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デクセリアルズ、2026年3月期は増収増益 光半導体向けが業績を牽引

決算サマリー 2026.08.20
デクセリアルズ、2026年3月期は増収増益 光半導体向けが業績を牽引

※本記事はデクセリアルズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

デクセリアルズの2026年3月期(FY25、2025年4月1日~2026年3月31日)連結業績は、売上高113,832百万円、事業利益39,352百万円で前年同期比増収増益となった。蛍光体フィルムの販売終息で同製品の売上がなくなったものの、ハイエンドスマートフォン向けカメラモジュール関連の高付加価値製品(形状加工異方性導電膜(ACF)など)や光半導体の販売拡大が増収を牽引した。事業利益は光半導体向けを中心とした成長投資による固定費増を高付加価値製品の拡大でカバーし、増益となった。2027年3月期(FY26)は売上高123,000百万円、事業利益40,000百万円を見通し、増収増益を計画している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の売上高は113,832百万円(前期比+3.1%、為替影響除くベースで+4.3%)、事業利益は39,352百万円(同+3.4%、為替影響除くベースで+6.6%)、営業利益は38,097百万円(同-4.1%)、税引前利益は38,388百万円(同-2.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は28,009百万円(同+1.0%)だった。基本的1株当たり当期利益は166.48円(前期162.04円、同+2.7%)。EBITDAは46,892百万円(前期比+4.9%)、EBITDAマージンは41.2%(前期比+0.7pt)。ROICは22.8%(前期比-0.1pt)、ROEは27.3%(前期比-3.4pt)だった。

項目当期前期増減
売上高113,832110,390+3.1%
事業利益39,35238,068+3.4%
営業利益38,09739,735-4.1%
税引前利益38,38839,359-2.5%
親会社の所有者に帰属する当期利益28,00927,737+1.0%
基本的1株当たり当期利益166.48円162.04円+2.7%
1株当たり配当額58.0円58.0円+0.0円
EBITDA46,89244,708+4.9%
FY25連結業績サマリー
出典:デクセリアルズ 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

セグメント別では、電子材料部品セグメントが売上高66,724百万円(前期比+10.4%)、事業利益25,043百万円(同+6.5%)と伸長した。異方性導電膜(ACF)はカメラモジュール向け形状加工ACFが好調に推移したことにより+3%(為替影響除く+4%)、二次保護ヒューズは電動工具向け製品の主要顧客の在庫調整が前期で終了したことに伴う生産回復に加え、データセンター向けバッテリー・バックアップ・ユニット(BBU)用製品の売上継続により+37%(同+39%)、フォトニクスはデータセンター向け光トランシーバー用製品と通信機器向け製品の出荷数量拡大などにより+33%(同+34%)だった。一方、光学材料部品セグメントは売上高47,971百万円(前期比-5.3%)、事業利益14,308百万円(同-1.7%)となった。反射防止フィルム(ARF)はノートPC向け一部採用モデルの数量減があったものの、自動車向け採用モデル数とディスプレイサイズの拡大により横ばい(-0%)、蛍光体フィルムは前年上期末での販売終息の影響で減収となった。

セグメント指標当期前期
光学材料部品売上高47,97150,647
光学材料部品事業利益14,30814,556
光学材料部品EBITDA17,84718,006
電子材料部品売上高66,72460,434
電子材料部品事業利益25,04323,511
電子材料部品EBITDA29,04426,701
FY25電子材料部品セグメントの事業利益変動要因分析
出典:デクセリアルズ 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.10

2027年3月期業績予想

会社は2027年3月期(FY26)の連結業績について、売上高123,000百万円(前期比+8.1%)、事業利益40,000百万円(同+1.6%)、営業利益38,500百万円(同+1.1%)、税引前利益38,500百万円(同+0.3%)、親会社の所有者に帰属する当期利益27,500百万円(同-1.8%)を見通す。基本的1株当たり当期利益は163.45円(前期166.48円、同-1.8%)を計画している。メモリ価格高騰によるスマートフォンの台数減を想定するものの、ハイエンドモデルは拡大を想定。中東情勢の影響による上期までのコスト増は軽微であると想定し、光半導体向けを中心とした成長投資による固定費増が見込まれるものの、高付加価値製品の拡大と光半導体の大幅な成長により増収増益を目指すとしている。セグメント別では、電子材料部品セグメントの売上高74,000百万円(前期比+10.9%)、事業利益25,200百万円(同+0.6%)、光学材料部品セグメントの売上高49,000百万円(同+2.1%)、事業利益14,800百万円(同+3.4%)を見込む。

項目予想前期(実績)
売上高123,000113,832
事業利益40,00039,352
営業利益38,50038,097
親会社の所有者に帰属する当期利益27,50028,009
基本的1株当たり当期利益163.45円166.48円
1株当たり配当額64.0円58.0円
2027年3月期業績見通し セグメント別内訳
出典:デクセリアルズ 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.13

株主還元

配当については、2026年3月期の1株当たり配当額は58.0円(配当性向34.8%、DOE9.5%)で前期と同額だった。自己株式取得総額は4,999百万円、総還元性向は54.0%だった。2027年3月期は1株当たり中間32.0円、期末32.0円の年間64.0円を予定しており、配当性向は39.2%、DOEは9.2%を見込む。中期経営計画では中期経営計画期間累計での総還元性向60%をめど、連結配当性向40%めど、DOE7%を下限とする還元方針を掲げている。

項目2026年3月期実績2027年3月期予定
1株当たり配当額58.0円64.0円
配当性向34.8%39.2%
DOE9.5%9.2%
総還元性向54.0%
株主還元の推移と方針
出典:デクセリアルズ 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.16

中期経営計画・トピック

当社は光半導体向けを中心とした成長投資を進めており、フォトニクス事業をリードする完全子会社としてデクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ(DXPS)を設立している。現行の中期経営計画は「中期経営計画2028『進化の実現』」であり、株主還元では中期経営計画期間累計での総還元性向60%をめどとする方針を掲げている。

※本記事はデクセリアルズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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