東邦化学工業

東邦化学工業、2026年3月期は営業利益が6期ぶり20億円台に回復 純利益は微減

決算サマリー 2026.08.27
東邦化学工業、2026年3月期は営業利益が6期ぶり20億円台に回復 純利益は微減

※本記事は東邦化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

東邦化学工業が発表した2026年3月期の連結決算は、売上高53,625百万円(前期比+11百万円)とほぼ前期並みとなった。土木建築用薬剤等の減収を、半導体市況の回復に伴う電子情報産業用の微細加工用樹脂の増収がカバーした。

利益面では、売上構成の変化等に伴う利益率の改善により連結営業利益は2,088百万円(前期比+272百万円)となり、6期ぶりに20億円台を回復した。一方、連結子会社の東邦化学(上海)有限公司及び懐集東邦化学有限公司が設備増設工事の影響や原料相場下落に伴う在庫評価損により減益となったことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は1,527百万円(前期比▲16百万円)とわずかに減益となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は前期並み、営業利益・経常利益は増益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益はわずかに減益。単位は百万円。

項目2026年3月期2025年3月期前期比
売上高53,62553,613+11
営業利益2,0881,815+272
経常利益1,9311,753+178
親会社株主に帰属する当期純利益1,5271,543▲16

セグメント別の状況

界面活性剤は土木建築用薬剤の減収等により減収となったが、売上構成の変化に伴う利益率改善で増益。樹脂は石油樹脂の販売回復により増収増益。化成品は石油添加剤の販売減少で減収となったが、採算改善により増益。スペシャリティーケミカルは電子情報産業用の微細加工用樹脂の増収により増収となったが、価格転嫁の遅れ等により減益となった。単位は百万円。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
界面活性剤売上高25,46026,307
界面活性剤セグメント利益791737
樹脂売上高4,8314,818
樹脂セグメント利益9893
化成品売上高6,5666,574
化成品セグメント利益30279
スペシャリティーケミカル売上高16,55815,768
スペシャリティーケミカルセグメント利益789954
セグメント別の業績(界面活性剤・樹脂)
出典:東邦化学工業 2026年3月期決算説明資料 P.4

通期業績予想

2027年3月期の業績予想は非開示。ホルムズ海峡の事実上の封鎖の影響により石油化学業界が原料の調達難と価格急騰に直面しており、原料不足による生産量減少と原料高による採算悪化の両面で収益への悪影響が懸念される極めて先行き不透明な環境にあるため、現時点では合理的な予測が困難として公表を見送った。生産計画・販売計画の見直しや価格転嫁を織り込んだ見直しを進めており、業績への影響が判明次第速やかに開示するとしている。

連結業績予想(非開示の理由)
出典:東邦化学工業 2026年3月期決算説明資料 P.12

株主還元

2026年3月期の1株当たり配当金は22円(前期20円)、配当性向は30.3%(前期27.2%)。2027年3月期の配当については未定で、業績予想の算定が可能となった段階で業績予想とともに速やかに公表するとしている。

項目2026年3月期2025年3月期
1株当たり配当金22円20円
配当性向30.3%27.2%
株主還元推移
出典:東邦化学工業 2026年3月期決算説明資料 P.13

中期経営計画「TOHO Step Up Plan 2027」の進捗

最終年度(2028年3月期)の数値目標に対し、2026年3月期実績は売上高53,625百万円(目標60,000百万円)、営業利益2,088百万円(目標3,000百万円)、売上高営業利益率3.9%(目標5.0%)、純資産額24,119百万円(目標23,000百万円)、自己資本比率33.9%(目標32.0%)、ROE6.8%(目標8.0%以上)、1株当たり配当額22円(目標30円)となった。純資産額と自己資本比率は目標を上回る水準まで改善した一方、営業利益や売上高営業利益率、ROEは目標達成に向けて更なる改善が必要な状況にある。

指標2028年3月期目標2025年3月期実績2026年3月期実績
売上高(百万円)60,00053,61353,625
営業利益(百万円)3,0001,8152,088
売上高営業利益率(%)5.03.43.9
純資産額(百万円)23,00021,07724,119
自己資本比率(%)32.030.933.9
ROE(%)8.0以上7.76.8
1株当たり配当額(円)302022
TOHO Step Up Plan 2027の進捗状況
出典:東邦化学工業 2026年3月期決算説明資料 P.14

※本記事は東邦化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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