ラクオリア創薬

ラクオリア創薬、2025年12月期は事業収益3,979百万円で黒字転換 過去最高を更新

決算サマリー 2026.08.27
ラクオリア創薬、2025年12月期は事業収益3,979百万円で黒字転換 過去最高を更新

※本記事はラクオリア創薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ラクオリア創薬の2025年12月期(第18期)連結業績は、事業収益3,979百万円(前年比+28.1%)と過去最高を更新した。営業利益483百万円、経常利益437百万円、親会社株主に帰属する当期純利益273百万円、EBITDA965百万円を計上し、ロイヤルティ収入の堅調な推移に加え契約一時金・マイルストン等の増加により黒字転換を達成した。いずれも2025年2月14日公表の期初業績予想を上回って着地した。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

2025年12月期の期初業績予想(2025年2月14日公表)に対し、事業収益は販売ロイヤルティ収入の好調により90百万円上振れた一方、契約一時金・マイルストン収入は想定を207百万円下回った。事業費用は、研究開発費の減少(委託試験期ずれ等)により378百万円減少したものの、韓国での権利審判等訴訟関連費用が104百万円増加し、差引273百万円の減少となった。この結果、営業利益は予想比365百万円増の483百万円、経常利益は同364百万円増の437百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同344百万円増の273百万円となった(単位:百万円)。

項目2025年12月期業績予想(2025年2月14日)2025年12月期通期実績増減
事業収益3,8893,97990
事業費用3,7693,496△273
営業利益118483365
経常利益73437364
親会社株主に帰属する当期純利益△71273344
EBITDA654965311
2025年12月期 通期連結業績概要
出典:ラクオリア創薬 決算説明会(2025年12月期)P.6

事業収益の内訳

事業収益の内訳は、ロイヤルティ収入2,242百万円(前年比+15.3%)、契約一時金・マイルストン・研究協力金等を含むその他収益1,737百万円(同+49.4%)で、事業収益合計は3,979百万円(同+28.1%)だった。

項目2024年12月期2025年12月期前年比
ロイヤルティ1,944百万円2,242百万円+15.3%
その他(契約一時金・マイルストン・研究協力金を含む)1,163百万円1,737百万円+49.4%
事業収益合計3,107百万円3,979百万円+28.1%

連結子会社ファイメクスの状況

連結子会社のファイメクスは、アステラス製薬社との共同研究が順調に進展し、一時金600百万円を含む事業収益1,052百万円(契約一時金・マイルストン600百万円、研究協力金452百万円)を計上し、連結業績への貢献を拡大した。

上市製品・パイプラインの状況

上市品のテゴプラザンは、韓国でのK-CAB®売上高が2025年に2,179億ウォン(約240億円、前年比+10.6%)と発売7年目にして二桁成長を維持し、韓国における胃酸分泌抑制剤市場でシェア第1位(15%)を確保した。2025年11月の特許係争で完全勝利し、2031年までの独占販売を確保した。世界57カ国で事業活動が進行中で、販売国は19カ国に拡大した。米国では第Ⅲ相臨床試験が良好な結果で完了し、2026年1月9日に承認申請済みである。ペット用医薬品(GALLIPRANT®、ENTYCE、ELURA)のロイヤルティ収益も安定的に推移した。開発パイプラインは、前臨床段階以降で導出済み13プログラムを有し、既存契約に基づく潜在収益は800億円以上(開発マイルストン最大総額200億円以上、販売マイルストン最大総額600億円以上、ロイヤルティは上限なし)で、取得済総額は開発マイルストン53億円、販売マイルストン0億円、ロイヤルティ105億円である。

区分開発マイルストン販売マイルストンロイヤルティ
最大総額200億円以上600億円以上上限無し
取得済総額53億円0億円105億円
韓国におけるK-CAB®の売上は引き続き好調に推移
出典:ラクオリア創薬 決算説明会(2025年12月期)P.21
既存契約の潜在収益
出典:ラクオリア創薬 決算説明会(2025年12月期)P.26

通期業績予想(2026年12月期~2028年12月期)

会社は2026年12月期から2028年12月期の3期連続営業黒字を見込んでおり、2028年12月期には営業利益9.1億円へ増益、EBITDAも増加するとしている。事業収益は、テゴプラザンのグローバル展開拡大によるロイヤルティ収入の増加や子会社ファイメクスの事業成長を見込む一方、2026年12月期はラクオリアが受け取る契約一時金・マイルストン等が前年比やや減少する見込みで、事業収益合計3,980百万円を計画している。為替レートは1米ドル=150円を前提としている。

項目2025年12月期(実績)2026年12月期(計画)2027年12月期(目標)2028年12月期(目標)
事業収益3,9793,9804,1524,686
事業費用3,4963,8143,8723,777
営業利益483165279909
経常利益43786212864
親会社株主に帰属する当期純利益273△6354676
EBITDA9656858241,426
連結業績予想および今後の目標
出典:ラクオリア創薬 決算説明会(2025年12月期)P.15

株主還元

株主還元については、財務基盤強化の状況に応じて株主配当金を実施予定とし、自己株式の取得も機動的に検討するとしているが、具体的な配当額や実施時期は本資料に記載されていない。2025年12月期末の手元資金は38億円(2024年12月期末は39億円)である。

トピック

HK inno.N社との資本業務提携により、2025年4月18日と2026年1月29日の第三者割当増資を通じて合計24億円を調達し、財務基盤を強化した。テゴプラザン(日本)についてHK inno.N社と独占的ライセンス契約を締結したほか、グループ内再編の一環でテムリックを2026年1月1日付でラクオリア創薬に吸収合併した。株価は2025年1月6日から12月30日にかけて相対株価がTOPIX比で約142ポイント上回る推移となり、期間中の騰落率はラクオリア創薬+165.8%、TOPIX+23.7%、グロース指数+8.4%だった。

※本記事はラクオリア創薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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