※本記事は川上塗料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
川上塗料が公表した2025年11月期(2024年12月1日~2025年11月30日)決算短信によると、売上高は5,932百万円(前期比0.3%増)、営業利益は54百万円(同41.6%減)、経常利益は96百万円(同32.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は72百万円(同57.6%減)となり、増収減益となった。年間配当金は設立80周年記念配当4円を含む44円で、前期の30円から増配した。2026年11月期は売上高6,334百万円(同6.8%増)、営業利益207百万円(同281.0%増)を予想している。
連結業績(2025年11月期 実績)
短信によると、当期の国内経済は雇用・所得環境の改善やインバウンドの増加等による緩やかな回復も見られた一方、原材料価格・エネルギー価格の高止まり、物価高・実質賃金の減少による個人消費の低迷、米国の関税政策の影響など、先行き不透明な状況で推移した。同社グループは当期を初年度とする新たな中期経営計画に基づき、コア顧客との協業深化による製品開発と顧客基盤の拡大、ビジネスモデルの見直しによる収益基盤の強化、生産性向上と生産能力増強などに取り組んだ。設備投資は、発注から納品までに期間を要する状況もあり、計画を下回る実行にとどまったとしている。
売上高は、機械・金属関連といった主要な取引先での生産減による需要減退などにより販売数量が伸びなかったものの、一部販売価格是正の効果により前期を上回った。利益面では、想定以上に長引く原材料高騰や物流費、人件費など諸経費の増加を、生産性の向上や販売価格への転嫁などで補いきれず、減益となった。
| 項目 | 2025年11月期 | 2024年11月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,932百万円 | 5,913百万円 | 0.3%増 |
| 営業利益 | 54百万円 | 93百万円 | 41.6%減 |
| 経常利益 | 96百万円 | 142百万円 | 32.6%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 72百万円 | 170百万円 | 57.6%減 |
1株当たり当期純利益は72円65銭(前期は171円34銭)、自己資本当期純利益率は2.2%(同5.4%)、売上高営業利益率は0.9%(同1.6%)である。
財政状態とキャッシュ・フロー
当期末の総資産は8,674百万円となり、前期末と比較して211百万円増加した。短信は、主に投資有価証券と機械装置及び運搬具が増加したと説明している。純資産は117百万円増加して3,334百万円となった。その他有価証券評価差額金と利益剰余金の増加が主な要因である。自己資本比率は38.4%(前期末は38.0%)、1株当たり純資産は3,350円03銭となった。
| 項目 | 2025年11月期 | 2024年11月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 8,674百万円 | 8,462百万円 |
| 純資産 | 3,334百万円 | 3,217百万円 |
| 自己資本比率 | 38.4% | 38.0% |
| 1株当たり純資産 | 3,350.03円 | 3,231.91円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが283百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが277百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが33百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は1,889百万円となった。短信は、営業活動では減価償却費や税金等調整前当期純利益、投資活動では生産設備の増強・維持更新や研究開発設備のための有形固定資産の取得、財務活動では長期借入金の返済と長期借入れ、配当金の支払いを主な内訳として挙げている。
配当
同社は、業績推移や設備投資・研究開発など将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保の充実を考慮し、業績に応じた利益配分を行うことを基本方針としている。2025年11月期の期末配当は、設立80周年記念配当を含む1株当たり44円(普通配当40円、記念配当4円)とした。配当金総額は43百万円、配当性向は60.6%である。2026年11月期は1株当たり45円(配当性向24.6%)を予定している。
| 項目 | 2025年11月期(実績) | 2026年11月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 44.00円 | 45.00円 |
| 配当性向(連結) | 60.6% | 24.6% |
2026年11月期の業績予想
2026年11月期の連結業績予想は、売上高6,334百万円(前期比6.8%増)、営業利益207百万円(同281.0%増)、経常利益238百万円(同147.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益182百万円(同151.7%増)である。1株当たり当期純利益の予想は182円83銭。
| 項目 | 2026年11月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,334百万円 | 6.8%増 |
| 営業利益 | 207百万円 | 281.0%増 |
| 経常利益 | 238百万円 | 147.3%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 182百万円 | 151.7%増 |
短信は、次期について堅調な設備投資や物価高対策により景気は緩やかに回復していくことが期待される一方、海外では米国および世界経済の減速懸念や地政学的リスクによる原材料価格の高騰・エネルギー価格の高止まり、国内では実質賃金減少による需要不足など、先行き不透明な状況が続くとしている。同社は引き続き中期経営計画に基づく各種施策に取り組むとしており、2025年1月14日公表の中期経営計画の数値目標は、同日公表の「中期経営計画の数値目標の修正に関するお知らせ」で修正している。
継続企業の前提に関する注記について、短信は「該当事項はありません」としている。重要な後発事象として、2026年1月14日の取締役会で資本金の額の減少を定時株主総会に付議することを決議した。資本金500,000千円のうち400,000千円を減少して100,000千円とし、減少額の全額をその他資本剰余金へ振り替える払戻しを伴わない無償減資で、効力発生日は2026年6月1日(予定)としている。
本記事は川上塗料が公表した2025年11月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は川上塗料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。