※本記事は上村工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
上村工業株式会社の2026年3月期通期は、売上高91,784百万円(前期比+9.5%、2025年11月10日修正の業績予想比+6.7%)、営業利益21,327百万円(前期比+13.3%、予想比+8.3%)、経常利益22,085百万円(前期比+10.2%、予想比+10.4%)となった。一方、当期純利益は13,946百万円で、前期比では△0.9%とわずかに減少したものの、修正予想比では+3.3%となった。
為替(米ドル)は2026年3月期実績で149.61円となり、前期の151.69円から2.08円円高、修正予想の149.41円からは0.20円円安となった。なお、連結会計期間は日本国内(1社)が4月~3月、海外(10社)が1月~12月である。
連結業績(2026年3月期 実績)
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 前期比 | 予想比(2025.11.10修正予想対比) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 83,845百万円 | 91,784百万円 | +7,939百万円(+9.5%) | +5,784百万円(+6.7%) |
| 営業利益 | 18,829百万円 | 21,327百万円 | +2,498百万円(+13.3%) | +1,627百万円(+8.3%) |
| 経常利益 | 20,041百万円 | 22,085百万円 | +2,044百万円(+10.2%) | +2,085百万円(+10.4%) |
| 当期純利益 | 14,078百万円 | 13,946百万円 | △132百万円(△0.9%) | +446百万円(+3.3%) |
| 為替(米ドル) | 151.69円 | 149.61円 | 2.08円高 | 0.20円安 |
事業セグメント別の状況
表面処理用資材事業は、主力の半導体パッケージ基板向けめっき薬品の需要が生成AI用サーバー向けを中心に好調に推移した。表面処理用機械事業は、売上高は前連結会計年度を下回ったが、付加価値の高い半導体ウェハー用めっき装置の販売によりセグメント利益は前連結会計年度を上回った。めっき加工事業は、電子回路基板向けめっき加工の需要増加に加えコスト削減や歩留まりの改善にも取り組んだ結果、売上高・セグメント利益ともに前連結会計年度を上回った。不動産賃貸事業は、売上高は前期を上回ったものの、セグメント利益は467百万円の黒字から△157百万円の赤字に転じた。
| セグメント | 売上高(2026年3月期) | 売上高(2025年3月期) | 売上高増減率 | 営業利益(2026年3月期) | 営業利益(2025年3月期) | 営業利益増減率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 表面処理用資材 | 77,661百万円 | 69,581百万円 | +11.6% | 20,428百万円 | 17,805百万円 | +14.7% |
| 表面処理用機械 | 8,406百万円 | 9,157百万円 | △8.2% | 862百万円 | 582百万円 | +48.0% |
| めっき加工 | 4,838百万円 | 4,250百万円 | +13.8% | 168百万円 | △47百万円 | ー |
| 不動産賃貸 | 860百万円 | 832百万円 | +3.4% | △157百万円 | 467百万円 | ー |


薬品カテゴリー別売上高
表面処理用資材事業に含まれる薬品の売上高は合計55,870百万円(前期比+10.8%)となった。主力のWafer & PKG関連が44,497百万円(同+11.7%、構成比79.6%)と全体を牽引し、HDD関連も3,564百万円(同+35.8%)と伸長した。一方、汎用無電解Ni関連は4,283百万円(同△0.8%)、薬品その他は3,524百万円(同△2.5%)とそれぞれ前期を下回った。
| カテゴリー | 2026年3月期実績 | 構成比 | 2025年3月期実績 | 構成比 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| HDD関連 | 3,564百万円 | 6.4% | 2,624百万円 | 5.2% | +35.8% |
| Wafer & PKG関連 | 44,497百万円 | 79.6% | 39,848百万円 | 79.0% | +11.7% |
| 汎用無電解Ni関連 | 4,283百万円 | 7.7% | 4,317百万円 | 8.6% | △0.8% |
| 薬品その他 | 3,524百万円 | 6.3% | 3,614百万円 | 7.2% | △2.5% |
| 合計 | 55,870百万円 | 100.0% | 50,405百万円 | 100.0% | +10.8% |

2027年3月期通期業績予想
2027年3月期は、売上高95,840百万円(前期比+4.4%)を見込む一方、営業利益は20,330百万円(同△4.7%)、経常利益は20,890百万円(同△5.4%)とそれぞれ減益を予想し、当期純利益は14,530百万円(同+4.2%)を見込む。想定為替レートは156.96円(米ドル)で、前期の149.61円から7.35円円安を見込む。為替感応度は、円安に1円振れると通期で売上約370百万円増・営業利益約90百万円増、円高に1円振れると売上約370百万円減・営業利益約90百万円減としている。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 91,784百万円 | 95,840百万円 | +4.4% |
| 営業利益 | 21,327百万円 | 20,330百万円 | △4.7% |
| 経常利益 | 22,085百万円 | 20,890百万円 | △5.4% |
| 当期純利益 | 13,946百万円 | 14,530百万円 | +4.2% |
| 為替(米ドル) | 149.61円 | 156.96円 | 7.35円安 |

トピックス
枚方工場(大阪府枚方市)の旧機械工場跡地に約1.4億円を投資して建設していたテント倉庫が2026年4月に完成し、賃貸倉庫の利用解消により年間約7,300万円のコストメリットを見込む。また、枚方化成品工場では旧管理棟を解体し排水処理棟を建設する計画(投資予定額約8.5億円、完成予定時期2028年8月)を進めており、CO2排出量を年間約160t(工場全体の約20%)削減する計画としている。設備投資額は2026年3月期2,930百万円(前期2,712百万円)、2027年3月期予想4,023百万円、研究開発費は2026年3月期2,702百万円(前期2,552百万円)、2027年3月期予想2,904百万円としている。
※本記事は上村工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。