※本記事はWOWOWが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
WOWOWが2026年3月期の連結決算を発表した。会員収入が減少する一方、グループ会社を含めた事業収入が増加したことで連結売上高は増収となったが、経常利益は会員収入の減少を補いきれず減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に4Kチャンネルの放送サービス終了に伴う減損があった反動で増益となった。1株当たり期末配当金は30円である。
連結業績(2026年3月期 実績)
連結売上高は77,124百万円(前期比100.5%)、営業利益は1,475百万円(前期比72.4%)、経常利益は2,276百万円(前期比75.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,296百万円(前期比203.3%)となった。売上高の内訳は会員収入54,947百万円(前年差▲3,593百万円)、事業収入22,177百万円(前年差+3,961百万円)で、売上高に占める事業収入比率は28.8%となった。経常利益の前期との差異要因は、会員収入減▲3,593百万円のほか、PF月額手数料減+589百万円、番組費減+347百万円、技術費減+436百万円、減価償却費減+415百万円、広告宣伝費減+466百万円、グループ会社収支+313百万円、事業収支(単体)+349百万円などがあった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 77,124 | 76,757 | 100.5% |
| 営業利益(百万円) | 1,475 | 2,036 | 72.4% |
| 経常利益(百万円) | 2,276 | 2,997 | 75.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 1,296 | 637 | 203.3% |
セグメント別の状況
メディア・コンテンツセグメントの売上高は70,111百万円(前期比99.5%)、営業利益は1,382百万円(前期比61.1%)で、会員収入の減少により減収減益となった。同セグメントの内訳は会員収入54,947百万円、事業収入15,163百万円である。テレマーケティングセグメントの売上高は10,443百万円(前期比105.2%)、営業利益は91百万円(前期は▲229百万円)となった。㈱cinraの通年寄与により増収となり、売上高増にともない増益となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| メディア・コンテンツ | 売上高(百万円) | 70,111 | 70,472 |
| メディア・コンテンツ | 営業利益(百万円) | 1,382 | 2,265 |
| テレマーケティング | 売上高(百万円) | 10,443 | 9,925 |
| テレマーケティング | 営業利益(百万円) | 91 | ▲229 |


加入状況
新規加入件数は571千件(前期比81.1%)、解約件数は764千件(前期比94.1%)、正味加入件数はマイナス193千件、累計正味加入件数は2,167千件(前期比91.8%)となった。2027年3月期の加入計画では、正味加入件数はマイナス110千件、累計正味加入件数は2,057千件(前期比94.9%)を見込む。
通期業績予想(2027年3月期 計画)
2027年3月期の連結業績計画は、売上高74,500百万円(前期比96.6%)、営業利益750百万円(前期比50.8%)、経常利益1,000百万円(前期比43.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(前期比46.3%)を見込む。番組費は単体売上高比で約40.5%を見込み、想定為替レートは1ドル160円としている。
| 項目 | 2027年3月期(計画) | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 74,500 | 77,125 | 96.6% |
| 営業利益(百万円) | 750 | 1,475 | 50.8% |
| 経常利益(百万円) | 1,000 | 2,277 | 43.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 600 | 1,297 | 46.3% |

株主還元
配当については、各事業年度の業績、財務体質の強化、中長期事業戦略などを総合的に勘案し、内部留保の充実を図りつつ継続的に安定的な配当を目指す方針である。2026年3月期の1株当たり年間配当金は30円(配当性向65.5%)で、2027年3月期は1株当たり年間配当金30円(配当性向141.9%)を計画している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金(円) | 30 | 30 |
| 配当性向 | 65.5% | 141.9% |

資本コストや株価を意識した経営への対応
2026年3月期の自己資本利益率(ROE)は1.9%で、資本資産評価モデル(CAPM)により推計した株主資本コスト約6%を下回った。株価純資産倍率(PBR)は0.5倍で1倍を割り込んでいる。政策保有株式についてはIMAGICA GROUPの上場有価証券売却を進めるなど縮減を図った。
2027年3月期の重点戦略
新たな配信サービスの立ち上げとデジタル基盤の確立、コンテンツ多層化による事業収入の創出、コスト構造改革、AI・DX活用による生産性向上、グループ各社の収益基盤の再構築を重点戦略として掲げている。
※本記事はWOWOWが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。