※本記事はJDSCが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社JDSC(証券コード:4418)は2026年6月期通期決算説明資料を公表した。連結売上高は22,833百万円(前期比▲1.0%)とマーケティング支援事業の減収により微減となったが、本業のAIソリューション事業が堅調に推移し、連結営業利益は640百万円(同+10.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は809百万円(同+134.2%)と大幅な増益を確保した。2025年11月に公表したメールカスタマーセンター株式会社(MCC)の全株式譲渡を反映し、2027年6月期の連結売上高は11,000百万円(同▲51.8%)に減少する一方、営業利益は950百万円(同+48.2%)、営業利益率は8.6%へ改善する見通し。
連結業績(2026年6月期 実績)
通期の連結売上高は22,833百万円(前期比▲1.0%、通期業績予想23,100百万円に対し達成率98.8%)。営業利益は640百万円(同+10.2%、達成率85.5%、営業利益率2.8%)、EBITDAは764百万円(同+9.8%、達成率87.9%)だった。経常利益は853百万円(同+62.8%、達成率121.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は809百万円(同+134.2%、達成率155.7%)となり、投資事業組合運用益の計上や積極的な賃上げによる税額控除等の影響で大幅な最終増益を達成した。年度を通じて成長投資としての採用を積極的に継続し、採用費は364百万円を計上した。
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 通期予想 | 達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 22,833百万円 | 23,055百万円 | 23,100百万円 | 98.8% |
| 営業利益 | 640百万円 | 581百万円 | 750百万円 | 85.5% |
| 営業利益率 | 2.8% | 2.5% | 3.3% | – |
| EBITDA | 764百万円 | 696百万円 | 870百万円 | 87.9% |
| EBITDAマージン | 3.3% | 3.0% | 3.8% | – |
| 経常利益 | 853百万円 | 524百万円 | 700百万円 | 121.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 809百万円 | 345百万円 | 520百万円 | 155.7% |


セグメント別の状況
セグメント別では、AIソリューション事業(JDSC単体相当)がDX活用・AI導入支援の需要拡大を背景に売上高4,508百万円(前期比+58.5%)、営業利益543百万円(同+32.1%)と大幅な増収増益を達成し、グループ業績を牽引した。フィナンシャル・アドバイザリー事業はスタートアップのM&A市場拡大を背景に案件を堅調に獲得し、売上高394百万円(前期351百万円)、営業利益103百万円(前期121百万円)を計上した。マーケティング支援事業(MCC)は郵便料金変更の影響により売上高17,930百万円(前期19,873百万円)と減収し、営業利益は▲8百万円(前期46百万円)の赤字に転じた。同社は2025年12月にMCCの全株式譲渡を決議しており、経営資源の最適化を進める。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| AIソリューション事業 | 売上高 | 4,508百万円 | 2,844百万円 |
| AIソリューション事業 | 営業利益 | 543百万円 | 411百万円 |
| フィナンシャル・アドバイザリー事業 | 売上高 | 394百万円 | 351百万円 |
| フィナンシャル・アドバイザリー事業 | 営業利益 | 103百万円 | 121百万円 |
| マーケティング支援事業 | 売上高 | 17,930百万円 | 19,873百万円 |
| マーケティング支援事業 | 営業利益 | ▲8百万円 | 46百万円 |

財政状態
2026年6月末時点(連結ベース)の現金及び預金は5,128百万円、純資産は6,758百万円。流動負債2,565百万円、固定負債1,315百万円、その他の流動資産3,119百万円、固定資産2,391百万円。2025年11月のソフトバンクとの資本業務提携により約15億円を資本増強し、財務基盤を強化した。
通期業績予想(2027年6月期)
2025年11月に公表した「連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」に基づき、マーケティング支援事業を担うメールカスタマーセンター株式会社(MCC)の全株式を譲渡する。この影響により2027年6月期の連結売上高は11,000百万円(前期比▲51.8%)に減少する見通しだが、AIソリューション事業を中心に売上高7,000百万円(同+55.3%)を計画し、営業利益は950百万円(同+48.2%、営業利益率8.6%)、EBITDAは1,000百万円(同+30.7%、EBITDAマージン9.1%)、経常利益は950百万円(同+11.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,050百万円(同+29.7%)を見込む。関係会社株式売却益として約4.5億円を計上予定であり、投資原資を強化した上で国内外での更なるM&A機会をAI・Physical AI領域中心に積極的に実行する方針。
| 項目 | 2027年6月期予想 | 2026年6月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,000百万円 | 22,833百万円 | ▲51.8% |
| うちAIソリューション事業 | 7,000百万円 | 4,508百万円 | +55.3% |
| 営業利益 | 950百万円 | 640百万円 | +48.2% |
| うちAIソリューション事業 | 850百万円 | 543百万円 | +56.5% |
| 営業利益率 | 8.6% | 2.8% | +5.8pt |
| EBITDA | 1,000百万円 | 764百万円 | +30.7% |
| EBITDAマージン | 9.1% | 3.3% | +5.8pt |
| 経常利益 | 950百万円 | 853百万円 | +11.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,050百万円 | 809百万円 | +29.7% |

トピックス
2025年11月よりソフトバンクと資本業務提携を締結し、最先端のAIエージェント開発・社会実装に向けた複数プロジェクトが進行、アライアンス関連の売上も拡大している。各産業のアライアンス・パートナー企業とのAI活用・AX推進案件も拡大中で、高度AI人材(FDE:Forward Deployed Engineer等)のさらなる拡充・内部育成に注力する。また、Physical AIビジネス開発室を発足し、AWS開発支援プログラムに採択され、新ビジネスモデル構築に向けた取組みを開始した。中期経営計画の数値目標は、事業環境の変化やポートフォリオの見直しにより今年中にアップデートを予定している。
※本記事はJDSCが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。