ウルトラファブリックス・ホールディングス

ウルトラファブリックス・ホールディングス、2025年12月期は増収も営業利益減 税引前利益・当期利益は修正予想を上回る

決算サマリー 2026.08.26
ウルトラファブリックス・ホールディングス、2025年12月期は増収も営業利益減 税引前利益・当期利益は修正予想を上回る

※本記事はウルトラファブリックス・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ウルトラファブリックス・ホールディングスの2025年12月期(2025年12月期)連結業績は、売上収益20,553百万円(前期比101.3%)、営業利益1,621百万円(同57.9%)、税引前当期利益1,173百万円(同51.6%)、当期利益786百万円(同47.9%)となった。米国経済の不確実性の高まり等を背景に航空機用以外は期初予想を下回って推移し、第2四半期発表時に通期業績予想を下方修正したが、通期業績は概ね修正予想通りで着地。税引前利益・当期利益は金融収支の改善や持分法投資損失の縮小により、修正予想を大きく上振れた。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上総利益は前期比86.3%に減少(売上総利益率45.4%、同7.9pt低下)。アウトソーシング製品仕入れ費用の増加、原材料単価の上昇、減価償却費・エネルギー費用・労務費など固定費の増加が要因。販管費等は人件費が人員増により増加した一方、クレーム費用・旅費交通費・株式報酬費用・広告宣伝費等を削減し前期比96.2%に圧縮。営業利益は前期比57.9%(営業利益率7.9%、同5.9pt低下)。ドル建て借入元本の減少・デリバティブ評価損益の改善により金融収支が202百万円改善した一方、JVの立ち上げにより持分法投資損失125百万円が発生し、税引前当期利益は前期比51.6%、当期利益は前期比47.9%となった。

項目2025年12月期実績2024年12月期実績前期比
売上収益20,553百万円20,296百万円101.3%
売上総利益9,328百万円10,813百万円86.3%
販管費等7,707百万円8,014百万円96.2%
営業利益1,621百万円2,799百万円57.9%
税引前当期利益1,173百万円2,274百万円51.6%
当期利益786百万円1,640百万円47.9%
EBITDA3,507百万円4,536百万円77.3%
ウルトラファブリックス・ホールディングス連結損益計算書
出典:ウルトラファブリックス・ホールディングス2025年12月期通期決算説明資料 P.10

用途別売上の状況

用途別の連結売上収益は、家具用5,617百万円(前期比99.3%、構成比27.3%)。主力のオフィス向け・ディーラー向けは増収だったが、ヘルスケア向け・ホテル/レストラン向け等の減収により全体ではほぼ横ばい。自動車用は8,136百万円(同97.0%、構成比39.6%)。シート用素材は主要顧客の生産車種変更の影響が想定より小さく横ばいを確保したが、シフトブーツ等のスモールパーツの需要が弱く全体では減収。航空機用は3,712百万円(同117.4%、構成比18.1%)。民間航空機向けの広範な需要に支えられ二桁増収を継続。その他は3,088百万円→3,087百万円(同100.0%、構成比15.0%)。合計は20,553百万円(同101.3%)。

用途2025年12月期2024年12月期前期比
家具用5,617百万円5,658百万円99.3%
自動車用8,136百万円8,388百万円97.0%
航空機用3,712百万円3,162百万円117.4%
その他3,087百万円3,088百万円100.0%
合計20,553百万円20,296百万円101.3%
ウルトラファブリックス・ホールディングス用途別連結売上収益
出典:ウルトラファブリックス・ホールディングス2025年12月期通期決算説明資料 P.9

2026-2028年度業績目標(中期経営計画のローリング)

2025年12月期の外部環境悪化(米国経済の不確実性、EV市場の成長鈍化、オフィス空室率の高止まり等)や内部要因(製品開発の遅れ等)を踏まえ、直前期の業績や経営環境の変化を反映して3年先までの目標を毎年更新するローリング方式で中期経営計画を見直した。2026年12月期は主要顧客の一部モデルの生産終了により自動車用が減収となる見込みの一方、航空機用・家具用・その他が成長軌道に回帰し全体では+5%程度の増収を予想。ただし追加関税の価格転嫁分や原材料コストアップ、JV2社の生産開始に伴う初期費用の発生により、税引前利益・当期利益は前期比3割程度の減益を見込む。2027-2028年度は新規プログラム獲得により自動車用が牽引役となり二桁増収を見込み、固定費増加を抑制することで増収効果の大部分が増益額となる。ROEは2026年12月期2.9%から2028年度には資本コスト水準の12.0%への回復を目標とする。

項目2025年12月期実績2026年12月期予想2027年度予想2028年度予想
売上収益20,553百万円21,600百万円24,200百万円27,400百万円
営業利益1,621百万円1,600百万円2,500百万円3,500百万円
税引前当期利益1,173百万円800百万円1,800百万円3,200百万円
当期利益786百万円500百万円1,200百万円2,300百万円
ROE4.5%2.9%6.7%12.0%
ウルトラファブリックス・ホールディングス2026-2028業績目標
出典:ウルトラファブリックス・ホールディングス2025年12月期通期決算説明資料 P.25

株主還元

配当の基本方針を、これまでの安定配当の継続を基本とする方針から「安定配当の継続と株主還元の強化」に変更した。千代田工場竣工により大規模投資案件が一段落し、2017年の経営統合で調達した資金の返済もピークを迎えることから、今後は財務余力が生じると見込まれることが背景。2025年12月期の当期利益が期初予想から約半減し、2026年12月期もさらに3割程度の減益となる見込みであることを踏まえ、2025年12月期の普通株式の1株当たり配当金は期初予想の39円から4円減額し35円に決定。2025年12月期・2026年12月期の当期利益を合算し2年通算の配当性向100%を目処とする方式のもと、2026年12月期の1株当たり配当金も期初予想で35円としている。優先株式の配当は、普通株式の配当×2(分割の比率)×1.1(円未満切り捨て)で算定する。

項目2024年12月期実績2025年12月期期初予想2025年12月期決定額2026年12月期期初予想
1株当たり配当金(普通株式)39円39円35円35円
1株当たり配当金(優先株式)85円85円77円77円
配当金総額723百万円723百万円654百万円654百万円
配当性向44.1%48.2%83.2%130.9%
ウルトラファブリックス・ホールディングス配当の状況
出典:ウルトラファブリックス・ホールディングス2025年12月期通期決算説明資料 P.15

※本記事はウルトラファブリックス・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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