※本記事は綜研化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
綜研化学は2026年3月期通期決算で、売上高47,967百万円(前期比0.7%増)、営業利益6,171百万円(同2.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4,046百万円(同7.6%減)となった。液晶ディスプレイ関連の需要回復が緩やかにとどまるなかケミカルズは伸び悩んだものの、前期に延期となっていた工事案件の売上計上により装置システムが大幅増収となり、前期並みの売上高を確保した。利益面では中国市場での原材料価格下落に伴う値下げや人件費・経費等の増加が響き減益となった。2027年3月期は増収増益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は47,967百万円(前期比0.7%増)。ケミカルズは液晶ディスプレイ関連の需要回復が緩やかにとどまったが、装置システムは工事完成高の大幅な増加等により前期並みの売上高となった。営業利益は6,171百万円(同2.8%減)、経常利益は6,239百万円(同1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,046百万円(同7.6%減)。中国市場での原材料価格下落に伴う値下げや人件費・経費等の増加が減益要因となった。
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 47,633百万円 | 47,967百万円 | +334百万円(+0.7%) |
| 営業利益 | 6,347百万円 | 6,171百万円 | ▲176百万円(▲2.8%) |
| 営業利益率 | 13.3% | 12.9% | ▲0.4pt |
| 経常利益 | 6,339百万円 | 6,239百万円 | ▲99百万円(▲1.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,378百万円 | 4,046百万円 | ▲331百万円(▲7.6%) |

セグメント別の状況
ケミカルズは、中国市場での液晶ディスプレイ用粘着剤の原材料価格下落に伴う値下げの実施や、液晶スマートフォン用加工製品の販売減等により減収となった。装置システムは、前期に工事完成時期が延期となっていた案件が今期に売上計上となったことで大幅な増収となった。
| セグメント | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| ケミカルズ | 44,913百万円 | 43,824百万円 | ▲1,088百万円(▲2.4%) |
| 粘着剤 | 31,972百万円 | 31,282百万円 | ▲690百万円(▲2.2%) |
| 微粉体 | 3,002百万円 | 2,975百万円 | ▲26百万円(▲0.9%) |
| 特殊機能材 | 2,944百万円 | 3,072百万円 | +127百万円(+4.3%) |
| 加工製品 | 6,992百万円 | 6,494百万円 | ▲498百万円(▲7.1%) |
| 装置システム | 2,720百万円 | 4,143百万円 | +1,422百万円(+52.3%) |
| 合計 | 47,633百万円 | 47,967百万円 | +334百万円(+0.7%) |

通期業績予想
2027年3月期は、ケミカルズにおいて回復基調にある液晶ディスプレイ関連の粘着剤需要を着実に取り込むとともに、中国市場での加工製品の新規案件獲得等により増収を見込む。営業利益は人件費・開発経費等の増加があるものの、販売増により前期並みの水準を計画する。なお、中東情勢の影響は現時点での合理的な見積もりが困難なため業績見通しに織り込んでいない。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期見通し | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 47,967百万円 | 51,500百万円 | +3,532百万円(+7.4%) |
| 営業利益 | 6,171百万円 | 6,300百万円 | +128百万円(+2.1%) |
| 営業利益率 | 12.9% | 12.2% | ▲0.7pt |
| 経常利益 | 6,239百万円 | 6,200百万円 | ▲39百万円(▲0.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,046百万円 | 4,300百万円 | +253百万円(+6.3%) |
| 1株当たり配当金 | 75.0円 | 未定 | - |

株主還元
配当指標をDOEとし、2028年度に向けて3.1%から4.0%へ段階的に引き上げ、短期的な業績変動に左右されない安定的な配当水準の維持・向上を目指す方針。資本効率を重視し、成長投資の進捗等に応じて機動的な自社株買いを実施する。2025年度の配当性向は30.7%、DOEは3.1%の見込み。2027年3月期の1株当たり配当金は現時点で未定であり、業績への影響を踏まえて今後公表予定。
| 年度 | 1株当たり配当金 | DOE |
|---|---|---|
| 2022年度 | 42.5円 | 2.4% |
| 2023年度 | 47.5円 | 2.5% |
| 2024年度 | 62.5円 | 2.9% |
| 2025年度 | 75.0円(見込) | 3.1%(見込) |
| 2028年度目標 | - | 4.0%(目標) |

中期経営計画/トピック
新中期経営計画「Advance 2028」(2026〜2028年度)では、ASEAN・インド地域での事業拡大、親和性の高い事業領域への参入、既存事業領域の収益力強化を重点戦略に掲げる。2028年度の業績目標は売上高560億円、営業利益75億円、営業利益率13.4%、ROA10.5%、ROE11.5%。2026〜28年度の成長・維持投資額は270億円を計画する。
※本記事は綜研化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。