※本記事はウイングアーク1stが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ウイングアーク1stの2026年2月期(通期)連結業績は、売上収益309億45百万円(前期比7.8%増)、EBITDA105億26百万円(同9.1%増、マージン34.0%)、親会社の所有者に帰属する当期利益65億円(同9.6%増、利益率21.0%)となり、売上・利益ともに過去最高を更新した。売上収益は業績予想をやや下回った一方、EBITDA・当期利益は予想を上回った。クラウド・サブスクリプションはともに前期比30%超の成長となった。

連結業績(当期 実績)
M&Aの影響により人件費や外注・業務委託料は増加したが、グループ全体でのコストマネジメント強化により、前期からEBITDAマージンが改善した(EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費、使用権資産に係る減価償却費を除く。当期利益=親会社の所有者に帰属する当期利益)。
| 項目 | 2025年2月期(前期実績) | 2026年2月期(業績予想) | 2026年2月期(当期実績) |
|---|---|---|---|
| 売上収益(百万円) | 28,708 | 31,200 | 30,945 |
| BDS(百万円) | 18,761 | 20,300 | 20,255 |
| DE(百万円) | 9,946 | 10,900 | 10,690 |
| EBITDA(百万円) | 9,650 | 10,460 | 10,526 |
| EBITDAマージン | 33.6% | 33.5% | 34.0% |
| 当期利益(百万円) | 5,929 | 6,400 | 6,500 |
| 利益率 | 20.7% | 20.5% | 21.0% |
セグメント別(事業別)の状況
帳票・文書管理ソリューション(BDS)は売上収益202億55百万円(前期比8.0%増)、データエンパワーメントソリューション(DE)は売上収益106億90百万円(同7.5%増)となり、両事業とも増収を達成した。ソリューション別ではSVFが156億33百万円(同2.3%増)、invoiceAgentが24億88百万円(同9.5%増)、Dr.Sumが35億17百万円(同3.5%増)、MotionBoardが39億59百万円(同5.3%増)となった。なお2026年4月より「invoiceAgent」は「SVF」ブランドに統合されている。
| 事業 | ソリューション | 2026年2月期実績(百万円) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| BDS | SVF | 15,633 | 2.3% |
| BDS | invoiceAgent | 2,488 | 9.5% |
| BDS | その他*1 | 2,133 | 77.8% |
| BDS | 計 | 20,255 | 8.0% |
| DE | Dr.Sum | 3,517 | 3.5% |
| DE | MotionBoard | 3,959 | 5.3% |
| DE | その他*2 | 3,213 | 15.3% |
| DE | 計 | 10,690 | 7.5% |

契約区分別では、ライセンス/サービスが106億57百万円(前期比5.0%減)となった一方、保守・クラウド・サブスクリプションを合計したリカーリングは202億88百万円(同16.0%増)となり、リカーリング比率は前期の60.9%から65.6%に上昇した。保守継続率は93.4%(前期93.7%)。
通期業績予想
2027年2月期の業績予想は、売上収益343億円(前期比10.8%増)、営業利益106億円(同17.9%増)、EBITDA121億円(同14.9%増、マージン35.3%)、当期利益74億20百万円(同14.2%増、利益率21.6%)としており、BDS・DEともに大きく成長し増収増益となる見通し。
| 項目 | 2026年2月期実績 | 2027年2月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上収益(百万円) | 30,945 | 34,300 | 10.8% |
| BDS(百万円) | 20,255 | 22,562 | 11.4% |
| DE(百万円) | 10,690 | 11,737 | 9.8% |
| 営業利益(百万円) | 8,989 | 10,600 | 17.9% |
| EBITDA(百万円) | 10,526 | 12,100 | 14.9% |
| EBITDAマージン | 34.0% | 35.3% | 1.3pt |
| 当期利益(百万円) | 6,500 | 7,420 | 14.2% |
| 利益率 | 21.0% | 21.6% | 0.6pt |

株主還元
2026年2月期の配当は、2025年4月10日公表の予想から変更なく実施した。2027年2月期は、還元方針に基づき前期比4円増配となる1株当たり年間108円(中間54.0円・期末54.0円)の配当を予定しており、配当性向は50.6%を計画。株主還元方針としては配当性向30%程度、総還元性向50%程度を掲げている。
| 区分 | 2026年2月期実績 | 2027年2月期予想 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 中間 | 52.0円 | 54.0円 | +2.0円 |
| 期末 | 52.0円 | 54.0円 | +2.0円 |
| 計 | 104.0円 | 108.0円 | +4.0円 |
| 配当性向 | 55.6% | 50.6% | – |

中期経営計画/トピック
中期経営方針の主要KPI(CAGR 2023-27等)として、2027年2月期にクラウド成長率26.8%、リカーリング比率68.3%、EBITDA121.0億円を目標としており、2026年2月期実績はクラウド成長率28.3%、リカーリング比率65.6%、EBITDA105.2億円となっている。事業面では、生成AIを搭載した「MotionBoard Cloud」の提供開始、Trusteeタイムスタンプに対応した「SVF Ver.11」の提供開始、「ServiceNow Store Partner of the Year」の初受賞などのトピックがあった。
※本記事はウイングアーク1stが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。