※本記事はANYCOLORが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ANYCOLORの2026年4月期は、売上高55,682百万円(前期比+29.9%)、営業利益20,173百万円(同+23.9%)、当期純利益14,092百万円(同+22.4%)と増収増益で着地した。一方で第4四半期単独では、棚卸資産の評価基準見直しに伴う約18億円の評価損の計上などにより、営業利益は前年同期比38.6%減の3,263百万円となった。2027年4月期の業績予想は、売上高が前期比0.6%〜7.8%増を見込む一方、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも前期比で減益となる見通しである。
業績(2026年4月期 実績)
売上高は55,682百万円、営業利益は20,173百万円(営業利益率36.2%)、当期純利益は14,092百万円(当期純利益率25.3%)となった。第4四半期は棚卸資産評価損の計上に加え、中途採用・新卒入社の増員や決算賞与(約6.5億円)の計上などによりその他原価・販管費が増加し、営業利益率は23.9%(前年同期比-14.1pt)に低下した。
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年4月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 55,682百万円 | 42,877百万円 | +29.9% |
| 営業利益 | 20,173百万円 | 16,280百万円 | +23.9% |
| 営業利益率 | 36.2% | 38.0% | ― |
| 当期純利益 | 14,092百万円 | 11,511百万円 | +22.4% |
| 当期純利益率 | 25.3% | 26.8% | ― |

ビジネス領域別の状況
ビジネス領域別売上高は、ライブストリーミングが5,602百万円(前期5,056百万円)、コマースが38,092百万円(前期27,842百万円)、イベントが4,087百万円(前期2,821百万円)、プロモーションが7,874百万円(前期7,059百万円)となった。資料は、ライブストリーミングについてYouTube再生の伸びを背景にメンバーシップ・広告収益が堅調な一方でスーパーチャット収益は減少し全体では安定的な増収、コマースについては所属VTuberの人気の高まりとグッズ企画自体の魅力によって施策数と売上が増加し全社成長を牽引、イベントについては大型イベントの開催数増加と盛り上がりの拡大により高い増収率、プロモーションについては企業からのVTuber認知の広がりや実施案件数・平均案件単価の上昇があったとしている。
| ビジネス領域 | 2026年4月期 | 2025年4月期 |
|---|---|---|
| ライブストリーミング | 5,602百万円 | 5,056百万円 |
| コマース | 38,092百万円 | 27,842百万円 |
| イベント | 4,087百万円 | 2,821百万円 |
| プロモーション | 7,874百万円 | 7,059百万円 |

2027年4月期 業績予想
2027年4月期の業績予想は、売上高56,000〜60,000百万円(前期比0.6%〜7.8%増)、営業利益18,000〜20,000百万円(同10.8%減〜0.9%減)、経常利益18,000〜20,000百万円(同10.9%減〜1.0%減)、当期純利益12,326〜13,696百万円(同12.5%減〜2.8%減)とした。資料は、VTuberの起用頻度などの面でこれまで以上に規律をもった運用を行う方針であることなどを考慮し業績については慎重な見通しとしており、コスト面では従業員数の増加などにより人件費関連の費用が増加する見込みで、前期対比で利益面では調整する見通しとしている。
| 項目 | 2027年4月期予想 | 2026年4月期実績 | 対前年度増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 56,000〜60,000百万円 | 55,682百万円 | 0.6%〜7.8% |
| 営業利益 | 18,000〜20,000百万円 | 20,173百万円 | -10.8%〜-0.9% |
| 経常利益 | 18,000〜20,000百万円 | 20,198百万円 | -10.9%〜-1.0% |
| 当期純利益 | 12,326〜13,696百万円 | 14,092百万円 | -12.5%〜-2.8% |
| 1株当たり当期純利益 | 205.60〜228.45円 | 231.61円 | ― |

株主還元
資料によれば、事業から生み出される利益は事業費用や設備投資を通じた事業成長、株主への還元、将来投資に向けた内部留保のバランスを考慮しながら活用する方針である。株主還元は主に自己株式の取得で対応しつつ継続的かつ安定的な配当を実施するとし、配当性向30%以上とする方針を継続する(2029年4月期までの計画期間合計で150億円程度)。余剰資金を原資とした機動的な自社株買いによる株主還元も想定しており、規模は株式市場の状況、成長投資の進捗やM&A、余剰資金の状況などを総合的に勘案するとして、計画期間合計で200〜300億円程度を想定している。

中期経営計画
資料は、2029年4月期の中期目標として売上高80,000百万円、営業利益26,000百万円を掲げている。2027年4月期の売上高560億円を基礎とした2027年4月期〜2029年4月期の売上高CAGRは19.5%としている。持続的かつ安定的な成長に向けた取組みとして、コンテンツの供給体制強化、既存施策の強化によるファン層の拡大、当社IPに触れる人口の拡大、多様な需要に応えるコンテンツ展開、海外VTuber市場の開拓の5点を挙げている。
※本記事はANYCOLORが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。