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フリー、2026年6月期は売上高27.6%増・調整後営業利益41.3%増

決算サマリー 2026.08.27
フリー、2026年6月期は売上高27.6%増・調整後営業利益41.3%増

※本記事はフリーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

フリー株式会社は2026年6月期(通期)の決算を発表した。プラットフォーム事業の売上高は前期比+27.6%の42,441百万円、調整後営業利益は同+41.3%の2,663百万円となり、いずれも業績予想(売上高41,930百万円、調整後営業利益2,520百万円)を上回って着地した。個人事業主・法人セグメントいずれも好調に推移し、特に法人Midセグメントは四半期で過去最高となる純増ARR12.5億円を記録した。

一方、調整後フリー・キャッシュ・フローは、オフィス増床や前期黒字化に伴う消費税支払いの増加、未払金のキャッシュ・アウト発生等により、前期比▲1,732百万円の▲351百万円と業績予想(1,260~2,520百万円)に対して未達で着地した。

目次

連結業績(2026年6月期 実績)

売上高は前期比+27.6%の42,441百万円、売上総利益は34,397百万円(売上総利益率81.0%、前期82.2%)、調整後営業利益は同+41.3%の2,663百万円(調整後営業利益率6.3%、前期5.7%)となった。

項目当期(2026年6月期)前期(2025年6月期)前年同期比
売上高42,441百万円33,270百万円+27.6%
売上原価8,043百万円5,909百万円
売上総利益34,397百万円27,361百万円
売上総利益率81.0%82.2%
調整後販売費及び一般管理費31,734百万円25,475百万円
調整後営業利益2,663百万円1,885百万円+41.3%
調整後営業利益率6.3%5.7%
2025年6月期実績・2026年6月期実績・2026年6月期業績予想の対比表(売上高・調整後営業利益・調整後フリー・キャッシュ・フロー)
出典:フリー 2026年6月期決算説明資料 P.5

顧客区分別(個人事業主・法人)の状況

プラットフォームARRは前年同期比+21.8%の43,595百万円に拡大。サブスクリプションARRは、法人セグメントの新規獲得が好調で同+21.9%、個人事業主セグメントは確定申告後の解約抑制により同+13.5%で成長。トランザクションARRは法人向けクレジットカード事業の拡大により同+65.4%の高成長を継続した。有料課金ユーザー企業数は個人事業主が同+12.2%の419,957件、法人が同+16.8%の274,629件。法人ARPUは同+6.1%の126,655円で着地した。法人Midセグメントのプラットフォームarrは、クレジットカードや人事労務領域の高成長により前年同期比+27.2%の16,772百万円に拡大し、HR領域の新規ビジネスARR合計は12億円超(前年同期比2.1倍)となった。

区分指標当期(2026年6月期末)前期(2025年6月期末)前年同期比
連結プラットフォームARR43,595百万円35,796百万円+21.8%
個人事業主プラットフォームARR8,816百万円7,745百万円
法人プラットフォームARR34,779百万円28,051百万円+24.0%
連結有料課金ユーザー企業数694,586件609,292件+14.0%
個人事業主有料課金ユーザー企業数419,957件374,222件+12.2%
法人有料課金ユーザー企業数274,629件235,070件+16.8%
連結ARPU62,772円58,750円+6.8%
法人ARPU126,655円119,330円+6.1%
法人MidセグメントプラットフォームARR16,772百万円+27.2%
法人MidセグメントHR新規ビジネスARR合計12億円超YoY 2.1倍
プラットフォームARR・有料課金ユーザー企業数・ARPUの四半期推移表(個人事業主・法人別)
出典:フリー 2026年6月期決算説明資料 P.54

通期業績予想(2027年6月期)

2027年6月期の業績予想は、新規顧客の獲得及び既存顧客へのクロスセルの推進により、売上高は前期比+9,769百万円(成長率23.0%)の52,210百万円を見込む。調整後営業利益は、AI活用を通じた全社的な生産性向上及びコスト効率化により、前期比+3,087百万円(+115.9%)の5,750百万円(調整後営業利益率11.0%)を目指すとしている。

項目2027年6月期予想2026年6月期(実績)前期比
売上高52,210百万円42,441百万円+9,769百万円
成長率23.0%27.6%▲4.6pts
調整後営業利益5,750百万円2,663百万円+3,087百万円(+115.9%)
調整後営業利益率11.0%6.3%+4.7pts
2027年6月期の連結業績予想(売上高・調整後営業利益・調整後営業利益率)の一覧表
出典:フリー 2026年6月期決算説明資料 P.16

株主還元

配当については資料内に記載なし(開示なし)。2026年初からの半年間の株価が本来の企業価値を十分に反映していない著しく割安な水準で推移したと判断し、取得総額50億円を上限とする自己株式取得(取得株式数上限240万株、取得期間2026年8月14日~2027年2月12日予定、東京証券取引所における取引一任契約に基づく市場買付)を決定。あわせて、従業員向けインセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」向け追加拠出分として、取得し得る株式の総数上限100万株・追加信託金額約18億円の市場買付(取得期間2026年8月27日~2026年9月14日予定)を実施する。会社は、現段階では成長投資を通じた企業価値向上が最大の株主還元に繋がると考え、収益性向上を図りながら事業拡大に向けた投資を優先する方針としつつ、資本市場の動向に応じた機動的な資本政策も戦略的選択肢として検討するとしている。

自己株式取得の概要及び「株式給付信託(J-ESOP)」向け追加拠出分の調達の概要を示すスライド
出典:フリー 2026年6月期決算説明資料 P.20

中期経営計画/トピック

2028年6月期において、売上高成長率20%以上・調整後営業利益率15%以上の合計40%超となる「Rule of 40」の達成にコミット。2027年6月期は売上高522億円・法人NRR110%以上を財務目標とする。AI戦略では、2026年3月にリリースした「freee-mcp」を軸に、日本の業務におけるAI活用でSaaS言及数No.1を獲得。会計事務所向け「freee Agent Hub」を2026年8月28日より正式版として提供開始するほか、法人顧客向け「freee AIアシスタント」ベータ版を2026年6月にリリースするなど、AIエージェントによる「Done for You」体験の実現を通じたスモールビジネス経営のデファクトスタンダード化を目指すとしている。

※本記事はフリーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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