電池EPC案件の増加により前年同期比増収増益、エネルギーサプライ事業は再エネ発電の売電収入増加により前年同期比増収増益となった。エンジニアリング事業の内訳は、受託型EPC(省エネ)が前年同期比減収増益、受託型EPC(再エネ)が蓄電システム案件の増加により増収増益、開発型EPC(再エネ)が静岡菊川蓄電所等の進捗により増収増益となった。エネルギーサプライ事業の内訳は、再エネ発電が「佐賀伊万里バイオマス発電所」の発電開始や「福岡みやこメガソーラー発電所」の連結化等により増収増益となった一方、O&Mは大型案件の契約満了により増収減益、電気小売供給は固定型メニューにおける電力調達コストの上昇により増収減益、バイオマス燃料はPKS輸出量の増加により減収増益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年6月期(実績) | 2026年6月期(実績) |
|---|---|---|---|
| エンジニアリング事業 | 売上高 | 16,720 | 22,197 |
| エンジニアリング事業 | 売上総利益 | 2,338 | 4,593 |
| エンジニアリング事業 | 営業利益 | 880 | 2,832 |
| エネルギーサプライ事業 | 売上高 | 19,963 | 29,019 |
| エネルギーサプライ事業 | 売上総利益 | 5,114 | 5,824 |
| エネルギーサプライ事業 | 営業利益 | 3,347 | 4,337 |
| 消去又は全社 | 営業利益 | △1,679 | △1,843 |

通期業績予想(2027年6月期)
2027年6月期の連結業績予想(2026年8月14日発表)は、売上高64,000百万円(前年同期比25.0%増)、売上総利益10,450百万円(同0.3%増、利益率16.3%)、営業利益4,700百万円(同11.8%減、利益率7.3%)、経常利益2,900百万円(同24.4%減、利益率4.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,800百万円(同15.2%減、利益率2.8%)を見込む。京都府開発案件は着実に進展しているものの、決算発表日時点でスケジュールは未確定であり、2027年6月期の連結業績予想には含めていない。
| 項目 | 2026年6月期(実績) | 2027年6月期(業績予想) | 前年同期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 51,217 | 64,000 | +25.0% |
| 売上総利益(利益率) | 10,417(20.3%) | 10,450(16.3%) | +0.3% |
| 営業利益(利益率) | 5,326(10.4%) | 4,700(7.3%) | △11.8% |
| 経常利益(利益率) | 3,834(7.5%) | 2,900(4.5%) | △24.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率) | 2,123(4.1%) | 1,800(2.8%) | △15.2% |

株主還元
2027年6月期の1株当たり配当金は、安定配当継続の観点から期末配当9.60円を計画している(2026年6月期実績は9.54円)。配当性向(連結)は35.0%を計画。当社は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ株主への利益還元を重視し、安定した配当を継続して実施していく方針であり、1株当たり配当金を為替予約に係るデリバティブ評価損益の影響を除いた1株当たり連結当期純利益で除した金額を連結配当性向と定義した上で、連結配当性向30%を目安に配当を実施し、業績向上に伴って還元拡充を図るとしている。また、株主優待制度として、毎年6月末日現在で10単元(1,000株)以上を保有する株主を対象に、保有株式数に応じたポイントで各種商品を選べる制度を導入している。
| 項目 | 2026年6月期(実績) | 2027年6月期(計画) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 9.54円 | 9.60円 |
| 配当性向(連結) | 開示なし | 35.0% |

中期経営計画「TX2030」の進捗
TESSグループは中期経営計画「TX2030」(2025-2030)において、蓄電システム関連事業を注力事業分野と位置付けている。2026年6月期実績は売上総利益104億円、営業利益53億円、ROE4.5%、ROIC2.5%となり、2025年6月期実績(売上総利益74億円、営業利益25億円、ROE0.5%、ROIC1.4%)から改善した。2027年6月期計画は売上総利益110億円(中計策定時132億円)、営業利益64億円、ROE5.8%、ROIC3.0%、2030年6月期計画は売上総利益187億円(中計策定時215億円)、営業利益134億円、ROE11.7%、ROIC5.7%としている。売上総利益の計画値の差異は、バイオマス燃料事業に係る事業運営関連費用を販管費から売上原価へ組み替えたことによるもので、営業利益・ROE/ROICの計画に変更はないとしている。再生可能エネルギー発電容量(連結子会社の保有分)は2026年6月期実績383.5MWとなり、2027年6月期計画の380MWを既に達成した。

※本記事はテスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。